岡崎 英起 院長の独自取材記事
岡崎歯科
(大阪市浪速区/桜川駅)
最終更新日:2025/05/13

「岡崎歯科」は大阪メトロ千日前線の桜川駅から徒歩1分、近鉄難波線の大阪難波駅から徒歩7分というアクセス便利な場所にある。院長の岡崎英起先生のモットーは、一人ひとりの患者に適したレベルの高い治療を提供すること。治療開始前には丁寧な問診、検査を行い、治療方法や期間の異なる複数の治療プランを患者へ提案。患者はそれぞれのプランの特徴をわかりやすく伝えてもらい、さまざまな条件を考え合わせて、最も条件に見合ったプランを選択することができる。また治療の際には、高倍率のマイクロスコープを駆使して、精度の高い処置を実践しているという同院。歯科医院を通いやすい場所にしたいと語る岡崎院長に、高精度の治療や歯科医師としてのこだわりについて話を聞いた。
(取材日2017年5月15日)
一人ひとりに適した治療を提供する
まるでホテルのような心地いい空間ですね。

歯医者にいらっしゃる際、ほとんどの患者さんは多かれ少なかれ、不安やおっくうな気持ちを抱えていらっしゃると思います。その緊張感を少しでも和らげるように、清潔感のある落ち着いた空間づくりをめざし、診療室はプライバシーに配慮して半個室にしました。また、先端の尖った治療器具が見えると、恐怖感を覚える方も多いので、エントランスから診療室に至るまで、極力、不要なものが目に入らないように設計しています。
クリニックのポリシーを教えてください。
一人ひとりの患者さんに、最適な治療方法を提供することを重視しています。必要ならインプラントや審美面に配慮した診療も行いますが、特定の治療だけに力を入れているわけではありません。また、常にクオリティーの高い医療サービスを提供するために、自分が納得できるものなら、新しい技術を積極的に取り入れています。当院は、新規で来院される患者さんの7〜8割が既存の患者さんやほかの歯科医院からの紹介で、遠方から来られる方がたくさんいらっしゃいます。50代以降の方が多く、義歯を入れたがうまく噛めないなど、悩みを抱えていらっしゃる方が多いのも特徴です。こうした患者さんに喜んでいただけること、満足いただくことが目標です。
問診に力を入れていらっしゃいますね。
適した治療を提供するために、しっかりと問診・検査を行い、通常は3通りぐらいのプランを患者さんに提案します。当院の場合、カウンセリングは患者さんが緊張してしまいがちな別室ではなく診察室で行い、それぞれのプランのメリット、デメリットをきちんとお伝えして、選んでいただきます。
迷われる患者さんも多いでしょうね。

カウンセリングの際は、歯を家に例えた話をよくします。家の住み心地、つまり歯の状態が悪くなった時にリフォームで済むなら、当院は必要最小限の「施行=治療」で対応します。しかし、家は1ヵ所直しても次々に不具合が生じて、結局建て直しが必要になるケースがあると思います。歯も同じで、特にまだ若い年齢の方なら、根本的に直したほうがいいケースがたくさんあります。どれだけ丁寧に治療しても、歯は経年変化で傷んできますから。今の歯の状態が100点満点中30点だとしたら、きちんと治して80点、90点にしておくことで、生涯にわたって自分の歯で噛むことができるようにしていきましょう。もちろん大がかりになると治療期間が長くなり、費用がかかることもありますから、無理のない範囲で、となります。
精度の高い歯科治療をめざす
診療にマイクロスコープを使われていますね。

歯茎から出ている1本の歯の大きさはわずか1センチ程度です。歯科医師はこの小さな部分に治療を施す必要があるため、裸眼で見るだけでなく、数倍から10倍程度に拡大して見ることができる眼鏡タイプのスコープを使います。さらに私のようにマイクロスコープを使えば、より拡大して治療箇所を見ることができます。虫歯を削る際に、高倍率で見ながら治療をしていくことで、悪い部分を取り残したり、健全な部分まで削ってしまったりするような心配が少なくなります。そのため、正確性や精度の高さにこだわった診療ができるようになると考えています。
補綴(ほてつ)にもこだわっていらっしゃいますね。
患者さんが治療の良しあしを体感できるのは補綴物、つまり義歯やかぶせ物、詰め物のクオリティーだと思います。満足いただける治療、喜んでいただける歯科治療を提供するためには、レベルの高い補綴治療を実践することが必要なのです。違和感なくはまっていることはもちろん、患者さんの歯の色や形と補綴物が合っていることも大切です。当院では、マイクロスコープを使って精密な治療を行っています。その精密さを補綴治療に生かすために、信頼できる歯科技工士さんに補綴物を作っていただいてます。
耐久性にも影響しそうですね。
補綴物は土台の歯を削って装着しますので、歯との間に隙間ができます。歯科医師はその部分をセメントで埋めていくのですが、ここから細菌などが侵入してセメントが溶けると、補綴物が外れたり、虫歯になったりします。当然、隙間は小さければ小さいほど良いのですが、通常は数ミクロン程度になります。当院がお願いしている技工士さんは高倍率のスコープを使って、0コンマ何ミクロンというレベルまで隙間を小さくしてくれます。そのため、補綴物を歯につける際にも調整がごく短時間で済みます。
アフターケアにも注力されていますね。

あるアンケートによると、処置した歯は10年持ってほしいという患者さんが多いそうです。毎日休みなく使って10年というのは結構長い期間ですよね。当院は歯科治療の中でも補綴治療を行うことが多く、治療後のケアを受け持つことになるので、日頃のお手入れの大切さを患者さんにしっかり伝えるようにしています。メンテナンスは3ヵ月ごとを基本にしており、日常のプラークコントロールが苦手な患者さんは2ヵ月にするなど調整しています。現在のところ、メンテナンスをキャンセルする方はとても少ないので、患者さんも重要性を理解してくださっているのだと思います。
歯科医院を身近に感じてもらい、「健口寿命」を延ばす
歯科医師を選ばれたのはなぜですか。

将来なりたいものは、医師、歯科医師、建築士の3つでした。一見バラバラに思えるかもしれませんが、すべて患者さんやお客さんと直接やりとりをしながらものを作ったり、直したりして、人に喜んでもらえる仕事です。そういう仕事がしたかったのでしょうね。私の父は地域密着型の歯科医師で、1階が診療所で2階が住まいだったので、学校から帰ると診療室を通って2階に上がっていました。患者さんに「大きくなったね」などと声をかけられて、患者さんとふれあう歯科医師という仕事を身近に感じていたのかもしれません。当時は歯科医師が技工も行っていましたから、父は夕食を済ませてから義歯を作ったりしていました。大変だなと思いつつ、こんなことができたらいいなと思っていましたね。
先生ご自身の健康法を教えてください。
日々の楽しみはおいしいものを食べて、おいしいお酒を飲むことです。友達やクリニックのスタッフとも食事をしたりして、それがストレス解消法になっています。とはいえ、それだけでは健康上好ましくないので、ここ10年ぐらい、時間の許す限りゴルフに行くようにしています。学生時代は野球をしていたのですが、今はケガが怖いので、ゴルフに変えました。なので月に1度ぐらいは練習場に行くように心がけています。ですが最近、さらなるスコアアップをめざすには、時間も、体力も不足しているのを感じます。年齢が上がって、時間に余裕ができれば、もっと真剣にやってみようと思っていますね。
最後に読者へメッセージをお願いします。

歯医者に通うというのは、遠ざけてしまいがちなことだと思います。「嫌だなぁ」と思いながらも仕方なく来院する方も多くいらっしゃって、「できれば行きたくない場所」の上位にランクインするでしょうね。しかし、今は技術が進歩して痛みに対して不安を持つ必要はほとんどありません。どうぞ安心してお越しください。治療方法も多様化し、以前は難しかったことも可能になってきました。きちんと噛めればいいという方も、義歯の色や形にまでこだわりたいという方にも、患者さんの求める治療を提供できるようになってきました。どうぞ歯科医院を身近に感じていただくとともに、ご自分に合ったクリニックに出会って、「健口寿命」を延ばしてください。食べるというのは生きる基本です。また口の中の状態が全身の健康に影響することも明らかになっていますので、私たちも健康な毎日の手助けとなれるように頑張ります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/51万1500円、かぶせ物(1歯)/13万2000円~16万5000円