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野崎 忍 院長の独自取材記事

野崎クリニック

(鹿児島市/谷山駅)

最終更新日:2021/10/12

野崎忍院長 野崎クリニック main

鹿児島市東谷山の県道20号線沿いにある「野崎クリニック」。2002年より野崎忍院長が形成外科および美容外科の診療を行っているクリニックだ。小さなけがから美容外科まで、先進の技術と豊富な知識を用いて幅広い診療を行う野崎院長。「形成外科は外科的処置がメインに思われますが、患者さんの心を理解することが一番大切な治療です」と話し、患者一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢も忘れない。穏やかな語り口調は患者に安心感を与えることから、遠方からわざわざ同院に来院する人も多い。そんな野崎院長にクリニックで取り組む治療や診療に対する思いを語ってもらった。

(取材日2021年6月9日)

多様なレーザー機器を用いた診療に注力

たくさんのレーザー治療機器をそろえていらっしゃいますね。

野崎忍院長 野崎クリニック1

当院の特徴の一つとして、多くのレーザー治療機器をそろえていることが挙げられます。血管腫(赤あざ)や毛細血管拡張症(赤ら顔)の治療に用いられる色素レーザーは、当院では2006年に取り入れ、鹿児島県内では早くに導入しました。また、しみや母斑に用いるピコ秒レーザーも完備しています。特に小児の血管腫、母斑治療では、必要な場合は麻酔科の医師による全身麻酔も行っています。患者さんの中には、離島や県外から来られる方もいらっしゃいます。

形成外科というと主にどういった症状を扱うのでしょう。

形成外科の対象疾患は、奇形(口唇裂、副耳など)、外傷、良性・悪性の腫瘍、美容です。実際には粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、腋臭症などの手術、血管腫、あざに対するレーザー治療、しみ、しわの施術が多いようです。また当院ですと、ご近所のお子さんがけがをして飛び込んで来られることも多々あります。

しみの悩みは皮膚科を受診する選択肢もあると思うのですが、形成外科との違いは何ですか?

野崎忍院長 野崎クリニック2

一般的なしみは保険外診療になるので、美容皮膚科では行われていますが、一般の皮膚科の先生はあまりされないところも多いように思います。ですので、取りにくいしみがある場合など、皮膚科の先生からの紹介で来院される方もいらっしゃいます。最近はニキビ治療の方も増えてきました。ニキビの発生を抑えるには日常生活やスキンケアの見直しも重要です。美容関係は新しい施術法が話題になりますが、安全性が担保できずすぐに消えてしまうものも多いです。私の方針としては、新しい施術法にはむやみに飛びつかず、安全性を確認した上で導入するように心がけています。

丁寧に話を聞き、患者の思いを理解することがスタート

先生が医師をめざされた経緯をお聞かせください。

野崎忍院長 野崎クリニック3

もともと工学系が好きでテクニカルなことに興味があったので、歯学部に進もうと思っており、受験して受かってもいたんです。ですが、周りに医学部受験も勧められて受験してみたところ受かりまして、地元の鹿児島大学医学部だったこともあり、だったらそっちに通うかという感じで医師をめざすことにしました。医学の道に入ってもやはりテクニカルなことがやりたくて形成外科を志望しました。鹿児島大学医学部には形成外科がなかったので、しばらくは麻酔科でお世話になっていたのですが、その後一念発起して東京の昭和大学医学部の形成外科学教室に入局することにしました。東京の他、久留米、大阪の堺、群馬の前橋などで研修した後、地元の今給黎総合病院(現・いまきいれ総合病院)の形成外科で診療経験を積み、2002年に当院を開業しました。

先生が形成外科医として大切にしていることは何ですか?

形成外科の治療というのは体の表面の治療をする分野に思われるかもしれませんが、表面だけではなく、患者さんの心持ちというか、患者さんの生活の質「クオリティーオブライフ」を改善することが真の目的であるのかなと感じています。だからこそ、まずは患者さんの訴えをきちんと聞かなくてはいけません。時には理にかなっていないなと感じる訴えもありますが、その人がなぜそういう訴えをしているのだろうということに真剣に向き合うようにしています。その気持ちを理解した上で客観的な判断を間違えずに行うのが形成外科医としての大きな役割だと思っています。ですので、手術をしないほうがいいとお話しさせていただくこともよくありますし、将来的に手術は必要になってくるかもしれませんが、まだ様子を見たほうがいいとお話しさせていただくこともあるんですよ。

なんでもかんでも外科的処置をすればいいというわけではないのですね。

野崎忍院長 野崎クリニック4

今、眼瞼下垂は広く知られるようになり、少しでもまぶたが下がったら手術をしてほしいと訴えてこらえる患者さんも増えてきました。ですが、視野障害が軽度の場合、保険治療が適用されないこともあります。それが実際に生活に支障を来す症状なのか、そうでない場合は美容目的の施術とみなされ自由診療になってしまいますので、線引きはしっかりしないといけません。お年寄りで少しまぶたが下がってきて手術をしてほしいと来られる方もいるのですが、まだ保険適用の範囲でない場合は、普段の生活で気をつけることなどをお話しさせていただき、手術時期をもう少し見極めようねとお伝えさせていただくこともあります。

眼瞼下垂に関する先生の考えを聞かせてください。

まぶたが十分に上がらず、視野が狭くなった状態が眼瞼下垂です。先天性のものと加齢によるものに大別されますが、その病態は実にさまざまです。基本的にはまぶたを挙上する腱膜を短縮するのですが、個々の病態により手術法を変更して対応しています。時に手術後に症状が再発することがあります。もちろん再手術は可能ですが、筋肉や神経の疾患が原因であることもあります。

患者と元気に向き合うために、自身の体づくりにも注力

医師としてやりがいを感じるのはどんな場面ですか?

野崎忍院長 野崎クリニック5

もともと自分の手先を動かして何かをすることが好きだったので、手術は好きですし、思うような手術ができた時はとてもうれしいです。もちろん予想どおりに治療が進まないことも中にはありますが、なぜうまくいかなかったのかをきちんと分析し、患者さんに納得してもらえるよう、腕を磨いていくのが務めかなと思っています。若い頃は、私の技術が一番で、私が治療をやったから良かったと思ってもらいたいと、他者を意識していたこともあったのですが、この年齢になると、若い人の技術もすごいなと素直に思えるようになってきますし、何よりも一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合って、その人に満足してもらえる方法は何かを考えたいと思うようになりましたね。

形成外科を続けていかれるには体力も必要ですよね。

外科医は気力、体力、視力が必要な職業だと思っています。ルーペや手術用顕微鏡を使うことで視力はカバーできます。気力、体力を維持するため、ロードバイクに乗るようにしています。自転車が当院に止めてあるので、朝6時くらいに出勤して診療前に皇徳寺の方面まで13キロくらいひと走りすることもしばしばです。去年から自宅の庭で家庭菜園も始めました。芝生だったところをスコップ1本で木の根を抜いたり整地して土を入れ替え、野菜を育てる土壌に変えました。私が整地したところに妻が苗を植えて野菜を育ててくれています。少しでも長く患者さんの診察ができるよう、プライベートでも体を動かして体力維持を心がけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

野崎忍院長 野崎クリニック6

当院は、小さなケガから美容外科まで対応しています。あざ、しみ、眼瞼下垂などさまざまな治療法やケアの方法を提案させていただき、お悩みの解決につなげていきたいと思います。手術では健康な体に対し手術操作を加えることになるので、事前に手術の可能性と限界、そしてリスクなどをお伝えして、十分納得してから手術内容を決めるようにしております。お悩みがある方は気軽にご相談していただければ、何かアドバイスさせていただけることがあるかと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのレーザー施術/6600円~

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