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清田 俊一 院長の独自取材記事

清田歯科医院

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2025/09/29

清田俊一院長 清田歯科医院 main

目黒区の閑静な住宅地の中で、90年近くも地域に根ざした診療を続ける「清田歯科医院」。3代目となる清田(きよた)俊一院長は予防、治療、技工物の製作などすべての対応を1人で行い、患者をトータルに診ていく診療スタイルだ。「当院は近隣にお住まいの患者さんが中心ですが、詰め物や入れ歯などが壊れてお困りの場合は、当日の治療も可能なので遠方からもよく来院されます」と清田院長。コミュニケーションを大切に患者一人ひとりのことを考えて診療する同院の特徴について詳しく聞いた。

(取材日2025年8月27日)

迅速な治療と長期にわたる予防を重視する歯科医院

こちらは地域で長く続く歯科医院だと伺いました。

清田俊一院長 清田歯科医院1

ええ、祖父がこの地で開業して90年近くになります。私が1995年に3代目の院長となってから数えても30年が過ぎ、その間に患者さんの平均年齢も次第に高くなってきました。それでも中には親子で、ときにはお孫さんも含めて通ってくださるご家族もおられ、お子さんから高齢の方まで幅広く診療しています。受診されるのは近隣にお住まいで以前から通ってくださる方や、そうした方からのご紹介の患者さん、こちらに引っ越してきてネットや口コミなどで当院を選ばれた方などで、時には30代くらいの患者さんが歯が痛むからと来院することも。また、詰め物・かぶせ物、入れ歯といった技工物の多くは私が製作しております。当院には技工室がありますので、詰め物が取れたり、入れ歯が壊れたりしたときも当日の対応が可能です。ありがたいことに遠方から来院されるケースもよくありますね。

どんな希望で来られる患者さんが多いのでしょうか。

初診で治療を希望する患者さんの訴えは「歯が痛い」「前歯が取れた」「入れ歯の調子が悪い・壊れた」などさまざまです。そうした主訴に加え、口の中のどんな点が気になるか、歯のことでどういったご苦労があるかなど、丁寧なコミュニケーションをもとに治療の計画を立てています。一方、以前からの患者さんは定期検診を目的に訪れるケースが多いです。患者さんがお帰りになる前に、「今の良好な環境を維持することで、治療に余計な時間とお金を使わずに済む可能性が高まります」と予防の大切さをお伝えするよう心がけています。患者さんは「治療した部分はもう大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、虫歯や歯周病ができる部分は歯磨きが十分でない、噛み方に癖があるなど、何か悪くなりやすい理由が隠れているはず。そうした点に注意しながら日々のケアと定期検診を続けていただくようお伝えしています。

悪くなった部分はどうしたら早く見つけられますか。

清田俊一院長 清田歯科医院2

まずご自身の口の中に興味を持ち、これまでと違いがないかをこまめにチェックしていただくことだと思います。例えば「食事中に歯の隙間に物が挟まりやすくなった」「歯磨きの時に血が出たり、しみたりするようになった」「歯や歯茎の舌触りが以前と違ってきた」など、ちょっとした変化で構いません。その気づきが虫歯の早期発見につながることも多いんですよ。もちろん定期検診に来ていただければ、患者さんの変化を私も確認できますから、早期発見の可能性はさらに高まると思います。2025年4月に診療ユニットのうち1台を更新したので、新しい機器で検診や治療も受けていただけますよ。

院長が予防歯科、治療、技工などすべてを担う診療体制

先生が1人で患者さんを診ておられるそうですね。

清田俊一院長 清田歯科医院3

以前いた歯科衛生士が結婚で退職した後、新しい人を入れなくても私だけで対応できないかと思い、そのまま20年ほど定期検診やメンテナンス、治療、技工物の製作まで、診療はすべて私が担当しています。何となく始めた1人での診療スタイルが私には合っていたようで、患者さんも同じ時間にかぶらないよう1人ずつ、通常は30分、長くかかりそうなときは1時間の予約枠をとり、常に1対1で診ています。トータルに診ていくことで経過観察を続けるか治療が必要かといった見極めもしやすく、安心して受診できると感じている患者さんも多いようです。また、周囲に他の患者さんがいないのが話しやすいのか、「おしゃべりが楽しくて来ている」という患者さんもおられますね(笑)。

診療の際に心がけていることを教えてください。

治療した箇所が長持ちするように、そして治療回数もなるべく少なくなるように心がけています。例えば、詰め物を装着する穴は円形より十字型やハート型の方が取れにくい傾向にあるといわているため、歯を削る形状と詰め物の形を工夫します。また「治療に何度も通わされていつ終わるのかわからない」と思う方もいらっしゃると思いますので、最初に「これくらいの治療回数が見込まれます」とお伝えしています。グミなど粘着性の高いものを食べて詰め物が取れたときは、以前の詰め物を詰め直すことも選択肢と考え、治療回数の減少を図ることもありますね。痛みに配慮した治療も重視し、特にお子さんの治療は麻酔を打つときの痛みを抑えるために表面麻酔も行います。もし表面麻酔が苦いと感じるようであれば、口の中に綿を詰めるなどの対応をします。私は小児の歯科健診や小学校・幼稚園で学校医・園医も務めているので、小さいお子さんの相手も好きなんですよ。

ところで技工物まで製作されるのはなぜでしょうか。

清田俊一院長 清田歯科医院4

歯科技工士や外部の専門会社に製作してもらう歯科医院も多いと思いますが、私は小さい頃から父が技工物を製作する姿を見て、自分でも細かな作業が得意だったので、それを今でも引き継いでいる感じです。「なるべく早く治してほしい」という患者さんの要望に応えられるのもメリットで、朝に電話で詰め物や入れ歯が壊れたと連絡を受け、こちらの空き時間に受診していただいたら、お昼から夕方には作り直した詰め物や入れ歯を装着できるよう緊急対応を行っています。そのため目黒区に限らず、都内の各地域から患者さんがお見えになっています。ただし、セラミックの歯は当院では作れませんし、前装冠という前歯・犬歯に装着する保険適用の白いかぶせ物など、難しいものは外部の技工所にお願いするので出来あがりまでに1週間程度はかかりますね。

患者一人ひとりの要望に沿って治療を進める

先生が歯科医師になられたきっかけは何でしたか?

清田俊一院長 清田歯科医院5

祖父や私の両親が歯科医師で、歯科医院と自宅は一緒でしたから、幼い頃から父が働く姿を間近で見ていました。父は診療が終わって夕食を済ませると、「じゃあ技工をやってくる」と言って仕事場へ戻って行くのが常でした。いつも夜中の2時くらいまで働いていたので大変だなとは思っていましたが、それでも仕事にするなら歯科医師という想いは当時から強く、大学も歯学部に入学しました。卒業後は大学院に入って研究に従事。並行して臨床の腕も磨きたいと、夜は歯科医院をかけ持ちして診療経験を積みました。当院も休日診療のときは歯科医師が足りないことがあり、手伝うこともしばしばでした。

では趣味や休日の過ごし方などをお聞かせください。

趣味というより日課としてウォーキングを続けています。自分が健康でないと患者さんの治療が十分にできませんし、仕事中に歩く距離は限られているので夕食を済ませて8000〜1万歩を目標に外出するんですよ。当院の目の前には桜並木が美しい緑道が続いていて、それに沿って歩いて国道246号までを往復するとだいたい目標の歩数になりますね。食べ歩きやお酒を飲むのが好きなので、体重が増えすぎないためにもウォーキングは欠かせません。休日はゴルフをすることも多く、スコアが少しずつ良くなっていくのも楽しみです。それ以外は自宅で猫と遊ぶことでしょうか。以前はアクセサリー作りも趣味の一つでしたが、猫が小物を飲み込んだりすると危ないので自然とやらなくなりましたね。

最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

清田俊一院長 清田歯科医院6

何かに特化した治療や先進の機器などはありませんが、私1人で地道に患者さんと向き合っている当院に共感し受診してくださる地域の皆さんには本当に感謝しています。診療時間前でも必要に応じて診療していますし、患者さんをかけ持ちで診療しないので疑問点やご不安なことは納得していただけるよう詳しくご説明できるのも当院の特徴です。患者さんは長く通われている方が多く、新しく受診された患者さんも一人ひとりの生活背景や考え方などをよく知って、なるべく長いお付き合いができればと考えています。診療は予約優先ですが、急な痛みなどは電話をしていただければ対応可能な場合もあります。私1人で診ているため柔軟に対応できますから、まずはご相談いただければと思います。

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