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木村 英生 院長の独自取材記事

木村歯科医院

(北九州市若松区/若松駅)

最終更新日:2023/03/13

木村英生院長 木村歯科医院 main

若松駅から徒歩3分。レトロな雰囲気の町並みの中に「木村歯科医院」はある。開院から30年以上。若松生まれの木村英生(ひでお)院長はクリニックの上階に暮らし、まさに地域密着の診療を行っている。保険診療をメインに、患者の希望があればインプラント治療や部分矯正などの自由診療も提供しているのだそう。特に、歯の内部にある神経や血管などを含む歯髄を治療する「根管治療」の分野に注力し、論文や書籍、講演などで症例を発表するなど、研鑽を重ねてきた木村院長。「自分が治療した患者さんは責任もって、経過を観察していくのは当然のこと。私が患者さんの立場だったらと常に考え、自分がしてほしい治療を行うよう心がけています」とにこやかに語る木村院長に、診療の特徴や根管治療へのこだわりなど話を聞いた。

(取材日2021年6月9日/情報更新日2023年3月8日)

若松で30年以上。患者の立場に立った診療を提供

どのような患者さんが多く来られていますか?

木村英生院長 木村歯科医院1

近隣にお住まいの成人から高齢の方が多いですね。それは開院当初からあまり変わっていません。こちらに私が開院してから30年以上たちましたが、その前からこの場所で私の祖父と父が歯科医院を営んできましたので、地域の皆さんとは本当に長いお付き合いになります。患者さんも2代目3代目になって、家族ぐるみで通ってくださる方もいますよ。この辺りは住民の入れ替わりがそう頻繁にはないので、一度来られた患者さんはずっと通院してくださることが多く、治療後も責任もって経過を観察し、長期的にデータを蓄積していけるのはありがたいことですね。

診療の際に、特に心がけていることは何ですか?

歯科医師になった当初から今まで、ずっと大事にしているポリシーは、目の前の患者さんが自分だったらと考え、自分がしてほしい治療をする、ということです。この治療はいらないな、これはしておいたほうがいい、など自分だったらこうしてほしいと思う治療をご提案するようにしています。これを心がけていると、患者さんのご要望にも臨機応変に対応できるものですよ。しかし患者さんによっては、なかなか本音を言わない方もいらっしゃいます。私の説明を黙って聞いておられますが、本当はもっと通院の回数を減らしたい、そこまでの治療は求めていないなど、言い出しにくいご要望もあるでしょう。私は雑談をする中で患者さんの本音を引き出し、思いをくみ取りながら、今自分が口を開けて治療を受けているつもりで治療を進めています。

これまでの経歴を聞かせてください。

木村英生院長 木村歯科医院2

私は若松の出身です。父の歯科医院を継ぐものだと、当たり前のように歯科医師をめざしました。松本歯科大学を卒業後、1年間同大学の口腔外科に入局。小倉や飯塚の歯科医院で修業している間に父が亡くなってしまい、5年ほどここは閉めていました。その後、若松に戻り、再び開院したというわけです。あれからもう30年、本当にあっという間でしたね。日々診療を行いながら、さまざまな症例をもとに論文や書籍を積極的に発表したり、勉強会に参加したりして、自分の治療を外部の厳しい目で評価してもらいながら研鑽を積んできました。

根管治療で、生涯にわたる口腔内の維持をめざす

診療内容について、具体的に教えてください。

木村英生院長 木村歯科医院3

保険診療が主で、虫歯や歯周病の治療、ブリッジ、義歯、入れ歯の調整など幅広く対応しています。患者さんが望まれる治療を最大限提供できるよう尽力し、ご希望があれば、インプラントや部分矯正などの自由診療も行っています。インプラントは開院当時から取り組んでいますが、歯科用CTを用いた検査については、連携している九州歯科大学や戸畑総合病院に依頼。また全顎矯正が必要な場合は、信頼できる近隣の矯正専門のクリニックをご紹介しています。往診については、最近はあまり行っていませんが、当院に受診歴のある方には対応することができます。

特に注力されている分野はありますか?

エンド治療、いわゆる根管治療については特に力を入れてきました。私は30代の頃から、小倉で開業されていた下川公一先生のおっかけをしていまして(笑)。どこに行っても誰の前でも臆せず言いたいことを言う、キャラクターの際立った先生で憧れでした。下川先生の私塾に入れてもらったとき、最初に言われたのが、「エンドは患者さんから見えない治療だからこそ、絶対に手を抜いちゃいけない。一生懸命やりなさい」という言葉。私は門下生の一人として、下川先生から根管治療法を学び、患者さんの口腔内を生涯にわたって維持・管理していけるような診療に取り組んでいます。先生から学んだ歯科医師としての矜持も、忘れることはありません。

こちらの根管治療にはどのような特徴があるのですか?

木村英生院長 木村歯科医院4

下川先生の根管治療の理論は、大学で学ぶ標準的なエンド治療理論の盲点をカバーし、その対処法を具体的にしていったものです。根尖狭窄部が存在する根管や膿がたまった感染根管など、これまで簡単に抜歯の判断となっていた難症例でも、抜歯しないで進める方法が構築されています。私はこの理論に基づく根管治療を行った後、20年という長期にわたって経過観察を行い、さまざまな術式を駆使して歯の保存へと導いた50の症例を紹介した書籍を出したこともあります。根管治療は難易度が高く、歯科医院選びはとても重要です。お悩みの方は一度ご相談ください。

歯科衛生士や妻のサポートで、配慮が行き届いた診療を

スタッフさんが気さくに話しかけてくださる、アットホームな雰囲気も魅力ですね。

木村英生院長 木村歯科医院5

当院のスタッフ6人は全員、歯科衛生士の資格をもっています。長く勤めてくれているベテランが多く、私がとやかく言うことは何もないくらい、頼りになります。気軽にいろんなことを相談できる関係性ができているので、その和やかな雰囲気が患者さんにも伝わっているのではないでしょうか。当院は歯科衛生士の実習施設になっているので、実習に来てそのまま働いてくれる若手もいますよ。そして開院以来、受付や事務作業など裏方すべてを取り仕切ってくれているのが、私の妻です。貴重な戦力どころではなく、まさに主力。患者さんが私には言われなかったことも待合室でさりげなく聞いて、「この部分を気にされていたよ」「お忙しいみたいよ」など教えてくれるので、私もきめ細かに配慮できますし、たいへん助かっています。全部をわかっている人が院内に常にいるという安心感は、何ものにも代えがたいですね。

地域の方への啓発活動も大事にされているとか。

私が在籍する若松歯科医師会では、区民向けの歯科講座を実施。月1回公民館で高齢の方などと一緒に昼食をとり、歯科医師は食べる様子を観察、その後講話を行っています。アドバイスをすると、「それは知らなかった。明日歯医者に行こう」と言われる方もいて、自分の口の中のことをきちんと把握していただくために、地道ですがとても有効な活動だと思っています。何本歯があるのが正しいのか、どこがどう悪いのかなど、自分の歯に対してもっと興味を持っていただけるようになるとうれしいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

木村英生院長 木村歯科医院6

私が治療した患者さんはこれからも、責任もって診ていきたいと考えています。口腔内写真などあらゆるデータを蓄積し、自分の治療後を追いかけ、評価していくのは歯科医師として当然のこと。今はまったく考えていませんが将来的に私が引退するとき、正確にきちんと引き継ぎができるようにという思いもあります。若松で30年歯科診療に携わってきましたが、まだまだこれから。今までと変わらず、地域の患者さんを大事に、お一人お一人の治療に誠意をもって取り組んでいきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(植立手術、上部構造まで)/30万円~、部分矯正(2~3本)/5万円~

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