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石井 元 院長の独自取材記事

石井クリニック

(さいたま市浦和区/北浦和駅)

最終更新日:2025/09/04

石井元院長 石井クリニック main

北浦和駅前の商店街に開業して以来、20年の歴史を持つ「医療法人社団すみれ会 石井クリニック」。石井元先生は2025年7月に、理事長である父から院長職を継承。生まれ育った浦和の地で地域医療に貢献したいという想いを胸に、新たなスタートを切った。大学病院などで腹腔鏡手術やロボット支援手術などの専門的な医療に携わってきた経験を持ちながら、かかりつけ医として「患者さんの声に耳を傾け、一人ひとりに合った治療を考えていきます」と穏やかに抱負を語る。相談しづらい悩みを扱うことも多い泌尿器科だが、「生活の質を上げることがわれわれの使命」と、患者が気軽に受診できる環境づくりを大切にしている。そんな石井院長に、同院の診療方針などについて尋ねた。

(取材日2025年8月8日)

20年の歴史を受け継ぎ、新たな一歩へ

院長職を継承された経緯について教えてください。

石井元院長 石井クリニック1

今年の7月1日に父から院長を継承しました。それ以前も月2回ほどお手伝いという形でここで診療していました。父は20年間、この北浦和で地域に密着したクリニックをつくり上げてきたのですが、20周年を迎えるこのタイミングで、私が継承することになりました。父は現在も理事長として診療を続けていますが、メインは私が担当し、非常勤の医師も3人ほど勤務しております。私は浦和で生まれ育ち、この土地には深い愛着があります。大学病院などで培った経験を、今度は地元の方々に還元したい。そんな気持ちで日々診療にあたっています。

医師を志したきっかけと泌尿器科を選んだ理由を教えてください。

高校生の頃、進路を考える中で、父が医師だったこともあり身近な職業でした。人に感謝されて社会にも貢献できる仕事として医師の魅力を感じ、医学部をめざしました。私は臨床初期研修医制度の1期生で、さまざまな科を回った中で外科系に興味を持ったのですが、泌尿器科は当時はちょうど腹腔鏡手術が始まった頃で、その手術に強く惹かれたんです。手術を中心に診療を行いたいという思いが、泌尿器科選択の大きな理由でしたね。さらに、父が泌尿器科で開業していたので、将来的なことも視野に入れ、この分野を専門にすることを決めました。

これまでのご経歴と専門分野について教えてください。

石井元院長 石井クリニック2

東京慈恵会医科大学を卒業後、日本赤十字社医療センターで初期研修を行いました。その後、母校である東京慈恵会医科大学の泌尿器科に入局し、大学病院を中心に研鑽を積みました。その後は、栃木県立がんセンターや厚木市立病院、富士市立中央病院など、地域の中核病院でも幅広く経験を重ね、東京都立広尾病院では医長として7年間勤務し、診療部門の責任者としてチームを牽引してきました。診療では主に手術を中心に取り組み、時代の流れとともに腹腔鏡手術、ロボット支援手術、内視鏡手術など、先進的な技術を活用してきました。当院では泌尿器がん、排尿障害、尿路結石など、泌尿器科領域の幅広い疾患に対応しておりますので、気軽にご相談いただきたいですね。

患者の声に耳を傾ける診療を心がけて

高齢化とともに増えているといわれる前立腺がんの診断・治療について、どのような対応をされていますか?

石井元院長 石井クリニック3

前立腺がんについては、血液のPSA検査で異常値が出た方や、検診で紹介を受けた患者さんの診断から対応しています。当院の特徴は、前立腺針生検まで院内で実施できることです。がんと診断された場合は、患者さんのご希望をしっかり伺いながら、最適な治療が受けられる病院へご紹介するところまで、責任を持って対応しています。私自身、大学病院などで前立腺がんの治療に長く携わってきました。手術、放射線治療、薬による治療など、さまざまな治療選択肢についてわかりやすくご説明できるよう心がけています。患者さん一人ひとりに合った治療法をアドバイスできることが当院の特色だと考えています。

泌尿器科というと男性の患者さんが多いイメージですが、患者層はどのような感じですか?

確かに男性が多いのですが、老若男女問わず来ていただいています。女性の頻尿や尿漏れは過活動膀胱や腹圧性尿失禁が多く、薬物療法や行動療法など多岐にわたる治療法から患者さんの希望に沿った選択肢をご提案しています。70~80代の方が多いですが、薬物に頼らずに改善をめざしていくことも結構あります。女性の骨盤臓器脱には、手術は避けたいという方のためにペッサリーというリングを使った治療も行っています。小児については2歳から5歳くらいの男の子の包皮炎が多く、薬や包皮をむく治療で対応しています。夜尿症の患者さんに対する薬物療法も積極的に行っています。

診療する上で心がけていることはありますか?

石井元院長 石井クリニック4

排尿に関するお悩みは、患者さんご自身の自覚症状が中心となるため、まずはその声にしっかり耳を傾け、何に困っているのかを丁寧に理解することを大切にしています。その上で、重篤な病気が隠れていないかを確認するために、必要な検査は確実に行い、見逃しのないよう細心の注意を払っています。特に初診の患者さんには、十分な時間をかけてわかりやすくご説明いたします。私たち泌尿器科クリニックの使命は、生活の質(QOL)を向上させることにあると考えています。頻尿や尿漏れは命に関わる病気ではありませんが、我慢せずに治療を受けることで、日常生活を大きく改善していくためのお手伝いができればと思います。

地域とともに歩む、これからの診療

スタッフ体制や診療システムについて教えてください。

石井元院長 石井クリニック5

現在のスタッフは、理事長の時代から長く勤めている経験豊富なメンバーがほとんどで、日々助けられることも多く、円滑な診療のためのコミュニケーションもしっかり取れています。また、最近では電子カルテを導入し、診療体制の近代化にも取り組んでいます。ただ当院は予約制ではありません。ご高齢の患者さんが多く、予約システムがかえって負担になる可能性があるため、患者さんがいつでも気軽に受診できる環境を大切にしています。そのため、混雑時にはお待たせしてしまうこともあり、心苦しく感じておりますが、ご理解いただければ幸いです。診療時間は患者さん一人ひとりの状況に応じて異なります。必要な方にはしっかりと時間をかけて診察することを心がけています。

院長に就任されてまだ間もないですが、今後の展望について教えてください。

これまでの20年間、父が築き上げてきた確かな土台があります。その土台を大切に守りながらも、現代の医療の考え方や技術を取り入れ、より良い診療をめざしていきたいと考えています。現在はまだ構想段階ですが、新しい医療処置の導入も視野に入れており、時代に合った治療を患者さんにご提案できるよう準備を進めています。また、来年にはクリニックのリフォームにも着手したいと考えています。現在は3階と4階の2フロアを使用していますが、3階は待合室とスタッフルームのみで、十分に活用できていないのが現状です。今後は、時間がかかりやすいEDなどの自費診療と保険診療の患者さんでフロアを分けるような運用を検討しており、より快適で効率的な診療環境を整えていきたいと考えています。

泌尿器科受診を検討している方へメッセージをお願いします。

石井元院長 石井クリニック6

泌尿器科では、頻尿や男性の性に関するお悩み、性感染症など、なかなか人に相談しづらい内容も扱います。だからこそ、若い方からご高齢の方まで気軽にご相談いただければと思っています。近年は前立腺がんの患者さんも増えてきており、早期発見のためにも積極的に検診を受けていただきたいと考えています。また、排尿に関するお悩みも、我慢せずに治療することで生活の質(QOL)の向上につながります。どうか一人で抱え込まず、まずは受診してみてください。私自身も、家族との時間を大切にしている一人の生活者として、患者さんの生活背景やお気持ちにも寄り添いながら診療にあたっています。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

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