医療法人財団アカシア会  クリニックふれあい早稲田

医療法人財団アカシア会 クリニックふれあい早稲田

大場 敏明院長

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三郷市早稲田の住宅街に建つ3階建ての「クリニックふれあい早稲田」。院内は全体に木の温かみを生かした空間で、待合室の年季の入った長椅子は、リサイクル品を丁寧に磨き上げて大切に使用しているものだ。診察室の机も50年の年代物、観葉植物に与える水は雨水を利用と、エコに対する意識も徹底している。「本物でしっかり作っているものは長持ちする。クリニックや介護・福祉の諸事業も長く続けるために、地域の人々にとって“本物”でなければならない」と大場敏明院長。院内はオールバリアフリーの造りで、車いす対応のトイレや手洗い場も。取材では同クリニックを中核として、サテライトで展開する介護・福祉施設までを語ってもらった。
(取材日2016年10月25日)

治療を含め、患者の生活と人生も支えたい

―まずクリニックの診療について教えてください。

一般内科中心の町医者です。風邪、腰痛、胃腸病、高血圧、認知症など生活習慣病まで幅広く構えて、地域の皆さんとともに健康で文化的に生きていくために、私たちにできる医療支援と介護支援を行っていくことを旨としています。一番多いのは高齢者ですが、副院長の妻が小児科医ですから小さなお子さんも多く、お母さんと一緒に来院されて、ついでにお母さんも風邪などの一般的な内科の症状でかかるなどしていただいております。またクリニックの特色としては開業以来、全患者さんに配布している「わたしのカルテ」があり、診察・診断内容はすべてA6サイズの小冊子に記載してお渡ししています。患者さんご自身が「いま自分の体がどのようになっているか?」はもとより、「なぜこの薬が処方されるのか?」までがわかります。医師と患者さんのコミュニケーションツールとしても大いに役立っていますよ。

―診療において大切にされていることは?

根本理念は、「その人らしい生活と人生をささえて、一人ひとりの個性あふれる、その人らしく自立した生活と人生の支援ケア」を行うことです。そのために認知症やいろんな障害を持つ方が絵を描く、俳句もある、音楽も踊りもあっていいでしょうという姿勢ですね。病気を治す医師はたくさんいますが、当クリニックでは治療を含めたその方の生活と人生も支えましょうという姿勢なのです。それには継続性が必要ですし、医療単独では無理なので、「医療とケアと密接な地域連携によるトライアングル」を構築しました。同時に街のホームドクターとして「ともに歩む」という姿勢を大切にしています。「寄り添う」、「地域密着」という言葉はどうしても上から目線です。目線を同じにしてはじめて、ともに楽しむ、学ぶ、悲しみも共有するという地域に住む住民同士の連携が取れるのだと考えていますよ。

―訪問診療も行なっていらっしゃるのですね。

ええ、パートの医師も含めて5人のドクターが在籍していますが、訪問診療では私がメインとなり、ローテーションで曜日ごとに担当しています。対象は三郷市を中心としたエリアでの訪問診療と看取りも行っています。この医療体制を継続するために24時間365日、「まちかどひろばクリニック」と「健和団地診療所」との3院で協力体制を組み、『輪番』で待機当番を実施しています。また毎月の研究会で情報交換や事例検討などもしています。

記事更新日:2016/11/15


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