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丸山 博志 院長の独自取材記事

丸山クリニック

(秦野市/鶴巻温泉駅)

最終更新日:2025/04/07

丸山博志院長 丸山クリニック main

小田急線・鶴巻温泉駅から徒歩3分、クリニックモールの2階にある「丸山クリニック」。院長の丸山博志先生は、北里大学医学部を卒業後、市立病院や大学病院など、総合病院に勤務してきたベテランドクターだ。専門である脳神経内科をはじめ、一般内科や生活習慣病の管理、検査、さらには訪問診療まで幅広く対応。脳神経内科では、脳卒中、認知症とともに、パーキンソン病の患者も多く診ているという。2002年の開業から地域住民の健康を支え、まさに地元のかかりつけ医といえる存在となっている。「気になる症状があるけれど、何科に行けばいいかわからないという方は、取りあえずご相談ください」という丸山院長。朗らかで話しやすい人柄も多くの患者が訪れる理由だろう。多忙を極めながらも、患者一人ひとりに向き合う思いを聞いた。

(取材日2024年11月27日)

内科から生活習慣病、頭痛、認知症まで幅広く対応

この場所に開業した理由をお聞かせください。

丸山博志院長 丸山クリニック1

私が医師になったのは開業医だった父の影響が大きいのですが、もともと開業は考えていませんでした。ただ長年、総合病院に勤務するうちに、患者さんを専門的な医療機関に紹介する水先案内人ともいえる開業医は、やりがいのある仕事ではないかと考えるようになったのです。そこで開業を考えました。患者さんの通いやすさを最優先にしたので、駅から近くて駐車場が広いことが条件でした。伊勢原協同病院に勤務していたこともあり、伊勢原駅の周辺を探したのですが、なかなか条件に見合う物件がない。そこで、もう少しエリアを広げたところ、鶴巻温泉駅近くの物件を紹介され、2002年に開業しました。当時も駅から数分でしたが、この場所にクリニックモールができるということで2018年に移転し、現在に至ります。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

秦野市や伊勢原市にお住まいの方が中心です。勤務医時代からの患者さんもらっしゃいますし、開業当時から通院されている方も多いので、ご高齢の方が圧倒的に多いですね。鶴巻温泉駅の辺りは30年くらい前に東京や横浜などのベッドタウンとして発展したこともあり、現在はお子さんたちが巣立って高齢者だけになった家が多いということもあります。当院では、一般内科をはじめ、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病を診療しています。患者さんが気になる症状を診断するための診療機器も導入して検査を行い、内視鏡を専門とする医師も非常勤で在籍しています。その上で、何かあれば連携している地域の専門医療機関にご紹介します。

脳神経内科では、どのような病気を診療するのですか?

丸山博志院長 丸山クリニック2

脳神経内科は、脳の疾患を中心に筋肉や末梢神経の病気を診る科で、当院では脳卒中と認知症の患者さんが多くを占めます。また、一般的な頭痛、めまいも脳神経内科の病気です。頭痛で一番厄介なのは女性に多い片頭痛。筋肉の凝りから起こる緊張型頭痛は、痛みはあっても動けるので日常生活にそれほど支障はないのですが、片頭痛は頭を動かすと激痛が走るので、薬を飲んで静かにしているしかありません。ですから、片頭痛はきちんと診断してあげることが大切です。また、命に関わる頭痛は見逃さないことも重要です。パーキンソン病の患者さんも多くの方がいらしています。難病指定されていますが、高齢化に伴ってどんどん増え、まれな疾患ではなくなっています。まだ研究過程の疾患でもあるため、勉強会に参加するなど、新しい知識のインプットは怠らないようにしています。

訪問診療を行い、在宅医療の患者と家族をケア

認知症の患者さんが多いということですが、どのような治療を行うのですか。

丸山博志院長 丸山クリニック3

認知症に関しては、薬物治療を積極的に行うというより、できるだけ普通に生活できるように、介護スタッフとの連携がスムーズに行える方法を考えて、つなぐ役割をすることが多いですね。そのため、訪問診療も、開業時から行っています。脳神経内科の患者さんは、認知症以外でも寝たきりになってしまう方が多いので、開業するなら訪問診療は必然だと考えていましたから。現在は在宅療養支援診療所として、多数の訪問看護ステーションと綿密な連携を取って在宅医療を行っています。訪問の頻度は、ご希望に合わせて2週に1度の方や、月に1度の方が中心です。

在宅療養支援診療所の医師として、どのような役割を担っているのですか?

在宅療養支援診療所というのは、基本的に24時間、365日、患者さんやご家族の求めに応じて、お看取りを含めてトータルなケアをする診療所で、当院は、私を含めた2人の医師が連携を取っています。通院されていた方の訪問診療もしていますが、多くはケアマネジャーから紹介された患者さんです。私は脳神経内科の医師なので脳卒中の後遺症や認知症の患者さんが多いのですが、そういった方を含めて、介護が必要になったときに、介護スタッフと患者さんをつなげる役割があると思っています。往診が必要になった患者さんとその家族をケアするには、地域の病院、開業医、看護師、介護士、ケアマネジャーなどの連携が必要です。私は秦野伊勢原医師会で在宅医療を担当していて、秦野市高齢者保健福祉推進委員会の会長でもあるので、地域ぐるみで在宅医療を充実させ、お役に立ちたいと考えています。

高齢者の診療を多くする上で、若年層の診療との違いはあるのでしょうか。

丸山博志院長 丸山クリニック4

老年期の医療では、血圧や血糖値などにとらわれすぎず、おいしく食事ができて、苦痛なく生きていくためのサポートが大切だと思っています。東京大学医学部附属病院には高齢者を専門とする科があって、そこの先生が「小児科と内科は分かれているが、なぜ老年科と内科は分かれないのか」とおっしゃっています。私もそう思います。若い方と高齢者では治療も予防も変わってきます。高齢になれば複数の薬を飲んでいる方も多いので、処方にも細かな配慮が必要です。また糖尿病で食事制限をしすぎると、筋肉や体力が落ちて日常生活に支障を来すことも考えられます。治す医療ではなく、支える医療を中心に考えているというのが現実です。病気を治し、命を助けることは医師の重要な役目ですが、それだけではないと思うのです。患者さんを看取った時、ご家族から「ありがとうございました」と言っていただけた時はやりがいを感じます。

地域のかかりつけ医として誰でも気軽に来院してほしい

日々の診療では、どのようなことを心がけていますか?

丸山博志院長 丸山クリニック5

プロフェッショナルは妥協しない。そして、自分に限界をつくらない。それが座右の銘でありポリシーです。ですから当院は予約制ではありません。来院されたすべての患者さんを診療するためです。診察時間内であればお断りすることは絶対にしません。患者さんが困ったときに、いつでも行くことができるクリニックでありたいのです。ただそれだと、遠くから来る方が大変な面もあるため、当日の朝に「インターネット順番受付」ができるシステムを導入しました。午前20人、午後20人と人数が決まっているので、数分で枠が埋まってしまうことが多いのですが、順番受付をされた方は診察の進行状況が確認できます。

そのようにお忙しい毎日でしたら、先生ご自身の体調管理も重要ですね。

そうですね。定期的な健康診断は欠かしませんし、毎日最低でも7時間は寝ています。あとは、体を動かしていますね。スポーツクラブの暗い部屋の中で45分間自転車をこぎ続ける、有酸素運動と筋力トレーニングの要素を組み合わせたプログラムがあるのですが、それを4年前からやっています。ものすごく汗をかくし、きついのですが、楽しくできてリフレッシュにもなっています。今は特に悪いところもなく、丈夫な体に産んでくれた母親に感謝ですね。

最後に、地域の皆さんや読者へのメッセージをお願いします。

丸山博志院長 丸山クリニック6

当院は脳神経内科が専門分野ではありますが、内科の診療を幅広く行っていますので、「気になる症状があるけれど、何科に行けばいいのかわからない」と迷っているのなら、一度いらしてください。予約制ではないのでお待たせすることもあるかもしれませんが、思い立ったらすぐ受診できるのが当院の特徴だと思っています。今のスタイルを、体力と気力が続く限り維持して、地域の皆さんの健康を守るかかりつけ医でありたいと思っています。ですからお体に関する悩み、介護についての不安や疑問など、お困りのことはなんでもお話しください。ご家族のことでも、何かあった場合はもちろん、何か起こる前に相談したいということがあれば、いつでも気軽にご来院いただきたいです。

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