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岩渕 聡 病院長の独自取材記事

東邦大学医療センター 大橋病院

(目黒区/池尻大橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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目黒区、世田谷区、渋谷区を中心として、大学病院ならではの高度な医療と地域に密着した診療を提供する「東邦大学医療センター 大橋病院」。東邦大学の2番目の付属病院として1964年に開院した旧病院の老朽化を受け、2018年6月からは隣接する敷地で新病院として再スタートを切った。新病院では、各最寄り駅からのアクセスがより良くなったほか、心臓血管外科、循環器内科・外科などの診療科の技術をさらに高める設備を多数導入。地域完結型医療を担う都市型の急性期病院として、地域の期待に応えていく。「病院は新しくなっても、顔と顔をあわせたコミュニケーションを大切にする姿勢は変わりません」と話すのは、岩渕聡病院長。これまで築き上げてきた地域のクリニックとの関係性をさらに強めつつ、基本理念である「親切な心のこもった医療の実践」を実践していく考えだ。
(取材日2018年8月2日)

地域完結型医療を担う都市型の急性期病院

この6月から、新病院がスタートを切りましたね。

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1964年、東京オリンピックの年に開院した当病院は、これまで50年以上にわたって地域とともに歩んできました。今回の新築移転は、旧病院の老朽化と狭隘化によるものです。新病院は敷地面積と延床面積が大幅に拡大した一方、地域連携の強化による在院日数の短縮にともなって全体の病床数はコンパクトになり、個室や特別室などゆとりある療養環境を実現することができました。アクセス面でも、最寄りの池尻大橋駅からは目黒川の遊歩道を抜けて1階のエントランスへ、駒場東大前駅からは2階の正面玄関へと、スムーズにご来院いただける導線を設けています。また、これまではお車でご来院された方の駐車スペースがなくご迷惑をおかけしていましたが、外来の患者さんや面会のご家族の不便がないよう考慮し、正面玄関前にロータリ―と95台分の駐車場を設け、利便性を向上させました。

設備が非常に充実したと伺いました。

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新病院のコンセプトは、「水と緑に囲まれた都市型新病院」です。南側が目黒川緑道に接しているほか、北側には敷地の一部を目黒区に提供してできた公園があり住民の憩いの場にもなっています。ハイブリッド手術室を含む新しい手術室を9室に拡充したほか、医療設備も一部リニューアルして、今まで以上に高度な医療を地域に提供できるよう体制を整えました。新しい機器が導入されたことにより、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科などの診療精度もさらに高まっています。新しい設備を十分に生かして、当病院の強みをさらに伸ばしていきたいですね。また、集中治療室と救急外来がある3階には、救急車両専用の出入り口を設けました。これにより、緊急性の高い患者さんの治療を今まで以上にスピーディーに、かつワンフロアで完結することができるようになっています。

地域連携にも、より一層力を入れていくそうですね。

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そもそも今回の病床数の減少は、これまで取り組んできた地域連携強化が実を結び、在院日数の短縮が実現できたことによるものです。減床した分、地域の医療機関との病病連携・病診連携はこれまで以上に綿密に行う必要があるので、病診連携室を中心に地域と連携した診療スタイルを一層強化していきたいですね。また、新病院には、患者さんのふだんの生活と病院との架け橋として、新しく「患者サポートセンター」を設置しました。適切なベッドコントロールで地域の医療機関からの紹介患者さんを受け入れ、退院後も住み慣れた地域で安心して療養生活を送れるようサポートすることは、急性期病院に期待される役割の一つです。患者サポートセンターでは、医師、看護師、メディカルソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士、医療事務といった多職種が連携して情報を共有し、地域の医療機関や患者さんからの問い合わせに迅速に対応しています。

病院経営において、最も重視されているのはどのような点ですか。

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病院は新しくなりましたが、院内・院外を問わず、顔と顔をあわせたコミュニケーションを重視する姿勢に変わりはありません。トップダウンで命令だけしていてもチームはついてきませんから、私が率先して現場に顔を出し、職員の話を聞く努力を惜しまないようにしています。とりわけ、新病院がスタートしたばかりで、どの部署も慣れないシステムに苦労しているところがあります。職員が患者さんの声を代弁してくれている面もあるでしょうから、しっかり耳を傾けて、改善すべき点は改善していくようにしたいですね。また、強みである診療科を伸ばしていくことにも力を入れています。心疾患のカテーテル治療を中心とした循環器内科をはじめ、心臓血管外科、脳神経外科などの高度な急性期医療の提供には、今後も特に尽力していきます。

最後に、読者にメッセージをお願いいたします。

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地域完結型医療の拠点として、急性期医療を担う当病院は、紹介状を持参された患者さんを最優先で診療し、適切な診断・治療を提供して地域にお返ししていくことを使命としています。スピーディーに治療させていただくためにも、「なんとなく調子が悪いな」と感じたら地域のかかりつけの医療機関を受診し、より精密で高度な検査や医療が必要と判断された際には当病院への紹介状を持って来院していただけるとうれしいですね。地域の医療機関からご連絡があれば、できる限り断らずに患者さんを受け入れ、地域の受け皿として求められる役割を果たしていきたいと思っています。

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