愛知県北名古屋市の住宅や田畑が広がるのどかな地域にある「いぶき野クリニック」。同院は、地元出身の東克謙（ひがし・かつよし）院長が2003年に開業した。内科、放射線科、リハビリテーション科、整形外科を標榜し、リハビリテーション室を設置。隣接する通所リハビリテーション施設とともに、医療と介護の両面から地域住民の健康を支えてきた。東院長は、人を思いやる心「恕」をモットーに、患者の立場に立つことを何より大切にしている。患者と接するときには「優しく、謙虚に」を心がけていると言い、柔和な物腰と穏やかな語り口からもその人柄が感じられた。また、長い時間がかかる点滴の間にゆったり過ごせるようにと、少し幅が広いベッドを採用し、ヘッドフォンで音楽を聴けるようにするなど、患者に対するさりげない気配りも印象的だった。

（取材日2023年8月16日）