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八木 孝 副院長の独自取材記事

八木医院

(目黒区/自由が丘駅)

最終更新日:2023/06/22

八木孝副院長 八木医院 main

自由が丘駅の近くにある「八木医院」は、約60年という長い歴史の中で少しずつ形を変えながら、常に近隣住民の健康を支えてきた。祖父母・父・子と3代で地域医療を担い、2023年4月より八木孝副院長が診療の舵を取る体制になってからは、内分泌・糖尿病を専門としつつ内科全般を幅広く診る医院へ進化を遂げた。八木孝医師が重視するのは患者とのコミュニケーション。これまで医療機関とのつながりが希薄なことで受診の機会を失い、結果重症化してしまった患者を多く診てきたからこそ、同院では信頼関係の構築を大切にしている。スタッフとのチームワークも生かし、大学病院レベルの医療の提供に努める八木孝医師に、同院継承にあたっての思いや診療の強みなどについて聞いた。

(取材日2023年5月22日)

受診のしやすさを大切にする専門診療をめざして

初めに医院の歴史を伺います。

八木孝副院長 八木医院1

当院はもともと祖父が開業した医院で、代替わりをしながらこの地で60年ほど診療しています。初めは産婦人科医師である祖父と祖母が産婦人科・内科診療を行い、分娩にも対応していました。その後、父の代で検診などの一般婦人科・内科診療が中心の体制となりました。私は、地域の中で診療にあたる祖父母や父の姿を見て育ちましたので、産婦人科の医師として医院を継承することも考え、近隣の日本医科大学武蔵小杉病院で医師としての初期研修を始めました。しかし、医師になり経験を積む中で男女問わず全身を診る診療分野に魅力を感じたことから内科医局に入局し、現在まで内分泌・糖尿病を専門とする内科診療にあたってきました。そのため私が診療の中心を担うにあたり、地域医療としての一般的な内科診療と内分泌・糖尿病の専門診療が両立できる医院をめざして新たなスタートを切りました。

新しい診療体制が始まりましたが、心境に変化はありましたか?

まだ実感が少ないというのが正直な感想です。というのも、大学病院には現在も週に1回勤務しており、そこで担当していた患者さんの中には引き続き当院に通院されている方もいますしね。一方で大学病院での外来診療は午前中が中心で午後は入院患者さんの診療をしていましたが、医院では夜まで診療をするようになりました。平日の夕方や土曜に受診される働き盛りの方々は、まさに病院勤務時代にはアプローチできなかった層だと思います。病院に通えなかったために治療を中断し、結果救急搬送されるケースも数多く見てきましたので、普段から通いやすい環境づくりはとても重要だと考えています。また、いくつかの病院で救急や一般内科診療に携わった経験を当院で生かし、地域の皆さんの体調不良にも対応していきたいと思います。

設備面で変わった点もあれば教えてください。

八木孝副院長 八木医院2

診察室とは別に、患者さんとスタッフがお話しできる部屋をつくりました。こちらはカウンセリングルームのような空間で、初診時の問診というよりは、診察後の追加説明などで使用しています。また、慢性疾患で通う患者さんの中には医師に言いにくいことを抱えている方もおり、そこを看護師がヒアリングするなどチームで患者さんと対話するためにも活用できます。あと、以前は内診台や婦人科の検査機器を置いていたスペースに、糖尿病や甲状腺の血液検査が迅速に行える機器や、甲状腺をはじめとする全身の検査ができる超音波検査装置を導入しました。既存の空間をやりくりしながら、診療の幅が広がるような動線を確保しています。

対話重視の診療スタイルで、病院レベルの医療の提供を

診療の強みや特徴は何ですか?

八木孝副院長 八木医院3

糖尿病や甲状腺機能の血液検査を院内で行いますので、結果を治療にすぐに反映できるというのは大きなメリットだと思います。また糖尿病の治療法の一つとしてインスリン注射・自己血糖測定がありますが、持続血糖測定器やインスリンポンプ療法など高度なデバイスにも対応することで患者さんの選択肢を減らさないように心がけています。私は非常勤講師として、休診日には大学へ出向き、専門性を高めることをめざす若手医師を指導しています。そうした理由からも最新の医療から離れないようにしたいと考えており、薬も機材も常に新しいものを選択肢として使える状態にしたいと思っています。同時に患者さんの話をゆっくりお聞きしながらその方の病態や生活様式などを踏まえて最も適していると考えるものを選び、納得して治療ができるようにきちんとご説明も行います。甲状腺ホルモン剤など一部の薬は、利便性を考え院内で受け取れるようにしています。

検査体制も充実していますね。

必要な検査にはさっと対応したいという考えから、血糖コントロールの指標であるHbA1cや甲状腺ホルモンの量を院内で検査し、結果を診察中にお伝えできる体制を整えています。甲状腺の検査設備は大がかりなためクリニックレベルで設置しているところは少ないです。しかし、患者さんと数値を見ながらより良い治療法を一緒に考えられるのは大きなメリット。検査結果を聞きに再度受診いただくのは患者さんに負担をかけてしまいますし、私も今までその場で検査・共有するスタイルで診療してきましたので導入しました。また動脈硬化を評価する脈派検査装置や高解像度の超音波装置なども組み合わせながら診療を行っています。このように、基幹病院で扱う中で必要性を感じたものは、当院にも可能な限り取り入れているのが特徴です。

患者さんとのコミュニケーションで大事にしていることはありますか?

八木孝副院長 八木医院4

些細な会話の中に体調の変化を表すサインや治療のヒントが隠れている場合があるため、患者さんと雑談ができるような関係性の構築を重視しています。患者さんと前回お話しした内容も覚えておくようにしていますので、その話題を切り口に会話が盛り上がることもありますね。また、内科は患者さんをお呼びして診察室に来ていただくところからが診察です。「内科は診察室に入るところからが診察」と医師になりたての頃に先輩医師に教えてもらい、今もその教えを守って患者さんの呼び込みをしています。待合室での様子などもヒントになると考えていますね。診察室に入ってくる時の歩き方も観察し、「なんだか元気がないな」「言いたいことがありそうだな」と感じたら伺うようにしています。

医師としての原点は「苦しむ人を助けたい」という思い

スタッフとのチーム医療も大切にされているとか。

八木孝副院長 八木医院5

病院でもクリニックでも部門ごとに担当者が異なるパターンが多いのですが、当院では診察時に看護師に横についてもらい、検査の際も何を目的として検査をするのかを都度共有しています。動線も各部屋を行き来しやすいように工夫してあり、診察室と検査室が隣なので、検査中の患者さんとスタッフの雰囲気も把握できます。私自身が院内を移動することも多いので、インカムなどは特に必要ない環境ですね。スタッフは昔にも一緒に仕事をしたことがある人が多く、中には医師になった頃からの付き合いの人もいます。みんな患者さんと話すのが好きなので、大学病院時代とはまた違った患者さんとの関わり方ができることに喜びを感じています。そのような会話の中から必要に応じてスタッフ内でも情報を共有し、診療へもつなげています。

医師として貫きたい思いや、仕事のやりがいを教えてください。

私の医師としての根本には「調子の悪い人を何とかしたい」という思いが一番にあります。昔ながらの町医者にどこか憧れを持っていたので、だからこそ内科全般の診療を行っていた武蔵小杉病院の内科医局に入局したのもありますね。現在は病院の組織変更により、専門である内分泌・糖尿病の医局に所属しています。新型コロナウイルス感染症が流行した際には勤務する病院で発熱者の外来や入院調整なども担当し多忙でしたが、地域のための業務でありやりがいを感じていました。今後も社会情勢なども踏まえ、その場その場で求められる医療を提供していきたいと考えています。そのために、長年この地域で診療してきた院長の姿勢や取り組みなどを継承していきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

八木孝副院長 八木医院6

これまで長く大学病院で専門的な診療を担当してきましたが、通院を継続しやすい利便性も重要と考えて医院を運営しています。診療では患者さんのいつもと違う変化をきちんと見つけられるよう、お話にじっくり耳を傾けることをモットーとしています。何げない症状が大きな病気を発見する手がかりになることもあります。必要に応じて籍を置いている大学病院や提携している基幹病院、近隣にある専門クリニックなどへのご紹介も可能ですので、困ったことがあればぜひご相談にいらしてください。

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