知多市つつじが丘ののどかな住宅街に、一軒の小児科がある。藤本伸治先生が院長を務める「つつじが丘こどもクリニック」だ。敷地内を見渡すと入口が2ヵ所あり、一方は小児科の外来、もう一方は発達障害の専門外来と使い分けられている。小児科を標榜しながらこれまで多くの発達障害の患者を診てきた藤本院長。子どもを診察するのも当然のことながら、院長が本当に「診ている」のは、実は保護者のほうなのだ。不安を抱えてやってくる保護者に対し、藤本院長は温かいまなざしを携えて優しくポジティブに接するのだという。そんな院長の診療方針を深く掘り下げるとともに、クリニックの在り方や今後の展望など聞いた。

（取材日2016年12月17日）