久我 明司 先生の独自取材記事
ならしの内科外科
(船橋市/京成大久保駅)
最終更新日:2024/07/01

一般的な内科疾患から生活習慣病の治療、さらに胃や大腸、乳腺、甲状腺などの術前検査や術後の管理まで幅広く対応している「ならしの内科外科」。2024年7月からは、新たに久我明司先生が診療に加わり、医療体制が拡充する。久我先生は、呼吸器内科と消化器内科を専門とし、これまで複数の病院でがんをはじめ重篤な疾患の治療に携わってきた。マスク姿だと気づきにくいが、おしゃれなひげがトレードマークでもある久我先生は、「大学時代にチベットに長期旅行した際、ひげが伸びたまま帰国したら、当時、人気だったフランスの俳優に似ていると言われまして」と少しはにかみながら語った。実は、林伸一院長とは出身大学だけでなく趣味や子どもの学業環境など共通点が多いという。久我先生の経歴や診療方針、林院長との出会いなどについて話を聞いた。
(取材日2024年5月25日)
呼吸器内科と消化器内科の専門性を生かし幅広く診察
まずは、先生が医師を志したきっかけからお聞かせください。

子どもの頃、熱が出たりケガをした時などに近所のクリニックに行くと、いつも先生や看護師さんたちが優しくしてくれたことが深く印象に残っています。それで漠然と将来は医師になりたいなと思っていました。もう一つ、母が薬剤師だったことも影響していると思います。母と一緒に病院に行ったりもしていましたので、医療の現場をより身近に感じていたんだと思います。私が医師になった時には、母も喜んでいたのではないかなと思います。
これまでのご経歴を簡単に教えてください。
2000年に千葉大学医学部を卒業後、呼吸器内科に入局しました。呼吸器内科を選んだのは、医局に穏やかな人が多く雰囲気が良いと感じたからです。同大学病院や国保八日市場市民総合病院(現・国保匝瑳市民病院)や千葉東病院など千葉県内の病院に勤務した後、2006年に千葉大学の消化器内科に転科しました。それからは市原市にある千葉県循環器病センターや千葉ろうさい病院、永野病院に勤務しました。消化器内科に転科したのは、患者さんの困っていることに対してより幅広く対応できるようになりたいという思いからです。肺はわかるけれどおなかはわからないということのないようにしたいと。特に、救急では幅広く診られることが必要です。消化器内科に転科してからは、たとえ自分の専門でない患者さんでも、より深く診断にアプローチしていきたいと考えるようになったかなと思います。
こちらでもそうした経験を生かして診療していくわけですね。

これまで肺がんや呼吸器疾患、胃や大腸、膵臓など消化器のがんや膵炎など腫瘍性疾患から炎症性疾患までさまざまな重篤な疾患の治療に携わってきました。また、内視鏡検査や超音波検査も得意としていますので、それらの精密な検査を通じて疾患の早期発見・早期治療につなげていきたいと思います。さらに、糖尿病や高血圧症、脂質異常症の治療、管理などにも長く携わっていますので、生活習慣病をはじめ内科全般の疾患についても丁寧に診療していこうと思います。
林院長とは共通点が多く、公私ともに良い関係
林院長とはどのようにして出会ったのですか?

3年くらい前だったと思います。最初は医師会の活動の中で知り合いました。林院長はどんな人にも明るく話しかける方で、人を引っ張っていく力があり、そんなお人柄に惹かれました。患者さんのことを第一に考える診療姿勢も尊敬できると感じました。その後、いろいろとお話ししていく中で、共通点が多いことがわかりました。林院長は私の母校である千葉大学の先輩で、同大学の学生たちをサポートする後援会の会長を務めていらっしゃいます。院長のお子さんも私の子どもも同大学に通っていることもあって、私がその後援会の理事を仰せつかっています。また、それぞれもう一人の子どもも、クリニック近くの高校に通っているなど、何かと共通することが多いんです。
いろいろなご縁がつながったのですね。
今回、院長からお誘いいただいてこちらで診療することになりましたが、この地域にはもともと親しみを感じています。子どもがすぐそばの高校に通っていることもありますが、自分自身も、進学はしませんでしたが受験に来たことがあります。なので、なんとなくこの辺りは、以前通ったことがあるなと記憶していました。さらに言えば、母がすぐそばの大学の薬学部出身で、父もすぐ近くにある大学の生産工学部出身です。なので親の代からこの辺りにはなじみがあったともいえます。そんな親しみのある場所でかかりつけとして地域の方々の困っていることやニーズに応えていくことが、今後、医師としてめざすところだと思っています。
診療ではどんなことを大切にしていますか?

患者さんファーストで、患者さんが困っていることや要望していることに応えられるよう努めています。患者さんが本当に考えていることや願っていることを正確に理解することが大切ですから、一人ひとりのお話を丁寧に聞くようにしています。林院長は、診療が終わった後、気になる患者さんがいると再度カルテを見直して、何かあれば患者さんに電話をかけるようにしているそうです。そこまで自分ができるかどうかわかりませんが、できる限り患者さん一人ひとりに寄り添いながら親身になって診療していきたいと思います。
内視鏡検査や超音波検査で病気の早期発見に努めたい
内視鏡検査も得意とのことですが、検査の際に心がけていることはありますか?

胃の内視鏡検査ではできるだけ苦痛の少ない検査、見逃しのない検査を心がけています。当院では細径ファイバーで経口内視鏡検査を行っていますが、常にお声がけして患者さんがリラックスできるようにしています。何か苦痛を感じる場合はその理由がありますから、その理由を考えて苦痛を軽減できるよう工夫しています。これまで数多くの内視鏡検査の経験を積んできていますので、安心して検査を受けていただければと思います。胃がんは早期発見が難しい面もありますが、より精密な検査によって見逃すことのないよう努めていきます。内視鏡検査だけでなく、超音波検査によって初期症状の出ない疾患や見えにくい疾患の早期発見、早期診断にも努めていきます。これまで病院でいろいろな疾患を診てきていますので、検査を通じてより適切な診断ができるのではないかと考えています。
ところで、プライベートはどのようにお過ごしですか?
体を動かすことやアウトドアが好きで、ランニングやゴルフ、ジム、釣りなどが趣味です。ゴルフは林院長と行くことも多いです。ただ林院長はカートにも乗りますが、私はランニングで回ります。芝生の上を走るのはとても気持ちいいんですよ。ロードでは週に1回、20キロくらい走っています。やはり医師が太っていたりすると患者さんに説得力がないですから。体型を維持できるよう節制しています。
先生はおひげが印象的ですね。

ひげは大学6年の時に、チベットに1ヵ月間旅行した際、ひげが伸びてそのまま帰国したら、友人たちに当時話題の映画に出ていたフランスの俳優にそっくりと言われて。その俳優が憧れでもあったのでそのまま伸ばしています。ただ診察の時にはマスクをしますから、患者さんにはお見せできないのですが(笑)。
最後に、読者へメッセージをお願いいたします。
何か困ったこと、気になることがあれば、どのようなことでも構いませんから相談に来てください。地域のかかりつけとして、患者さんの生活背景や社会環境なども考えながら、お一人お一人に即した医療を提供していきたいと思います。病気の治療にクリニックに来るのではなく、治療の必要のない状態を維持していくことも大切です。その予防的な意味で検査なども受けていただきたいですね。私はこれまで病院に勤めており、クリニックでの外来診療は初めてで、不慣れな点も多いと思います。不備な点や気になることがあれば、遠慮なくご指摘ください。ご意見をお聞きしながらより良い診療にしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。