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高比良 宏之 院長の独自取材記事

たかひら内科クリニック

(福岡市博多区/中洲川端駅)

最終更新日:2025/05/08

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック main

福岡市営地下鉄空港線の中洲川端駅より徒歩3分。公園や文化施設、そして中洲にほど近いビルの一角にたたずむのが「たかひら内科クリニック」だ。中洲という土地柄故に、幅広い患者のニーズに応えるのが使命だと話す院長の高比良宏之先生がモットーとするのは、薬に頼り切らない治療にしていくこと。「食が健康の基本」であるという考えに基づき、患者一人ひとりの生活背景を丁寧に聞き出しながら、食を中心とした生活習慣を見直していく。また血液内科にも特化しており、過去の経験や知見を生かして、どんな小さな病気も見逃さないという強い信念で診察にあたっている。穏やかな雰囲気と親しみやすさが漂う高比良院長に、診察の特徴や患者への思いなどを聞いた。

(取材日2020年6月26日)

特色ある地域だからこそ、患者のニーズに合わせて診察

この病院の特徴からお聞かせください。

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック1

当院の一番の特徴といえるのがこの立地ですね。何といっても歓楽街の中洲がすぐそこですし、商店街やビジネス街も近い。交通の便もよく、わかりやすい場所にあるため、電話で場所を説明してもすぐにわかってもらえます。患者さんは地元の高齢者からお勤めの人、そして夜の街で働く人たちと、とにかく幅広いので、それぞれのニーズに応えることが私の使命だと思っています。特に中洲で働く人は昼と夜が逆転していることもあって不健康になりがちですし、中には睡眠障害で悩む人も。当院は何か特別な技術や先進の機器を導入しているわけではありませんが、それぞれの患者さんの話を聞いた上で、その人に合った適切な診察をするように心がけています。

中洲というユニークな場所ならではの患者層のようですね。

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック2

この辺りは商業施設などもあって人通りも多く、にぎやかな場所ですが、周辺にあまり病院がありません。そのせいか道を歩けば「先生!」と気軽に声をかけてくれる患者さんがいたり、商店街の人たちともあいさつし合ったりと、気さくに接することができる顔なじみばかり。自分で言うのも何ですが、気づいたら地域の身近なホームドクター的な存在になっているのかもしれませんね。開業して約20年になりますが、当院には私も含めて、受付と看護師のスタッフが1人ずつの3人しかおらず、当時からずっと変わらない顔ぶれなんです。そういうところの安心感もあってなのか、自然と患者さんとの信頼関係が築けているのかもしれませんね。

先生の治療に対するスタンスをお聞かせください。

医療機器を使いながら検査を細かく行い、病気の診断、そして治療へと進める病院もありますが、当院は患者さんと向き合い、じっくりと話を聞いて必要最低限の治療を行うという方針です。最低限というのは、なるべく薬に頼らない治療のこと。大半の病気は生活習慣の見直しをすれば改善していく可能性を秘めていて、それが本来の治療法であると考えています。検査をして悪いところが見つかれば薬をすぐに処方するのではなく、まずは生活習慣の見直しから始めましょうという提案です。これが健康への一番の近道ですから。検査や薬の処方は金銭的にも患者さんに負担をかけてしまうことになるので、そこは極力減らしてあげたい。もちろん、必要な薬は処方しますが、薬に頼りきらずに健康な体を手に入れていってほしいですね。

患者のライフスタイルを見直し、抜本的な改善を図る

どのようなことを行うのか具体的に教えてください。

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック3

例えば血圧、糖尿病、コレステロール値などは生活習慣からのアプローチで数値を変えていけることも多いです。薬の服用で数値を変えたとしても、生活習慣が変わらなければ、元に戻ってしまう可能性は高いです。特に肥満ぎみの方は内臓脂肪が蓄積されているため痩せなければいけないので、まず朝食は何を食べているのかを尋ねるところから始まり、普段どんなものを食べたり飲んだりしているのか、生活背景を聞き出しながら根本的なところから確認していきます。実は私自身の体重もピーク時から比べて10キロ落としているんですよ。実体験に基づいたダイエット指導なども含め、患者さん一人ひとりにアドバイスをしています。

生活習慣の中でも特に重視しなければいけないことはありますか。

健康な体には、食事・運動・睡眠の3つが大切なのですが、そのうち食事が8割を占めます。とにかく食が健康の基本。それを伝えてもうまくいく人とそうでない人がいますが、時間をかけて指導していきます。あとは意識して運動すること。睡眠は運動すれば自然に取れるようになりますし、早寝早起きもできるようになっていくでしょう。もしかしたらこの診療スタンスに物足りなさを感じる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、こういったニーズは増えているような気がします。必要最低限のポイントを抑えた診察をしているせいか、待ち時間はさほどありませんので、患者さんの話を聞く余裕があるのがいいのかもしれません。「それを食べるならこういう野菜も取ったほうがいいよ」と、細かくアドバイスもできますし。もちろん必要な薬は処方しますが、すべては食生活から。これに尽きます。

血液内科にも特化しているとお聞きしました。

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック4

血液内科に特化している診療所は、福岡にはあまり多くはないかもしれません。血液内科というと、一般的に多いのが貧血ですが、その中で気になることがあれば絶対にどんな小さな病気も見逃さないという強い気持ちで診察しています。各種白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血、などの難病も私の専門分野ですので診察可能です。何か疑わしい場合は、血液データを見ればピンときますが、これは経験がないとわからないかもしれません。20年やっていてもめったにいませんが、白血病などはすぐにわかりますので、その場合は専門病院へ紹介状をすぐにお渡しします。

自分の経験を生かして、健康のサポートを厚くしたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック5

医師の研究や臨床に魅力を感じて高校の頃から志すようになりましたが、最近自分の年齢を気にするようになってからは、定年がないところも魅力だとも思うようになりました。周りの同級生は定年を迎えていますが、私はまだ現役ですしね。でも自営業は大変だと思うこともしばしば。20年のうち、熱でつらい時が1回あったくらいでおかげさまで続けていられていますが、休診日以外は休みがないですし、勤務医と違って代わりがいませんから、常に責任とプレッシャーは感じています。でもジム通いを毎日の日課とし、ひと通り自分で料理もできるので健康管理は万全かもしれません。スーパーで新鮮な野菜を探したり、値段をチェックしたりもしますよ。また天神が近いので、休憩中に好きな本屋に行って息抜きもしつつ……。健康でいられるのはこの生活習慣のおかげでしょうね。それを実感しているからこそ、患者さんにも伝えることができるのだと思います。

今後の展望などをお聞かせください。

医療機関もサービスを提供する場である、という考え方の場合は、機器を充実させてスタッフ数も確保しながら営利的な部分も求める場合もあるのでしょうけど、私はそんな性分でもないですし、今もそしてこれからも変わらずにこのままの形でやっていきたいと思っています。あまり目立たないビルの2階で、長年ひっそりとやっている親しみやすい診療所ということで、今後も患者さんとの密接な関係を保っていきたいですね。年齢的にもそろそろ後継者問題なども考え始めなければいけませんが、いずれにしても長く通ってくださっている患者さんにずっと安心して来てもらえるよう心がけています。

最後にメッセージをお願いします。

高比良宏之院長 たかひら内科クリニック6

繰り返しになりますが、食が健康の基本です。どうすれば健康的な体をつくることができるか、自分自身を実験台にして運動や食事の大切さを体感していますので、具体的にアドバイスさせていただきます。特に運動や食事は習慣にしてしまえばこっちのものですよ。できれば薬に頼らず、日頃の生活習慣、特に食生活を見直すことからやってほしいと思います。健康診断、禁煙指導、生活習慣病なども相談に乗れますし、血液内科の専門家として見つけにくい病気も経験に基づいて早期発見、早期治療に取り組んでいますので、何か気になることがあればいつでも相談に来てください。

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