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永井 敏美 院長の独自取材記事

永井医院

(名古屋市港区/築地口駅)

最終更新日:2021/10/12

永井敏美院長 永井医院 main

名古屋市営地下鉄名港線の築地口駅を下車してすぐの場所に1974年に開業し、地域密着で診療を行ってきた「永井医院」。開業当初は「永井内科医院」の名称で糖尿病などを中心に地域医療に携わってきた同院を、2019年に消化器外科を専門に経験を積んできた永井敏美院長が継承した。従来からの内科診療の他、消化器外科、乳腺外科、肛門外科の診療も積極的に行っている。女性医師としての特性を生かし、さまざまなライフステージの女性患者にこまやかに寄り添う永井院長から思いを聞いた。

(取材日2019年7月29日)

消化器外科の医師としての経験を生かし地域医療に貢献

医師を志されたきっかけは何だったのですか?

永井敏美院長 永井医院1

子どもの頃に心臓の手術を受けたことが原点です。幼い頃のことですからおぼろげにしか覚えていませんが、治療や手術にあたり、厳しく、でも温かく見守り、導いてくださった医療スタッフの姿が印象に残り、医師になりました。医師になった当時は女性の医師、特に手術をする女医は少なかったため、患者さんから「女の先生が手術をするの?」などと言われたこともあります。しかし、担当教授や直属の上司が女性の受け入れに積極的だったので、伸び伸びと経験を積ませていただきました。女医としての特性を生かし、消化器だけでなく乳腺疾患や乳がん、痔などの手術も多く執刀しました。女性だからこそ話しやすいと思っていただけるよう努力しています。

そういった経験は、今の診察にどのように生かしていますか?

手術が必要な病気が見つかり、専門の先生に紹介する際に、自らの経験を踏まえて、事前の説明を丁寧に行うようにしています。どんな検査があって、どういう目的で手術をするのか、時間はどのくらいかかるのか、入院期間はどのくらいにわたるのかなど、患者さんは細かな疑問をたくさん持っているものです。手術を受けることは、生涯で多くて数回のこと。恐怖や不安はあって当然です。そこで、予測される治療や手術の流れについて詳しく解説、情報提供して、治療に向けてのモチベーションをアップしてもらえるよう心がけています。安心して病院での治療が受けられるよう、クリニックの立場から支えていきたいと思います。

手術後の体調管理のフォローアップも受けることができますか?

永井敏美院長 永井医院2

執刀した主治医の先生から依頼をされた場合はお引き受けしています。がんの治療は検査項目や期間などがガイドラインで決まっていますので、フォローアップは手術した病院が行いますが、それが終了した後の相談には積極的に応じるようにしています。気になる症状があるけれども、総合病院にはかかりにくい場合などは、ためらわずに来院していただきたいですね。お話を詳しく伺い、投薬治療を行ったり、体調管理のアドバイスをしていきます。いつでも相談できる地域のクリニックとして、手術前も手術後も安心して過ごしていただけるよう患者さんに寄り添っていきたいと思っています。

女性の悩みに応え乳腺外科、肛門外科にも対応

乳がんや乳腺疾患の相談にも応じていると聞きました。

永井敏美院長 永井医院3

勤務医時代、乳がんや乳腺疾患の患者さんと数多く向き合ってきました。その経験を生かし、今後力を入れていきたいと考えています。乳がんは早期発見が大切ですが、男性の医師には相談しにくくて、受診が遅れるケースもあるようです。乳がんの治療は、抗がん剤で髪が抜けたり、手術で乳房を切除したりと、女性として大切なものを失ってしまうようなイメージがあります。私も女性ですから、つらい気持ちはわかります。でも、医師としてはやはり長くお元気で生きていただきたい。検診をしっかり受け、自覚症状がある場合は、なるべく早く相談していただきたいですね。乳がんに関してはやや情報過多になっている傾向もあるのですが、どんな方法で治療をしていけばいいか、一緒に考えていきたいと思っています。

痔をはじめとする肛門外科の診療について教えてください。

痔の相談も、女性が多いですね。女性はそもそも「痔がある」とは言いたがりません。肛門外科の扉を開けるのも勇気がいるし、男性の医師に診察してもらうことに抵抗を感じる方も多いと思います。しかし、痔は女性がかかりやすい病気です。特に妊娠や出産を契機に悪化することが多いため、症状が繰り返すようなら、市販薬などでごまかさずに受診してもらえればと思います。痔は治療後に再発する可能性もあるため、上手に付き合っていく必要があります。飲み薬や軟膏での治療の他、当院では、内痔核硬化療法を行っています。痔は軽度の症状であれば、日常生活を圧迫するようなことはありませんが、いつもどこかに不快感が残ってしまいます。患者さんの状態に応じて適した治療法をご提案し、悩みを軽減していければと思っています。

地域の中のクリニックとしての取り組みをご紹介ください。

永井敏美院長 永井医院4

高齢の患者さんのため、1階のフロアをバリアフリー化しました。中には検査内容によっては、検査が2階になってしまうので、ご迷惑をおかけしてしまう部分はあります。その分、スタッフが目を配り、足元が危なそうな患者さんには入り口ドアを入る前から付き添うなどして安全確保に努めています。設備の面では、検査のための機械を新しくしており、鼻から挿入する胃カメラもあります。歴史が古く、何世代にもわたって住み継いでいる方が多い地域なので、長い間通っている患者さんが大勢みえます。40年間培ってきた医院の信頼を責任もって引き継ぎ、高齢の方のみならず地域の皆さんの健康を支えていくことができればと思っています。人生100年時代、現在ある病気の治療だけでなく、生活習慣へのアドバイスなどを通じて、長く、お元気で、快適に過ごしていただくために尽力していきたいと思います。

予防医学を通じて健康な毎日をサポート

今後、どのような医療に取り組んでいきたいですか?

永井敏美院長 永井医院5

従来の診療に加え、予防医学の分野にも取り組んでいきたいと考えています。かかってしまった病気を治療するのは大変ですが、病気を未然に防ぐことはできます。例えば、糖尿病になってしまってから糖質制限をするのはつらいですが、若い頃から食事に気をつけることは比較的簡単です。さまざまな理由で糖尿病リスクが高いと思われる方は、早いうちから食事指導や運動指導を取り入れることで、リスクを減らしていきたいですね。糖尿病だけでなく、当院にいろいろな理由で来院され、縁のつながった方々の日常的な健康管理に一緒に取り組みたい。気になることがあれば早めに受診していただき、病気の芽を小さなうちに摘み取っていきたいですね。

余暇に楽しんでいる趣味などはありますか?

最近、アロマテラピーに興味を持ち、深く勉強したんです。香りで気持ちをリラックスさせたり、ストレスを解消してリフレッシュできるアロマテラピーは、学んでいてとても面白いんですよ。今後、診療にも活用できないかと考えているところです。また、4年ほど前からマラソンをしています。タイムは遅いですが、フルマラソンを走ることもあります。昨年初めて名古屋ウィメンズマラソンに参加しました。マラソンは、日常的なトレーニングで体も鍛えられますが、何よりもメンタルが強くなります。走っている時は苦しいのですが、ゴールした時の達成感はなんとも爽快です。42.195キロをずっと走り通すのはまだ難しく、ウィメンズマラソンも最後は歩いてゴールしました。それでも完走の感動はひとしお。また次も頑張ろうという気持ちになりました。

読者の皆さんにメッセージをお願います。

永井敏美院長 永井医院6

身近なクリニックとして、病気の治療はもちろん、毎日の健康づくりの面からも地域に貢献していければと思っています。長年培ってきた信頼を大切に、新しい分野にも挑戦していきたい。特に、女性の皆さんにとって、なんでも相談できるドクターになりたいですね。乳腺外科や肛門外科など、女性にとってハードルが高かった診療科の相談を積極的に受けつけ、いつまでも女性らしく健康で暮らすためのパートナー的な役割を担っていきたい。何かモヤモヤっとした不調があった時には、検査を受けるべきか否か迷うような段階でも、まずは相談に来ていただきたいです。じっくりお話しして、検査したほうがいいのか、どんな治療をするのか、あるいは生活習慣を変えることで対応できるのか、一緒に考えていきましょう。

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