肌荒れ・ニキビ・ほくろ・肝斑
多様な肌の悩みを専門家が解説
たけだ皮膚科スキンケアクリニック
(札幌市厚別区/森林公園駅)
最終更新日:2024/02/07


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肌荒れ、ニキビ、ほくろ、肝斑など、さまざまな肌のトラブルに悩む人は少なくない。しかし、放置したり誤った知識をうのみにして自己判断で処置を行ったりすると悪化してしまう可能性も。肌の状態は一人ひとり異なるため、安易に考えず皮膚科医師による正しい診断のもと、適切な医療を受けることが重要だ。皮膚科・美容皮膚科の診療を手がける「たけだ皮膚科スキンケアクリニック」の武田修院長は、肌の病気やトラブルの原因や背景、治療方針、生活におけるアドバイスに至るまでわかりやすく丁寧に説明し、患者の納得の上で診療することをモットーにしている。そんな武田院長に、クリニックに多く寄せられている肌の悩みや日々のスキンケア方法、美容皮膚科分野などについても幅広く聞いた。
(取材日2022年4月14日)
目次
皮膚科医師による一人ひとりの肌状態に応じた適切なアプローチが解決への近道
- Qどういった悩みで皮膚科を受診する人が多いですか?
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A
▲リラックスできるように配慮された1階の待合室
最近は乾燥による肌荒れでお悩みの方が多い印象です。さらにアレルギー体質の方は乾燥して肌のバリア機能が低下している状態に、ほこりやダニ、カビなどのアレルゲンが複合的に重なることでアトピー性皮膚炎を発症するケースが見られます。また、マスクによる顔の肌荒れに悩む方も少なくありません。マスクをすることで過剰に肌の表面がふやけて内部の水分が蒸発し、乾燥から肌荒れにつながることがあるためです。皮膚科では飲み薬も処方しますがメインは塗り薬。塗り薬はたっぷり塗ればいいというものではなく、塗り方一つで効果が変わります。そのため当院では、塗り方や適切な量について看護師が中心となり患者さんに丁寧にお伝えしています。
- Qほかにはどのような相談がありますか?
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A
▲美容皮膚科でも、適切なケアを提案するために医師が診察を行う
ニキビやニキビ痕の相談も多いです。自己流や市販薬でのケアで改善せず、進行してから適切な治療をしてもニキビ痕が残ることもあります。現在はさまざまな保険治療薬もあるためぜひ早期にご相談ください。また、ほくろの相談もありますね。ほくろは良性、悪性、いろいろなものがありますが、急に出てきたり大きくなったりしたときは悪性腫瘍の可能性もあります。ほくろは普通丸くて左右均等ですが、不規則な形状や痛み、出血がある場合、手のひらや足の裏ににじんだしみのようなほくろがある場合も受診をお勧めします。当院ではダーモスコープという特殊な拡大鏡で詳細に観察し、良性のほくろでない恐れがある場合は専門医療機関をご紹介します。
- Q肝斑に悩む女性も多いそうですね。
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A
▲わかりやすい説明を心がけている
肝斑は女性ホルモンの変化によって起こるしみの一種で、しみの中で最も多い紫外線による日光性色素斑(老人性色素斑)とは異なります。下まぶたを避けるように頬骨の上に左右対称に薄茶色のくすみが出るのが特徴で、30〜40歳代の女性に発症するケースが多いです。妊娠・出産をきっかけに現れ、出産後しばらくたつと目立たなくなったり、閉経後次第に薄くなったりすることもあります。摩擦による肌への刺激や紫外線は肝斑を悪化させる要因になり得るでしょう。ストレスも女性ホルモンに悪影響を及ぼし、肝斑の進行につながると考えられます。また、日光性色素斑や摩擦による色素沈着が肝斑と同時に現れるケースもあります。
- Q適切なスキンケア方法を教えてください。
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A
▲2階には美容皮膚科専用の待合室を完備
洗顔は肌の汚れをこすり落とすものではありません。せっけんを十分に泡立てて顔全体に泡を乗せ、汚れが浮き上がってきたらぬるま湯で優しく洗い流しましょう。シルクの衣類をこすり洗いではなくつけ置き洗いするのと同じ考え方です。洗顔後はタオルでこすらず、そっと押さえるように水滴を取ってください。また、外出の有無に関わらず日焼け止めは必須です。こすらずに満遍なく塗りましょう。日焼け止めには効果持続時間があるため、種類にもよりますが朝塗ったらお昼を目安に塗り直すなど、数時間置きに塗り直すのがいいでしょう。日々のスキンケアにおいては顔をこすらないこと、そして十分な紫外線対策が極めて重要です。
- Q美容皮膚科を受診するにあたり、心がけるべきことはありますか。
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A
▲診察時には手本を見せてケア方法を伝えている
保険診療としての皮膚科では皮膚の「病気」以外の診療に限界がありますが、病気ではないものの、しみなどでお悩みの方は数多くいらっしゃいます。そのような方々のご要望にお応えするため、当院では美容皮膚科にも力を入れています。美容皮膚科分野は進歩を遂げ、医学的根拠に基づいた医療が定着しているといえるでしょう。一方で自由診療であり、患者さんの大切な時間と費用がかかります。私たちは患者さんのご要望に対して、できること、できないことをお伝えし、ご納得いただいた上で患者さんと一緒に美容医療を行います。可能な限り患者さんがめざす効果を得られるよう、継続的な服薬と日々の正しいスキンケアにも努めていただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみへのレーザー/1発 1100円~