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水谷 友哉 院長の独自取材記事

みずたに皮フ科 

(丸亀市/宇多津駅)

最終更新日:2023/09/21

水谷友哉院長 みずたに皮フ科  main

丸亀駅や宇多津駅から車で10分。丸亀市中心市街地の幹線道路沿いにある「みずたに皮フ科」。新生児から高齢者まで幅広い患者を受け入れている、皮膚疾患の駆け込み寺のような存在だ。院長の水谷友哉先生は、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。自らも幼い頃からアトピー性皮膚炎に悩まされてきたといい、「同じような悩みを抱える患者さんの助けになりたい」という強い想いを持って診療を続けている。患者の気持ちに寄り添った診療をモットーとする同院は、スタッフも温かみのある接遇を実践し、小さい子どもの受診も多いという。そんな同院の特徴や水谷院長の得意とする治療について、詳しく話を聞いた。

(取材日2022年11月16日)

親身になって寄り添い患者の笑顔をつくるクリニック

開業されたのは2019年だそうですね。

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 1

はい。それ以前は愛媛県立中央病院や徳島大学病院で勤務し、2014年から開業までは四国こどもとおとなの医療センターで皮膚科医長を務めていました。そして地域になじんできた時期に、「このエリアの皆さまに質の高い皮膚科医療を提供したい」と考え、当院をオープンしました。コンセプトは、医師・看護師・事務スタッフ全員が一体となって、親身になって患者さんに寄り添うクリニックです。安心して受診していただける環境を整え、皮膚疾患で悩んでいても、帰るときには皆さまに笑顔になっていただけるような診療を提供することをモットーとしています。私はもちろん、看護師や事務スタッフもそれぞれ丁寧な説明を心がけていて、患者さんのちょっとしたお困り事の相談にも乗るようにしています。

クリニックの特徴について教えてください。

虫刺され、湿疹、皮膚炎から水虫・ヘルペスなどの感染症、たこ・うおのめやニキビ、やけどまで、幅広い皮膚疾患に対応しています。紫外線の免疫抑制作用を活用したエキシマライト光線療法など、アトピー性皮膚炎や円形脱毛症、尋常性白斑などの治療に用いる専用の機器も備えているのが特徴です。特に注力しているのはアトピー性皮膚炎、乾癬、じんましんの治療でしょうか。いずれも昔からある疾患ですが、これまでは効果の期待できる治療法が限られていたため、なかなか症状が改善されずに悩み続ける患者さんが多くいらっしゃいました。アトピー性皮膚炎は先進の治療法も出てきていますから、当院ではそれらの治療法を取り入れて、より患者さんに良い結果が出せるように注力しています。先進の外用薬や内服薬、注射の治療で症状の改善が見込めることもありますので、ご興味のある方はぜひご相談いただきたいです。

どのような患者さんが多く来られますか?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 2

皮膚科はどこも高齢の方が多いと聞きますが、当院は高齢の患者さんは約3割くらい、お子さんが多めで、幅広い年齢層にご利用いただいていると思います。スタッフが優しく接することを心がけているからか、そのおかげでお子さん連れの受診が多いのかもしれませんね。お子さんにとって病院は足を踏み入れるだけでも怖いところだと思いますし、白衣を見ただけで泣いてしまう子も少なくありません。そのためスタッフ全員が優しく声をかけるようにしていて、お子さん用の絵本などを用意してリラックスしながら受診してもらえるように配慮しています。また、少しでも前向きに取り組めたら「よく頑張ったね」と褒めることも大切にしています。そうすることで親御さんたちの安心にもつながるのではないでしょうか。

アトピー性皮膚炎に悩んだ幼少期が医師としての原点

先生が皮膚科の医師になられたきっかけは?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 3

私は物心ついた時からアトピー性皮膚炎の症状があって、肌がかゆくてつらかった記憶を今も思い出します。ですから、小学生の時にはすでに「将来は皮膚科の医師になりたい」と、周囲に宣言していました。自分と同じような悩みを持っている人たちを、自分の手で治すことが使命だと思っていたのです。また、皮膚科の治療は継続することが大事なので、医師との信頼関係もとても大切です。私自身は中学生の頃から自分で皮膚科を探して、信頼できる先生に巡り会うまでとても苦労した経験があったので、自分が医師になるなら患者さんとのコミュニケーションを大切にしようと心に決めていました。治療を通して、例えば患者さんから感謝の言葉を頂けたり、「周りの目を気にせず温泉に入れるようになった」というお話を聞けたりしたら、とてもうれしいですね。

アトピー性皮膚炎の治療で大切なことは何でしょう?

自分がアトピー性皮膚炎ではないかという自覚があっても、病気のことを正確に理解している方は少ないので、まずは知識を身につけることから始めてほしいです。また、アトピー性皮膚炎は基本的に慢性疾患なので、長い治療期間を要します。中には途中で症状の緩和が見込める人もいますが、大多数は一生症状と付き合わなければいけません。そのため完治にこだわるのではなく、症状を抑えてうまくコントロールしていくことが肝心であることをお伝えしています。治療法は症状に応じて多岐にわたるため、一方的に押しつけるのではなく「あなたにはこんな治療法が合っていると思いますが、いかがですか」と患者さんに相談するようにします。例えばステロイドについては世間で誤解されていることも多いので、何に不安を感じていらっしゃるのか本音で話していただき、一緒に不安を解消することを大切にしていますね。

先生ご自身はどのようなスキンケアを?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 4

一年を通して肌を保湿し、皮膚のバリア機能を高めることを心がけています。それが一番の皮膚疾患予防になるんですよ。特に洗顔後や入浴後は皮脂が落ちるので、そのまま放置すると肌の乾燥が進んでしまいます。ですから、時間を空けずにすぐ保湿剤を塗ることが大事です。特に赤ちゃんは、乾燥で荒れた皮膚からアレルゲンを吸収して食物アレルギーなどを起こしてしまうこともありますから、一年中しっかり保湿してあげましょう。もう一つは、紫外線予防ですね。光老化といって、紫外線は加齢性の変化をもたらし、しみ・しわにつながるので、紫外線量の多い季節は日焼け止めクリームを使用することをお勧めします。それが皮膚がんのリスクを軽減することにもつながります。光老化は紫外線を浴びた量の蓄積によって生じますから、幼少期からしっかり紫外線対策をしてあげるといいですよ。

患者に共感しながらともに治療を進める

最近相談の多い皮膚疾患は何ですか?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 5

新型コロナウイルス感染症の流行下でマスクによって皮膚炎を起こされる人が増えています。マスクをすると息がこもるので肌が潤うと思っている人もいますが、実際は蒸れた状態なので肌にとっては良くない環境なのです。ですから保湿をよりしっかりと。屋外などマスクを外せる場所では取るように心がけてください。手洗いやアルコール消毒のしすぎで手荒れの患者さんも多いですが、これも手洗いをやめるわけにはいきませんから、洗ったらその都度保湿するなどしてうまく乗りきる必要があります。それでも難しい場合は外用薬をお出しすることもできます。それから、50代以上の方は帯状疱疹にかかる確率が高くなるので注意してほしいです。帯状疱疹は右半身や左半身など体の一部に筋肉痛、痛み、ピリピリした症状を伴って水ぶくれができる病気です。受診が遅れると治療期間が長引いてしまうので、できれば予防注射をしておくことをお勧めします。

お休みの日は何を?

最近の流行に乗ってキャンプを楽しんでいます。とはいえ夏は汗をかきますし虫も多いので、あえて冬の寒い時季にキャンプするのが好きです。真っ暗な中、たき火を囲んで話をしていると、とてもリラックスできます。中四国のキャンプ場に行くことが多いですが、遠くは関西や岡山のほうにも出かけますね。

読者へメッセージをお願いします。

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 6

皮膚の病気は見た目にわかりやすい上に、痛み、かゆみなどの自覚症状もあります。そのため他の診療科の疾患よりも、患者さんがご自身で治療が効いているのかどうか判断しやすいのが特徴です。だからこそ、患者さんと医師が治療のゴールを共有しやすく、気持ちが通じ合えるところが皮膚科の醍醐味だと思っています。患者さんと一緒に治療の成果を喜び合いたいので、できれば効果が現れるまで頑張って通い続けていただきたいですね。完治が見込めない疾患でも、治療で症状を緩和することは期待できますから、諦めずに一緒に治療していきましょう。日常生活で役に立つ情報も提供していきますから、ぜひ何でもご相談ください。

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