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水谷 友哉 院長の独自取材記事

みずたに皮フ科

(丸亀市/宇多津駅)

最終更新日:2025/10/22

水谷友哉院長 みずたに皮フ科 main

JR予讃線・丸亀駅や宇多津駅から車で10分以内。丸亀市中心市街地の幹線道路沿いにある「みずたに皮フ科」は、新生児から高齢者まで幅広く患者を受け入れる、皮膚疾患の駆け込み寺のような存在だ。院長の水谷友哉先生は、日本皮膚科学会皮膚科専門医。自身も幼い頃からアトピー性皮膚炎に悩まされてきたと言い、「同じ悩みを抱える患者さんの助けになりたい」という、強い想いを持って診療を続けている。患者と真摯に向き合い、患者の気持ちに寄り添った診療をモットーとする同院では、スタッフも温かみのある接遇を実践。小さな子ども連れの受診も多く、院内にはアットホームな空気が流れる。地域のかかりつけクリニックとして、さらに質の高い医療を志す同院の特徴や、水谷院長の得意とする治療について、詳しく話を聞いた。

(取材日2022年11月16日/情報更新日2025年10月9日)

親身になって寄り添い、患者の笑顔をつくる

開業は2019年だそうですね。

水谷友哉院長 みずたに皮フ科1

はい。大学卒業後は愛媛県立中央病院や徳島大学病院に勤務し、2014年から開業直前までは、善通寺市の四国こどもとおとなの医療センターで皮膚科医長を務めていました。そこから、なじみを覚えるようになったこの中讃地域の皆さまに質の高い皮膚科医療を提供したいと考え、2019年に当院をオープンしました。コンセプトは「医師・看護師・事務スタッフ全員が一体となって、患者さんに親身に寄り添うクリニック」です。誰もが安心して受診できる環境を整え、皮膚疾患に悩まれていても、帰るときには皆さまが笑顔になれるような診療を提供したいと考えています。私はもちろん、看護師や事務スタッフもそれぞれ丁寧な説明を心がけており、患者さんのちょっとしたお困り事に対しても、優しくご相談に乗っています。

クリニックの診療内容や、特徴について教えてください。

虫刺され、湿疹、皮膚炎から水虫・ヘルペスなどの感染症、たこ・うおのめやニキビ、やけどまで、幅広い皮膚疾患に対応しています。設備面では、アトピー性皮膚炎や円形脱毛症、尋常性白斑などの治療に用いる専用機器を導入し、紫外線の免疫抑制作用を活用したエキシマライト光線療法を施行している点が特徴です。数ある疾患の中でも注力しているのは、アトピー性皮膚炎、乾癬、じんましんの治療でしょうか。いずれも昔からある疾患ですが、これまでは効果の期待できる治療法が限られていたため、なかなか症状が改善されず、悩み続ける患者さんが多くいらっしゃいました。アトピー性皮膚炎は外用薬や内服薬、注射薬による先進の治療法が登場していますので、当院ではそうした治療法も取り入れながら、より良い結果が出せるよう注力しています。ご興味のある方はぜひ、ご相談いただきたいです。

どのような患者さんが多く来られますか?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科2

皮膚科はどこも高齢の方が多いと聞きますが、当院における高齢の患者さんは、約3割程度です。お子さん連れを中心として、幅広い年齢層の方々にご利用いただいていると思います。お子さんが多く来られているのは、スタッフが優しく接することを心がけているからかもしれませんね。お子さんにとって、病院は足を踏み入れるだけでも怖いところでしょうし、白衣を見ただけで、泣いてしまう子も少なくありません。そのためスタッフは優しくお子さんに声をかけるとともに、絵本などを用意しながら、リラックスしてもらえるようにと配慮を重ねています。少しでも前向きに治療に取り組めた場合は、「よく頑張ったね」と、お子さんを褒めることも大切にしていますよ。そんな様子が、親御さんたちの安心感につながっているのではないでしょうか。

アトピー性皮膚炎に悩んだ幼少期が医師としての原点

先生が皮膚科の医師になられたきっかけは?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科3

私は物心ついた時からアトピー性皮膚炎の症状があり、肌がかゆくてつらかった記憶を今でも思い出します。ですから小学生の時にはすでに、「将来は皮膚科の医師になりたい」と周囲に宣言していました。自分と同じような悩みを持つ方々を、自分の手で救うことが使命だと考えていたのです。さらに、皮膚科の治療は継続することが重要ですので、医師になった後は患者さんとの信頼関係、コミュニケーションを大切にしようと心に決めていました。私自身も中学生の頃から自分で皮膚科を探していて、信頼できる先生に巡り会うまで、とても苦労した経験があります。治療を通して感謝の言葉をいただいたり、「周りの目を気にせず温泉に入れるようになった」というお話を聞けたりできれば、うれしいです。

アトピー性皮膚炎の治療において、大切なことは何でしょう?

アトピー性皮膚炎の疑いがある方は、この疾患の正しい知識を身につけることから始めてほしいと思います。慢性疾患とされるアトピー性皮膚炎は長い治療期間を要し、特に成人後も症状が続く場合は、一生のお付き合いになることが多いのです。そのため当院では完治にこだわらず、症状を抑えてコントロールしていきましょうとお伝えしています。アトピー性皮膚炎の治療の進歩は近年めざましいものがあり、塗り薬などの外用薬ではコントロールできなかった重症者でも、寛解状態にまで軽快する可能性が望める治療法も開発されました。治療法は症状に応じて多岐にわたるため、私も一方的に押しつけることなく、「あなたにはこんな治療法が合っていると思いますが、いかがですか」と相談するようにしています。よく知られるステロイドなども作用の誤解があることが多いので、不安に思われることは本音で話していただき、一緒に不安を解消することを大切にしていますね。

先生ご自身は、どのようなスキンケアを?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科4

一年を通して肌を保湿し、皮膚のバリア機能を高めることを心がけています。皮膚疾患の予防は、それに尽きると思いますよ。洗顔後や入浴後などは皮脂が落ちやすく、そのまま放置すると、皮膚の乾燥が進んでしまいます。ですから、なるべく時間を空けずに保湿剤を塗ることが大切です。特に、赤ちゃんは乾燥で荒れた皮膚からアレルゲンを吸収して、食物アレルギーなどを起こすこともあります。季節を問わず、一年中しっかりと保湿してあげましょう。保湿とともに、もう一つ心がけているのは紫外線予防ですね。皮膚がんのリスク軽減という意味合いもありますが、紫外線を浴びた量の蓄積によって生じる「光老化」は、将来のしみ・しわへとつながります。紫外線量の多い季節は日焼け止めクリームを使用していただき、お子さんのいる方は、幼少期から紫外線対策をしてあげてください。

患者に共感しながらともに治療を進める

最近、相談の多い皮膚疾患は何ですか?

水谷友哉院長 みずたに皮フ科5

最近はテレビCMを含めて、帯状疱疹を啓発するメディアが増えているためか、「今の症状は帯状疱疹ではないか」と疑って受診する方や、ご家族の帯状疱疹を疑う方、ワクチン接種に関するご相談で受診する方が目立つようになりました。帯状疱疹は顔、体、四肢の一部の右半分もしくは左半分に起こる筋肉痛や、ピリピリとする痛みなどの神経症状に始まり、数日後には同じ部位に赤いブツブツや水ぶくれが生じる疾患です。治療が遅れると、痛みが長引く可能性が高くなります。特に顔面に症状が現れると、目の症状や顔面神経麻痺、めまいや難聴といった合併症を引き起こすこともあり、早期に診断を受けて治療を開始することが重要です。帯状疱疹ワクチンは50歳を過ぎれば接種可能ですし、ご高齢の方ほど痛みが長引くといわれていますので、早めのワクチン接種をお勧めします。

お休みの日は何を?

最近の流行に乗って、キャンプを楽しんでいます。とはいえ夏は汗をかきますし、虫も多いので、あえて冬の寒い時季にキャンプをするのが好きです。真っ暗な夜にたき火を囲んで話をしていると、とてもリラックスできます。中四国のキャンプ場に行くことが多いですが、時には関西や岡山のほうにも出かけていますね。

読者へのメッセージをお願いします。

水谷友哉院長 みずたに皮フ科6

皮膚疾患は見た目がわかりやすく、痛み、かゆみなどの自覚症状もあることから、他科の疾患よりも、患者さんご自身で治療の進行状況を判断しやすい点が特徴です。だからこそ、患者さんと医師が治療のゴールを共有しやすく、気持ちを通わせやすいところが皮膚科の醍醐味だと思っています。私は患者さんと一緒に治療の成果を喜び合いたいので、できるだけ頑張って通い続けていただきたいですね。完治が見込めない疾患であっても、治療によって症状の緩和につなげることはできますから、諦めずに一緒に治療していきましょう。当院では、日常生活のお役に立つ情報も随時、提供していきます。皮膚に関するお悩みは、何でもご相談ください。

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