市営地下鉄名港線築地口駅1番出口から徒歩10分、154号を歩道橋で渡り大通りから外れてしばらく歩くと、青い看板にラッコのマークが目印の「東港クリニック」がある。中に入るとスタッフが車いすの高齢女性と談笑していた。その間、ほかのスタッフは患者の薬を薬局に取りに行き、戻ると薬を手渡し車いすを押して自宅まで送っていったようだ。午前の診療を終えて現れた河出昌也院長は、誠実な人柄で患者のどんな話でも遮ることなく聞き、アドバイスしたいと考えている。近所に住む高齢の患者も多いということもあり、体調だけでなく生活全般において頼りになる存在でありたいという河出先生に、今も交流のある恩師や印象に残る患者のことやスタッフのこと、診療に対する思いを聞いた。

（取材日2016年11月15日）