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岡本 裕子 院長の独自取材記事

あわしまデンタルオフィス

(世田谷区/池ノ上駅)

最終更新日:2020/04/01

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京王井の頭線池の上駅から8分ほど歩くと、下北沢から渋谷方面に抜ける淡島通りとの角に、華やいだレストランのような建物が現れる。その地上階と地下1階を占めるのが「あわしまデンタルオフィス」。地下と言っても、大きく吹き抜けが設えられ、オープンカフェのような開放感だ。この素敵なデザインには、院長の岡本裕子先生のこだわりが大いに込められているとのこと。患者にとってどんな医療を提供していきたいか、日々の診療への想いを語ってもらった。
(取材日2017年3月21日)

治療だけでなく、「文化を発信」できるクリニックに

開院して9周年を迎えられたそうですね。

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2008年に、クリニック名の由来ともなっている淡島通り沿いのこの場所に出会いまして、おかげさまで9年目に入ることができました。それまでも20年以上別の場所で歯科医院をやってまいりましたが、自分が良いと思える診療体制を採れるクリニックを作りたいと思って、一念発起してこちらで開業を決めたのです。同じく歯科医療への道に進んでいた娘が背中を押してくれたのも、今思い返してみると大きかったですね。2年ほど前から、娘も常勤で一緒に診療をしてくれています。私はもともと矯正が専門でしたが娘は口腔外科が専門。お互いの専門分野を補い、また刺激しあえるのも良い関係ですね。

院長をはじめ、女性が多く華やいだ雰囲気ですね。

常勤医はもう1人、矯正を専門とする先生がいますが、この方も私にとって娘のような存在ですね。ほかに2人非常勤の先生がいるほか、歯科衛生士が5人在籍していて、素晴らしいスタッフに恵まれていると思います。私のめざす理想とは、患者さんに人生を楽しんでいただきたいということ。生涯ご自身の歯で食べられるというのも楽しみの一つであり、歯科治療はそのための手段なんです。「人生の幸せ」という目的のために、当院では診療以外にもイベントを多数企画しています。知人に講師になってもらい書のアートやアロマ、パーソナルカラー診断を教わったり。また、お子さん向けには「かむかむフェスタ」というイベントを年2回開催して、歯医者さん体験やオリジナルの歯みがき体操を皆で楽しんだりしています。多いときは20~30人も集まってくれ、にぎやかなものです。当院はこのように、文化を発信していく場でもありたいのです。

院内の造りにおいても文化の発信を意識されているのでしょうか?

歯科医院は痛い、苦しい思いをするだけだと人が集まりませんよね。人生を楽しくするという目的で、文化を発信していれば自然と人が集まるものでしょう。イベントの開けるようなスペースを考えて、こちらのような開放的な場所を開業場所に選んだのです。メインのユニット4台があるのは地下階ですが、吹き抜けになっているのでガラス窓から陽光が降り注ぎます。これだけ天井が高いのも、歯科医院では珍しいのではないでしょうか(笑)。ユニットに横になって治療を受けられる患者さんの眺めはとてもいいでしょうね。当院には診療室とは別にカウンセリングルームもあるのですが、カウンセリングルームだとかえって緊張されてしまう方も中にはいらっしゃいます。診療室でなら、くつろいだ雰囲気で患者さんもお話がされやすいようですね。

矯正を含む徹底治療と歯磨き指導で、虫歯を撲滅へ

歯科治療については、どのような方針ですか?

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一度虫歯の治療を終えられたら、もう虫歯の治療では来院いただきたくないと思っています。そのために、虫歯の原因となる問題点を取り除く意味でも、矯正治療をお勧めしています。歯並びが整っていない箇所はどうしても磨きづらく、汚れが残り虫歯につながってしまうんです。親知らずも抜歯をお勧めしています。あとは、噛み合わせの調整ですね。下顎の骨は顎関節でつながっているだけなので歳を取ると下がってきますが、すると口の周りの筋肉もゆるむので、歯が自然と動いて間が開いてきます。それで噛み合わせが変わり、今まで当たらなかった所に力がかかってしまうことがあるのです。噛み合わせの変化が原因で、誰もが持っている歯周病菌を刺激し、歯槽膿漏を起こしたりします。力がかかってしまう箇所を対処すれば、それは避けられるというわけです。

他に再度虫歯にならないようにお勧めされていることはありますか?

他に、歯みがき指導も徹底しています。当院で指導している歯みがきは、歯周ポケットに歯ブラシの毛束を少しだけ入れて、汚れを掻き出す磨き方です。お教えするとすぐできる方もいれば、長年通っていてもまだよくわからないという方もいて、さまざまですね。その方によってのタイミングがあるものですから、無理強いや押しつけになるようなことはいたしません。食事のされ方など生活指導も重要ですが、それまでの生活習慣を変えるには本気のスイッチが入らないと難しいものです。ですから、患者さんごとに歯科衛生士の担当制を採ってはいますが、カンファレンスで情報を共有して、その方が今どういった段階なのかを皆で考えるようにしています。治療についてだけでなく、その方の心持ちといった背景を考えることで、真に患者さんのためになりたいと考えています。

定期検診では、お口の中のマッサージもされるそうですね。

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定期検診は、できれば3ヵ月に一度くらいの来院がお勧めですが、半年でも1年後でも結構です。その方ができる範囲で構いません。その際にマッサージとして手袋をして親指で頬やくちびるの内側をほぐし、リンパの流れや血行改善をしています。すると入れ歯が合いやすくなったり、口内炎ができにくくなったり、スッキリして口の中が広く開くようになって歯みがきがしやすくなることが期待できます。口呼吸を正して鼻呼吸を促す、あいうべ体操も治療に取り入れていますが、マッサージでそれらを補完できればと思います。また、矯正治療の際にはMFTという口腔内の筋肉トレーニングを行うことがあります。これは舌の筋力を刺激して舌を正しい位置にしたり、前歯を押すなどの癖の改善を行います。お口の中にあるのは歯だけではないですから、周りの組、筋肉を含めた全体を診ることが大切。口腔内だけでなく全身の健康につながっているのです。

「人生を楽しく」をテーマに、この先もずっと続けたい

歯は、全身の健康との関わりも大きいのですね。

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そのとおりです。整体の世界では、立ち姿勢が顎の位置にも影響すると言われていますし、食べられなくなると認知症が進むことも知られています。歯周病菌が血管を通じて全身に広がり、動脈硬化を悪化させる因果関係も論文発表されています。最近では岡山大学で犬の歯を、幹細胞から再生させる実験に成功したそうです。天然歯同様、矯正で移動させることもできるとのことで、iPS細胞などから人間の歯を再生する歯科治療が実現するのも、もう間近でしょう。医学は日々進化していますから、勉強が欠かせません。また、私たち開業医はそうした医療を、実際に患者さんに提供するのが役割です。治療の選択肢もいろいろありますから、患者さんにご提示して選んでいただき、最適な治療を行っていきたいですね。

常に研鑽を怠らない姿勢でいらっしゃいます。

私だけでなく、スタッフも皆そうですね。歯科医師同士でも、矯正や口腔外科などそれぞれの専門に徹するだけではなく、皆で共有し、互いに成長していこうという雰囲気です。また、患者さんが望み、症状に適するようであればインプラント治療もその道の専門歯科医師にお越しいただき、施術してもらっています。互いに刺激を受け、次の世代に育ってもらいたいですね。私は今、自分がやりたい治療方針のもと、患者さんの幸せを目的にこのクリニックを運営していますが、この理念が100年続く体制にしたいです。今の時代、歯科医院はとても数が多く、経営を苦に思って医院を閉められる先生もいらっしゃいます。ただ、私はこれだけ歯科医院が増えても「多すぎる」とは思っていないんです。というのも、まだまだ歯科医院が力になっていかなければいけない人たちがいらっしゃるからです。ある統計では、虫歯になっても6割の人は治療に通わないそうです。

6割ですか。そんな方々にも歯科医院に来ていただきたいですね。

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このご近所にも、虫歯に気づかずに過ごしている人が少なくないのではと思います。「当院に通われていない方がまだまだこんなにいらっしゃる」との気持ちを持ち、慢心せずにいたいですね。虫歯を治すだけでなく、原因となる歯並びや噛み合わせも調整をして、健やかな人生を楽しく過ごすお手伝いをめざしていきます。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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