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菅野 壮太郎 院長の独自取材記事

さやま総合クリニック

(狭山市/稲荷山公園駅)

最終更新日:2019/08/28

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「さやま総合クリニック」は、約30年間狭山市の医療を支えてきた「埼玉石心会病院」の外来部門。消化器内科・循環器内科・糖尿病内科など各種内科から脳神経外科や心臓血管外科、消化器外科、乳腺・内分泌外科、などの外科系、また歯科まで28の診療科目を持ち、風邪などの一般診療・専門診療のどちらにも対応する総合クリニックだ。健診や「健康塾」などの啓発活動、また在宅診療にも力を入れ、グループ病院をはじめとする近隣病院とも密な連携を取りながら、狭山市・入間市の医療ニーズに応えている。気さくな院長、菅野壮太郎先生に、医院の特徴や展望について話を聞いた。
(取材日2017年11月16日)

28の診療科目がそろう「総合クリニック」

「埼玉石心会病院」の外来部門が独立して、設立された医院だと聞きました。

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当院の設立は2003年ですが、ここ狭山市・入間市には市民病院がなく、また民間病院も少ないこともあって、私が石心会グループに来た21年前にはすでに、一日600人規模で設計している外来にそれ以上の患者さんが来院しているような状態。混雑が日常茶飯事で、そのままでは外来の充実も、需要の高まる救急対応の拡大も難しい状況でした。そこで外来・透析部門を分離し、病院は入院と救急に専念することにしました。そういう経緯で、当院は幅広い診療科があるのが特徴で、今は呼吸器内科、消化器内科、循環器内科などの各内科をはじめ、各種外科、婦人科、歯科まで28の診療科で1週間に約380診察室で診療しています。特に糖尿病内科、内分泌内科は充実しており、糖尿病患者さんが透析までならないように予防医療に務める一方、胃の内視鏡検査などに対する需要の高まりを受けて、健診にも力を入れています。

健診体制はどのようなものでしょう。

医院の4階が健診部門になっていて、人間ドックと健診を行っています。実は、私も専門が外科だったために乳がんの早期発見を含め健診には昔から関わっており、内科的な指導もできるよう勉強してきました。今も週2~3日は携わっています。「最新の機器を取りそろえ、迅速な検査・診断を行うことで、地域に還元しよう」が法人の方針ですから、CT、MRI、マンモグラフィ、内視鏡検査など、大学病院と同等とは言えないまでも、かなりの医療機器をそろえています。もちろん機械があっても画像が読み取れなくては意味がないので、放射線科の医師も従事して、迅速な検査ができるようにしています。

全体では、どんな患者さんが多いのですか?

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地理的には、狭山市と入間市の方ですね。症状としては先にお話ししたとおり糖尿病の方が多く、年代ではご高齢の患者さんが多いです。最近、狭山市では独居老人が非常に増えていて、そのお住まいがエレベータなしの団地の5階やエレベータが各階停止しないマンションであることも少なくありません。それが原因で「退院したくない」という声をたくさん聞いたことから、3年ほど前から在宅医療にも力を入れて取り組んでいます。患者さんが来られないなら、われわれがお伺いすればいいわけですからね。また、当院には3人、埼玉石心会病院の方には10人以上のソーシャルワーカーがいて、入院の時から退院後の生活プランや必要な社会医療資源の利用を考えてくれています。自宅は患者さんにとって一番住み心地が良く、落ち着けるところ。われわれがうまく関わることで、少しでも快適な日常生活を提供できればと思っています。

外来・救急・入院・在宅をトータルサポート

法人の病院を中心とする、連携体制についても教えてください。

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今は電子カルテの時代ですから、同法人グループの病院・診療所ではすべて情報を共有しています。ですので、例えば外来で診て入院が必要であれば、シャトルバスで5分の埼玉石心会病院に電話一本で空床を確認・紹介できますし、心筋梗塞など緊急性が高い疾患が見つかれば、場合によっては病院から医師に救急車で迎えに来てもらったりもします。反対に、退院した後は当院外来で診察、夜間など救急で病院に受診した翌日からは当院で各専門科の医師が診療を引き継ぎます。来院が難しければ在宅医療につなげることもやっています。また、病院では専門科として扱えていない例えば血液内科や婦人科疾患患者さんも、大学病院の医師に非常勤で来てもらうことで外来診療を提供できるのも、外来が独立・分離しているメリットの一つです。この場合、より専門的な治療が必要な場合は大学病院などをご紹介し、治療が終わればまた当院で続けて診ています。

医療知識の啓発活動にも力を入れておられるそうですが。

そうですね。まず埼玉石心会病院では、病気や薬、運動などさまざまなテーマでお届けする無料の市民教室「健康塾」を、狭山・入間地区内で毎日開催しています。講師は、医師、看護師、検査技師、栄養士といったスタッフで、定期開催以外にも、例えば企業さんから「ノロウイルスについて話してほしい」というご依頼があればお伺いしますし、自治会や小学校などでの講演も積極的に行っています。また当院では月に1度、「糖尿病教室」も開催しており、こちらも毎回30~50人は集まっていただける人気講座。12月は「糖尿病患者さんのためのおせちレシピ」を栄養士さんがお話しするといった具合で、楽しくて親しみやすいものになっています。

診療に際し、先生が最も大事にされていることは何でしょう?

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話し方と話の内容ですね。やはり医学用語は難しいので、それをどう噛み砕いてどう伝えれば、患者さんやご家族に理解していただけるかに心を配っています。患者さんとお話しすると、「そうだったんですか。初めてわかりました」という人もいますからね。医師はコミュニケーションスキルがとても重要だと、この歳になって強く思うようになりました。例えば、がんの患者さんを診ていると、術後の外来で抗がん剤を使う時に、不安や痛みなどを我慢する患者さんが非常に多いんです。患者さんの本音やご希望をしっかり聞きだし、その上でもちろんつらい話などもするけれど、「こういう目的でこういう治療をしますよ」という話をするのが非常に大切。理解して納得してもらった上で、医師と患者が「同じ目的に向かって一緒に進んで行く」という関係性のもとに診療を受けていただけるように、常に心がけています。

地元の人たちが地元で医療を完結できるようにしたい

医院をまとめる上で、何か工夫されていることはありますか?

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2017年の10、11月は電子カルテの入れ替えと埼玉石心会病院の新築移転があり、当院の診療の現場も混乱。長い時は診療まで2~3時間お待たせしてしまったり、会計が1時間待ちになってしまったりすることがありました。その時は各階の待合フロアに行って、ごあいさつをし、問題点をお聞きしたり、ご提案をいただき、どういう対策を取っているのかをお話したりしました。現場で板ばさみに合うのは受付や会計を担当する事務職員ですし、私がその場でお話しするのが一番早く、患者さんにも納得してもらえますからね。

お忙しい中、ご自身はどのようにリフレッシュされているのでしょう?

今は忙しくてできませんが、一時期は年30本ぐらい映画を見に行っていていました。それに代わって、今は法人グループのバドミントン同好会で月2回、病院のさまざまな部署の職員たちと一緒にラケットを握っています。バドミントンは大学の時やっていて、その後しばらくはご無沙汰していましたが、体を動かすのはもちろん、若い職員たちと本音でしゃべれるのが楽しいですね。

今後の展望を教えてください。

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今後の取り組みは、常勤医師を増やして、なるべく同じ医師が患者さんを診られる体制を作ること。それから、検査機器の増設も含む内容の充実です。現時点ではまだ実現していませんが、予約なしの突発受診の患者さんをいつでも診られる総合内科の診察室を、毎日午前・午後1室は設けたいと思います。緊急の場合は救急外来を受診していただくこともできますが、いつもの外来に気軽に受診できる外来環境にしていきたいです。当院の役割は、この地域の方々が健康を維持する手助けをし、もし病気になったらなるべく早く治し、また通院困難になったら入院ではなく、在宅医療を通じて生活を支えること。埼玉県では、「何かあったら東京の病院へ行く」という人が多いですが、地元の人たちが地元で治療を完結できるのが本当の地域医療だと思うので、自信を持って「地元でも同等の治療が受けられますよ」と言えるように、治療技術も高め続けていかなければと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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