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橋本 英樹 院長の独自取材記事

伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック

(札幌市中央区/西線14条駅)

最終更新日:2021/10/12

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック main

2001年の開業以来、札幌市中央区で骨粗しょう症や骨折などのケガの治療やリハビリテーションを中心に行ってきた「伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック」。院長を務めるのは、学生時代に柔道に打ち込んでいたという橋本英樹先生。大柄な体格に一瞬たじろぎそうになるが、実は話好きでいつも笑顔を絶やさないフランクなドクターだ。専門は骨粗しょう症で、まだこの病気が日本で広く認知される前にアメリカに渡り研究に従事した経験も持つ。スペシャリストとして専門的な治療を提供しながら、地域密着型クリニックの役割も果たし、長年さまざまな整形外科疾患や症状に対し治療を行ってきた橋本院長。治療の成果に対するこだわりや、クリニックの取り組みについて詳しく話を聞いてきた。

(取材日2021年4月6日)

すべては、患者の症状を良くするために

診療方針と治療で気をつけていることをお聞かせください。

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック1

方針は開業してからずっと「目に見える成果を出す」ことです。当院には骨粗しょう症や骨折などで普段の生活に支障が出ている患者さんが多く来られるので、少しでも早く元の生活に戻れるよう、どれだけ短期間で結果が出せるか、そこに重点を置いています。そのために普段から心がけているのが、一人ひとりの健康状態を把握し、病気、体調不全に応じた診療の提供、そして丁寧な接遇とわかりやすく伝えることです。いくら医学的に正しいからといって、厳しい言葉で話すと患者さんの耳には入りません。そういう意味で伝え方はすごく大切なので、普段から気をつけるようにしています。

診療で大切にしていること、こだわっていることはありますか?

当院では、開業してからずっとすべてのカルテを保存しています。カルテは5年間保存する義務がありますが、その後は処分しても構いません。しかし、来てくれた患者さんの状態を比較検討するために紙のカルテはスキャンして残しています。例えば、新しい患者さんが来たけど、カルテが残っていれば実は過去に通院歴があって、その時はどんな症状で来たのか、どんな話をしたのか、どういった治療をしたのかなど一目瞭然です。カルテに書いている情報から患者さんのそれまでのケガの遍歴などもすぐ聞き出せたりします。「あの時は山登りしていましたけど、今はどうですか?」と質問すれば「今もやっています」「やめてしまった」と答えが違えば、お話を聞いて今の状態を詳しく知ることができます。そうやって情報を積み重ねていくことで患者さんに適した治療が提案できるので、カルテは良い診療をするための大切な財産です。

院内の設備について詳しくお聞かせください。

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック2

運動療法で使用する腰のけん引機があるのですが、従来は電動で引っ張っていたものを自分の体重でけん引するものを導入しました。腰部に負担をかけている上半身の重さを取り除き椎間板内圧を軽減させることを図り、患者さんが無理な姿勢を取らずに、腰や下肢の筋肉を和らげていきます。当院はリハビリテーションにも力を入れていて、高出力半導体レーザー治療器も設置しています。高出力のレーザーエネルギーで病変部の血流促進を図るもので、腱鞘炎や指の障害のリハビリに活用しています。また、マッサージ用のウォーターベッドは横になると下から水が噴出され体に心地良く当たるため温泉の「打たせ湯」を全身に当てるような状態になります。

骨粗しょう症には、運動指導でアプローチ

先生の得意分野を教えていただけますか?

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック3

一つは骨粗しょう症です。骨粗しょう症は、薬を増やすよりも運動によって骨の強化を図るのが良いと考えており、3~4週間の運動プログラムを組んで対応しています。そのほかに得意としているのは、骨折の保存療法です。保存療法というのはできるだけ手術に頼らずに回復をめざす治療で、骨折のほか、靱帯やアキレス腱の損傷に対しても切らずに治療を行います。最近はメスを入れて治療する医師が多いようですが、僕は保存療法を自分なりに改良してずっと続けてきたので、そちらのほうが得意なんです。保存療法も手術と同様回復が期待できる治療法ですので、できるだけ切らないで治療したいという方がいらしたら遠慮なくご相談ください。

アメリカに留学して骨粗しょう症の研究もされたそうですね。

自分から「よし、行こう」という感じではなく、先輩に誘われたというのが一番の理由でしたが、行ってみてすごく勉強になりました。当時は骨粗しょう症は高齢者の病気と言われていて、薬すらありませんでした。しかし、アメリカではきちんと病気であるという認識のもと研究が行われ、薬も開発されていました。日本にいたら学べなかったものを勉強できたのは医師として大きな財産になったと思います。その時に得た成果の一つが「運動指導」です。運動は老化予防に役立ち、鍛えることで背筋もしゃんとしてくると思います。骨粗しょう症になると骨が弱ってくるため、だんだんと背骨が曲がってしまうのです。骨粗しょう症に対するアプローチには、薬剤の服用といった治療のほかにも食事管理などいろんな方法がありますが、当院では運動指導による体づくりに力を入れて取り組んでいます。

骨粗しょう症の診療で使用する検査機器や検査方法についてお聞きします。

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック4

骨粗しょう症は、体の骨の量が減少する病気ですが、体の骨は全身で一律に均等に減少してゆくわけではありません。部分的に骨量が低下しているところがありますので、骨密度を詳しく計測する必要があります。特に脊椎と大腿骨頸部は、骨粗しょう症による骨折が生じやすいため、特にこの部分の骨密度の計測を重点的に行っています。当院ではモデルチェンジを繰り返しながらも、開業以来同じシリーズの骨密度測定器を使用しています。患者さんのデータが蓄積されているので、すぐにデータを取り出して前の状態と比較ができ、診断にもすごく役に立っています。

これからも変わらず「目に見える成果」をモットーに

先生がご自身で実践している健康法などあれば教えてください。

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック5

ゴムチューブを使った体操です。ストレッチの効果があるので、筋肉の張りが取れ柔軟性が増すんです。50歳を過ぎると、筋肉がだんだんと硬くなり、放っておくと前屈みができなくなったり、靴下を履けなくなったりしてしまい、最終的には体全体が硬直して、体を動かすのも大変になってしまうこともあります。なので、今のうちから少しずつでも体操をして筋肉をやわらかく保てるよう、時間を見つけてはゴムチューブを使って体操しています。あと背中の筋肉も大切です。背筋を鍛えておくと真っすぐな背筋を保ちやすく、骨粗しょう症の予防にもつながるので、体操をして柔軟性を保つようにしています。患者さんにも勧めていますけど、なかなかやってくれないのが悩みの一つです。

お休みの日はどのようにして過ごしていますか?

沖縄三線を弾いています。近々コンクールに出場する予定なので、診療が終わった後も練習しています。歌いながら弾くので、これが結構大変なんです。練習の成果を聞いてもらうために、院内演奏会をやったこともあります。昼休みの貴重な時間なのに7人も集まってくれて花束までもらいました。想像していない展開だったのでとてもうれしかったですね。三線のほかには、中国の古典を原文で読んだり、英語の勉強をしたりしています。特に中国の古典は今の時代でも通用する多くの示唆に富んでいるので、若い人のキャリアアップに役立つメソッドが見つかればいいなと思いながら読んでいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

橋本英樹院長 伏見啓明整形外科 札幌骨粗鬆症クリニック6

開業してからずっと「目に見える成果を出す」をモットーに日々どのようなことをしていけばよいのか、どのようなことに注意すれば良いのかを徹底的に考えてきました。これからも変わらずに地元の皆さんの体と健康を守るお手伝いをしたいと思っており、治療だけではなくリハビリも受けつけています。専任スタッフが親身になって対応していますし、小さなお子さん連れの方も通いやすいよう幼児スペースもご用意しています。早期発見は早期治療や進行の予防にもつながりますので、骨や筋肉、運動器のことで気になることがあれば遠慮なくご相談ください。

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