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前田 和也 理事長、田吹 邦雄 院長の独自取材記事

共立さわらぎ産婦人科

(箕面市/箕面萱野駅)

最終更新日:2024/06/04

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科 main

北大阪急行電鉄箕面萱野駅、阪急千里線北千里駅、阪急箕面線箕面駅より車で10分、外院停留所より徒歩3分の場所に位置する「共立さわらぎ産婦人科」は、2002年の開業以来「安全と安心」「誠意と信頼」をモットーに地域の産科医療に貢献してきた。2022年9月に先代から引き継ぎ、新理事長に前田和也先生、新院長に田吹邦雄先生が就任し新体制となった今も、開業当初からの姿勢は変わらない。前田理事長、田吹院長は継承前、さまざまな病院で産婦人科の診療を経験し、産科だけでなく、女性のトータルヘルスケアをサポートするための婦人科診療も得意とする。「産婦人科は決して気軽に来れる場所ではないかもしれませんが、小さな悩みであっても相談してほしい」と語る前田理事長と田吹院長に話を聞いた。

(取材日2023年2月17日)

長年地域に根づいてきたクリニックを継承

継承された経緯を教えてください。

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科1

【前田理事長】大阪医科薬科大学を卒業後、同大学病院や市立ひらかた病院などの産婦人科で研鑽を積むうち、次第に地域に根づいた産婦人科医療を提供したいという思いが芽生えたんです。そんな時に知ったのが、大学の先輩である清木康雄先生と鶴長建充先生が2002年に創設されたこの「共立さわらぎ産婦人科」でした。地域に根差した診療で町の人たちに貢献していましたし、私の地元の箕面市にある点も非常に親近感を覚えました。ちょうど先生方が後継を探されているタイミングでしたので、私と大学の後輩である田吹先生の2人で「クリニックを継がせていただきたい」と申し出たのです。
【田吹院長】清木先生と鶴長先生には当直などでお世話になることもあり、その時にお二人の患者さんに対する思いをお聞きしました。分娩や診療の安全を第一に考えているクリニックだということも知り、ぜひここを継がせていただきたいと話をさせていただきました。

長年地域で診療してきたクリニックを継承することに不安はありませんでしたか?

【田吹院長】これまで続いてきた歴史をそのまま引き継ぐだけでは、患者さんは離れていってしまうのではないかと不安になりましたね。それまで病院勤めだったので、より患者さんと医師の関係が近い町のクリニックで、自身がどのように対応したらいいか不安がありました。さらに先代は人格者でしたので、スタッフたちも先代の志に惹かれて働いていたという状況もあり、そんな素晴らしい先輩の代わりを私たちが務められるかという心配もありました。しかし、先代が気を遣ってくださり、数ヵ月間一緒に働くことで、私たちとスタッフとが打ち解け合える環境をつくってくださったんです。おかげでスムーズにクリニックの業務を継承することができましたし、その間、先代たちが大事にしてきた患者さんとの関係、お母さんが安心して通える雰囲気づくりなど細かな点まで受け継ぐことができたかと思います。

クリニックの特徴について教えてください。

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科2

【前田理事長】20年間地域に根づいた産婦人科ということで、お産で来られた方がその後、年を重ね婦人科の悩みでお越しになることもあります。産科だけでなく、婦人科も兼ねたクリニックであることが大きな特徴かと思います。私たち自身、さまざまな病院で婦人科の診療を経験してきましたので、女性のトータルヘルスケアは得意な分野です。思春期から更年期、老年期に至るまで女性のトータルヘルスケアをサポートする身近なクリニックとして、気軽にお越しいただけたらなと思っております。産科と婦人科を兼ねた、地域で信頼されるクリニックとしてさらに頑張っていきたいですね。

産婦人科は、年代を問わない女性のトータルサポート

どのような症状の患者さんがいらっしゃいますか?

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科3

【前田理事長】さまざまですね。更年期を訴える方も来られていますし、月経不順や、月経痛、生理の量が多いといった悩みを訴える方もいらっしゃいます。10代から高齢者まで婦人科の悩みを持つ方が来てくださっています。

患者さんと接する時に心がけていることを教えてください。

【田吹院長】患者さんと直接お話をする、ということが大事だと思っています。今はウェブ問診など、さまざまなツールを使って診療できる便利な時代ですが、そんな状況の中でも、私はやはり患者さんとお会いしてしっかり向き合い、話を伺うことを大事にしています。患者さん一人ひとりに寄り添い支援するためには、必要なことだと思っています。
【前田理事長】患者さんが話しやすい環境を整えること、私たち医師がわかりやすい説明をすること、この2つをとても重視しています。そして患者さんにとって親しみやすいクリニックであるように努めています。また、女性医師を希望される患者さんもいらっしゃいますので、そのような方には可能な限り女性医師が対応させていただきます。

地域医療を行う上で、連携体制も重視されていますね。

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科4

【前田理事長】いわゆる行政との連携ですね。当院は産後ケア事業といって、家で子育てをしていく中で、行き詰まってしまうお母さんを手助けする事業も行っています。昔と違い家族のサポートがなかなか得られないつらい状況のお母さんに来ていただいて、当院で休んでいただく。1泊か2泊、入院して休むことでお母さんに心身ともに元気になってほしいと始めた取り組みです。赤ちゃんは、当院で預かりますので、お母さんは何も心配することはありません。お母さんの精神的な支援だけでなく、赤ちゃんの発達・発育の確認も行いますので、お母さんの不安も解消されるでしょう。当院は産後ケア事業に非常に力を入れています。当院で出産された方だけでなく、別のクリニックで産んだ方でも、お受けできますのでぜひご利用いただきたいです。

どんな小さな悩みでも気負わずに相談してほしい

産婦人科医を志したきっかけを教えてください。

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科5

【前田理事長】父も産婦人科の医師で、幼い頃から父の姿を見て成長してきました。時に緊急で呼び出され、時に遅くまで仕事をする父の姿を見て、人のために、社会のために役立てる医師という姿に憧れていました。私が医学生の頃、産婦人科が苦境に立たされる時期があり、なり手も少なく医療崩壊の危機が懸念されていました。しかし、使命感を持って医師になるからこそ、なり手が減っている分野で自分にできることがあると強く感じ、産婦人科に飛び込みました。
【田吹院長】医学生の時、院内実習で初めて3つ子の帝王切開に立ち会いました。帝王切開では、お母さんが起きた状態で、赤ちゃんが生まれてきてみんなでおめでとうという雰囲気に非常に感動しましたね。それまで見ていた病気を治すための手術とは違い、衝撃的でした。産婦人科は手術をしてもおめでとうと言える唯一の科だと気がつき、大学を卒業する頃には産婦人科の医師になろうと決めていました。

今後の展望について教えてください。

【前田理事長】分娩の安全に先代は力を注ぎ、非常にクオリティーを大切にした診療をされてきたので、そのレベルを引き継いでいきたいと思っています。そして、ここで産んで良かったと患者さんに思ってもらえるようアメニティーの充実をさらに図っていきたいですね。
【田吹院長】お産においては、安全にお産をさせる点に産婦人科は重きを置きがちですが、お母さんからしてみればお産はスタートに過ぎません。家族のサポートがないお母さんや特に初産婦さんは育児不安を抱えやすい立場に置かれています。最近は行政だけでなく、NPOなども交えお母さんを孤立させない体制づくりが進んでいます。そうした中で、われわれにできることに挑戦していき、箕面市や吹田市、茨木市などと産後ケア事業を提携しながらさまざまな取り組みを強めていきたいと思っています。

地域へのメッセージをお願いします。

前田和也理事長、田吹邦雄院長 共立さわらぎ産婦人科6

【前田理事長】初めて訪れるクリニックとして産婦人科は決してハードルの低いところではないと重々承知しています。ですが、来られた方の症状を少しでも楽にして、患者さんに満足して帰っていただくことをめざしていますので、どんな小さなことでも気負わずにご相談ください。
【田吹院長】なかなか来づらい場所かと思いますが、きちんと診察と治療を受ければ改善が期待できる症状もたくさんあります。ですので、患者さんには悩みを抱え込まず、来ていただきたいと思っています。当院がどういう場所か気軽に知っていただくためにホームページやSNSで情報を発信し、少しでも患者さんが訪れやすい環境づくりを心がけています。どんな年代の方でも年代ごとに、さまざまな悩みがありますので私たちで皆さんの悩みを解決したいと思っています。

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