木村 明徳 先生の独自取材記事
きむら整形外科・循環器内科クリニック
(宇都宮市/雀宮駅)
最終更新日:2026/01/13
雀宮駅から車で7分の安塚街道沿いにある「きむら内科・循環器科クリニック」は、2024年5月に「きむら整形外科・循環器内科クリニック」としてリニューアルオープンした。木村明徳先生は、内科医として3年経験を積んだ後、整形外科に魅了され転向。大学病院では骨折治療のエキスパートとして数多くの症例に携わってきた。同院の患者層は幅広く、0歳の赤ちゃんから高齢者まで訪れる。「患者さんが一番してほしい医療をしたい」。一人ひとりの話に耳を傾け、医療以外の雑談も大切にする、親しみやすい人柄が印象的だ。今回は、そんな木村先生に診療理念や今後の展望などについて語ってもらった。
(取材日2025年12月3日)
地域に根差す内科医院に、整形外科を加えリニューアル
まずは、2024年5月にリニューアルオープンされた経緯について教えてください。

父親が二十数年続けてきた内科クリニックを、整形外科も標榜するかたちでリニューアルしました。実は2023年8月から週1日の非常勤として整形外科を立ち上げ、検査前後のフォローアップをメインに少しずつ準備を進めてきたんです。スタッフとのコミュニケーションを大切にしながら患者さんの数を増やしていき、診療にあたっています。父を頼って通い続けてくださる方も多く、日光をはじめ他県の遠方から来ていただいている患者さんもいらっしゃいます。二十数年間、地域に根差して信頼されてきた証ですね。その信頼関係を大切にしつつ、新しい医療体制を構築しています。
内科志望から整形外科に転向されたと伺いましたが、どのような経緯があったのでしょうか?
研修医時代は内科志望で、3年ほど内科ローテーションを通じて経験を積みました。当直業務で内科系全般に対応できるようになったものの、整形外科疾患に十分対応できるだけのスキルは正直なところで不足していました。そこで、整形外科を学ぶことにしたのです。学んだ期間は2ヵ月でしたが、あまりにも楽しくて、そのまま整形外科に入局してしまいました。私はわかりやすいことが好きな性格で、白黒がはっきりつく面が強い整形外科に惹かれたのでしょう。患者さんの様子が目に見えて変化するのがわかりやすく、内科とは別の種類のやりがいを感じます。父には驚かれましたが、今ではこの選択に満足しています。
リニューアルで院内環境はどのように変わりましたか?

一番こだわったのは、完全バリアフリーにすることです。整形外科の患者さんは足腰に不安を抱える方が多いため、靴を脱いでスリッパに履き替える必要をなくしました。段差で靴を脱ぐことに抵抗を感じ、受診を躊躇する方もいらっしゃいますからね。内装は医療機関特有の冷たい印象を避け、木目調と暖色系の壁で、喫茶店や自宅にいるような温かみのある空間にしました。リハビリテーション室も、あえて機械の数を絞り、ゆったり過ごせる環境を重視。さらに、ウォーターベッドやアスリート向けの専門機器も導入し、理学療法士がマンツーマンで対応できる体制を整えています。新型のエックス線検査装置や骨密度測定機器も備え、診療からリハビリまで、質の高い医療を提供できる環境を実現しました。
専門家として、患者が「一番してほしい医療」を
特に力を入れている診療分野について教えてください。

私の専門は骨折治療です。大学では外傷チームのチーフを務め、一般の病院では対応が難しいような難治骨折も扱ってきました。当院では、他院でうまくいかなかったような難しい骨折治療も受け入れています。また、骨粗しょう症治療にも力を入れていて、先進の骨密度測定機器と、その道のエキスパートの先生のもとで学んできた知識を生かして治療にあたっています。現在は直接手術はしていませんが、大学や関連施設から難症例の術後のリハビリテーションの患者さんをたくさんご紹介いただいています。当院では、理学療法士によるマンツーマンの対応で、一人ひとりに合わせた質の高いリハビリテーションをめざしています。
どのような患者さんが来院されていますか?
0歳の股関節検診からご高齢の方まで、本当に幅広い年齢層の患者さんが来院されています。赤ちゃんが成長する過程で何度も通ってくださるのは、とてもうれしいですね。最近はスポーツ関係の患者さんも増えています。私がチームドクターを務めているサッカーチームの関係者や、ラグビースクールに通う方など、アスリートの来院も多いですね。また、他の医療機関でうまく症状を伝えられず転々としてきたとおっしゃる患者さんも少なくありません。そうした方には、時間の許す限りじっくりお話を伺うことを心がけています。さらに、内科での経験も生かし、ちょっとした風邪の相談にも対応しています。
診療において大切にされていることを教えてください。

「患者さんが一番してほしい医療をしたい」……これが私の理念です。私は患者さんの話は遮らずじっくり耳を傾けるタイプで、その分診療時間が長くなることもありますが、しっかりと向き合うことを何より大切にしています。医療以外の話もよくしますね。例えば「来週温泉に行く」と聞いたら必ずカルテにメモし、次回「温泉はどうでしたか?」と聞くようにしています。私自身、患者さんとの会話をしっかり覚えていたいですし、雑談から痛みの本当の原因が見えてくることもあります。もし自分が患者だったとして、長く待ったにもかかわらず「捻挫だから薬出しておくね」で終わったら「何のために待ったの?」と思ってしまうでしょう。だからこそ、当院では患者さんに納得して帰っていただけるよう、丁寧な診療を心がけています。
リハビリテーションにも注力し、地域を笑顔にしたい
リハビリテーションではどのような工夫をされていますか?

理学療法士との連携を特に大切にしています。定期的にカンファレンスを開き、患者さんの情報を共有しているんです。私が気づいていない問題点や、リハビリテーションがうまく進んでいない患者さんなどについて話し合います。理学療法士は患者さんと過ごす時間が長いので、私が気づけなかったことをフィードバックしてもらえるのが大きな強みです。逆に、私からは画像所見で「実はMRIでこんなものが見えたよ」といった医学的な情報を共有します。こうすることで医師と理学療法士の温度差をなくし、患者さんにとって一貫性のある質の高い治療を提供できる体制を整えています。ここまで徹底した連携は、大学病院でもなかなか行われないかもしれませんが、チーム医療を実践するためには欠かせません。
今後の目標や地域医療への思いを教えてください。
まずは地域の人たちが全員ハッピーになることが私たちの目標です。皆さんの痛みが改善し、笑顔で帰っていただけるクリニックでありたいです。その中で、スポーツ選手がより高いレベルで競技復帰できるよう支援することも大切な使命です。スポーツ選手には厳密な診断と治療計画が必要ですが、それは一般の患者さんにとっても同じことです。先ほどお話ししたように、その方が本当にしてほしい医療を見極めて提供することを大切にしています。「赤ちゃんからお年寄りまで何でも診ます」という姿勢で、ちょっと困ったことがあったら何でも相談していただける、そんな地域ファーストのクリニックをめざしていきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院はいわば、地域に根差した「何でも屋さん」。患者さんのどんな小さな悩みにも応えたいです。整形外科は、単にエックス線撮影をして薬を出すだけではなく、機械を用いたリハビリテーションや、理学療法士によるマンツーマンのリハビリテーションも行っています。整骨院に行く前に一度診せていただければ、問題があるかどうかをしっかり判断できますし、手遅れになることも防げるかもしれません。また、整形外科だけでなく内科や循環器内科も診療にも対応しています。少しでも悩みや困り事があるなら、どんな症状でもいつでも来てください。皆さんが笑顔で帰れるよう、スタッフ一同でサポートさせていただきます。

