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馬場 俊輔 院長の独自取材記事

馬場歯科医院

(奈良市/富雄駅)

最終更新日:2025/06/13

馬場俊輔院長 馬場歯科医院 main

奈良市郊外、下町らしいにぎわいを見せる富雄駅の近くで、30年以上にわたり診療を続けてきた「馬場歯科医院」。馬場俊輔先生は、2021年に院長職を引き継いだ。先代である父の「より良く食べることは、より良く生きる」という考えや保険診療を軸とする方針に加え、予防歯科の重視という自らのビジョンに基づく診療を丁寧に実践している。診察では患者とのフラットな関係を心がけ、「ちゃんと話を聞き、患者さんが納得できる治療をしたいんです」と穏やかに語る。その親しみやすい雰囲気に惹かれるのか、継承後から新たに通院し始めた患者も多いのだそう。また歯科衛生士をはじめスタッフには「仕事に価値を感じながら、楽しく働いてほしい」と信頼を寄せる。拡張リニューアルが進む居心地の良い院内で、診療への思いをじっくりと聞かせてもらった。

(取材日2025年5月27日)

父の思いを受け継ぎ、全身の健康につながる歯科診療を

富雄で長く診療されてきた歯科医院だと伺いました。

馬場俊輔院長 馬場歯科医院1

1988年に父がここで開業して以来、ずっと診療を続けており、長く通ってくださる患者さんも多くいらっしゃいます。ただ、僕は大阪の歯科医院で勤務し続けるつもりだったので、父もここは閉める予定で、規模を少しずつ縮小していました。しかし、改めて僕自身がやりたいことを考えたときに、奈良に戻って頑張ってみようかという気持ちに。そこで、2021年からこちらで働き始め、院長を継承しました。子どもの頃は厳格で近寄り難かった父ですが、2年ほど一緒に働く間にいろんな話ができましたし、歯科医師として学んだことも多かったです。父は昨年2024年に引退して、今は僕が1人で診療をしています。

最近、院内の拡張とリニューアルをなさったそうですね。

僕がここへ来たのは、ちょうど新型コロナウイルス感染症の流行時でした。いろんな不安も指摘されていたので、患者さんにもスタッフにも安心してほしいと思い、病院レベルの殺菌機能つき空気清浄機や換気システムを導入し、衛生環境全般を大幅に強化しました。その後、ありがたいことに新しい患者さんが増え、院内が手狭になってきました。予約が取りにくくなったり、お待たせすることもあり、将来的には予防歯科にももっと力を入れたいと考えていました。そこで、2025年の春に隣接するフロアまで院内を拡張し、主にメンテナンス用の診療ブースを3つ新設しました。待合室やスタッフルームも広くなり、以前からの診察室の雰囲気をうまく取り入れつつ、清潔感と落ち着きのある、過ごしやすい空間になったと感じています。

診療内容や診療方針をお聞かせください。

馬場俊輔院長 馬場歯科医院2

父が掲げてきた「より良く食べることは、より良く生きる」というモットーは、歯の健康が食べることや全身の健康につながるという考えです。僕もその思いに共感し、今も大切にしながら患者さんに伝え続けています。また今は診療技術の進歩が目覚ましく、歯科では自費診療も盛んですが、当院では保険診療を主体にして、その中でできるだけ質の良い治療を行うようにしています。ですので虫歯や歯周病の治療、入れ歯、親知らずの抜歯、小児歯科、笑気麻酔などを使った痛みの少ない治療など、基本的に保険診療でできる範囲のことは行います。なお自費診療ですが、要望が多いインプラント治療には対応しています。さらに僕自身は、歯の治療が苦手な人、歯医者に行けなくて困っている人にも来てもらいたいですし、そういう人も含め患者さんの多くが、いずれはメンテナンスなどの予防歯科へシフトしていく歯科医院をめざしています。

患者が本音を話せる環境で、予防や保険診療に注力

「予防歯科に力を入れていきたい」と思われるのは、どうしてですか?

馬場俊輔院長 馬場歯科医院3

糖尿病など生活習慣病の多くには食生活が影響していて、それらの患者さんでは歯周病などでお口の中の状態も良くないことが多いと感じています。しっかり噛めることはやはり大切です。だから、入れ歯や詰め物の治療をすると喜んでいただけることは、歯科医師としてはうれしい反面、ご自身の歯と比べるとやはり劣るんじゃないかなと気になります。実は、歯を削るとそこから悪化しやすくなり、いずれは抜かないといけない未来に進み始めてしまう可能性も高くなります。ですから先に手を打ち、歯の治療に至らないよう食い止めることが、歯科医師の大事な仕事だと思っています。「歯科衛生士の予防やメンテナンスで良い状態を長く維持して、僕の仕事はほとんどない」というのが理想ですね。

保険診療は、以前から重視されているそうですね。

保険診療でもできる内容は多いですし、良い治療もたくさんあります。もちろん自費診療では材料や技術を選び、より高みをめざすこともできますが、現実的には誰もが手を出せるわけではないでしょう。「自費診療が良い治療、保険診療は質が悪くても仕方がない」ということではなく、「お金の有無に左右されず、多くの方にできるだけ平等に良い治療をしたい」という思いを、父は持っていました。僕も、うちを継承してから父と話す中で影響を受けましたね。自由診療に力を入れる歯科医院は増えていますので、うちは保険診療を希望する患者さんにとって、一つの選択肢であり続けたいと思っています。

患者さんと向き合う際に、心がけていることはありますか?

馬場俊輔院長 馬場歯科医院4

「患者さんの話をよく聞く」ということは、とても大切にしていることの一つです。お口の中のこれまでのことや今の状態はもちろん、その方が本当にどうしたいのか、何に悩んでいるのかをしっかり伺うよう心がけています。歯科医院はどうしても緊張したり、本音が言いにくい場所だと感じる方もいると思います。だからこそ、ただ治療を進めるだけでなく、人として寄り添い、家族や友人に話すような気持ちでコミュニケーションを取ることを大切にしています。説明のときには、一緒に画像を見ながらできるだけわかりやすく、丁寧にお話しするようにしています。こちら側の正しいと思うことを押しつけるのではなく、患者さんが納得して安心できる治療をめざしていきたいですね。

受診しやすく働きやすい、誰もが満足できる歯科医院に

スタッフさんを、診療のパートナーとして大事にされているそうですね。

馬場俊輔院長 馬場歯科医院5

歯科診療では、歯科医師が担当する部分は限られていて、多くの業務は従業員に支えられています。今後、予防に力を入れていく上では歯科衛生士の力がますます重要ですので、今回の拡張に合わせて新しく歯科衛生士を迎え入れました。またリニューアルも、スタッフのアイデアを生かして院内のレイアウトを決めました。改装の準備などにもスタッフが日々動いてくれて、そのサポートは本当にありがたかったですね。だからこそ、僕はスタッフに「仕事が楽しい、仕事をすることに価値がある」と思ってもらえる職場にしたいと考えています。スタッフがやりがいを持って働くことで、その想いは患者さんにも伝わり、患者さんもスタッフも僕もみんなが満足できる場所になると思います。

院長として今、やりがいや手応えを感じることは?

今は継承後に新しく受診された患者さんが7~8割ほどになり、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方が来てくださっています。また、悩みのある患者さんがあちこち調べ尽くして当院を選び、「ここしかないと思って来ました」などと診察前に言ってくださると、驚きますしうれしいですね。そういう患者さんは「ちゃんと話を聞いてくれる」診療を求めていることが多いです。特別なことをしているつもりはありませんが、緊張せずに話をしてもらえる雰囲気なのかもしれないなと感じています。診察中にチェアで寝てしまっても大丈夫ですよ。

最後に、地域の方や読者へのメッセージをお聞かせください。

馬場俊輔院長 馬場歯科医院6

開業歯科医院はこの地域にも多々ありますが、父と同世代の先生方も多く、今後は閉業や入れ替わりも出てくると思います。そんな中で10年、20年と僕がここで診療を続け、地域の方に安心して頼り続けてもらえる歯科医院でありたいですね。そのために今、スペースの拡張やスタッフの増員に取り組み、受診してもらいやすい環境を整えているところです。さらに多くの患者さんが、当院での治療やメンテナンスをきっかけに、長年のお口のお悩みを解決したり、お口から全身の健康に関心を広げてもらえれば良いなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/37万円~

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