辻亮院長の独自取材記事

毛利歯科クリニック

(鹿児島市／涙橋駅)

最終更新日：2024/12/13

鹿児島県庁前のビル2階に構える「毛利歯科クリニック」は、2024年4月に開業から30周年を迎えた地域に愛され続ける歯科クリニックだ。院長の辻亮先生は一言交わすだけでその人柄が伝わる温厚篤実な先生で、クリニック全体の優しい雰囲気をつくり上げている。歯科医師は10人在籍し、患者担当制を採用。歯周病や口腔外科、義歯、矯正など各分野を専門とするエキスパートがそろい、専門性の高い治療を気軽に受けられる「町の小さな大学病院」のような体制が整っている。「優しい心、優しい手、優しい対応」をモットーに、治療から予防、健康を創造する医療をめざす同クリニックの特徴を、辻院長にたっぷりと聞かせてもらった。

（取材日2024年11月7日）

複数の歯科医師が在籍し多面的な診療を展開
思いに寄り添い、一緒に治療に取り組んでいく
「100年続く歯科医院」をめざして

複数の歯科医師が在籍し多面的な診療を展開

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

総合的な歯科治療を提供し、患者さまをトータルサポートさせていただいています。現在、常勤・非常勤合わせて歯科医師が10人在籍。歯周病治療を専門とする先生や、口腔外科、補綴や入れ歯、矯正など、それぞれの分野に精通し、経験と知識が豊富な先生がおりますので、幅広い治療において専門性の高い治療を提供することが可能です。また、13人の歯科衛生士、3人の歯科技工士など、専門職のスタッフが院内で連携して多面的な治療を迅速に提供できる体制を整えています。ご高齢になられて通院ができなくなった患者さまには、訪問歯科診療でフォローしています。

院長はどういった治療を担われているのでしょうか。

虫歯や歯周病、インプラントや矯正など、歯科治療全般を行っています。私は幼い頃から電子工作やITに興味があり、近年は歯科治療もデジタル化が進んでいますので、最新鋭の機器や技術に関して学びながら、患者さまの役に立つものであれば取り入れるようにしています。当クリニックでは、歯科用CTやCAD／CAMシステムのほか、口腔内スキャナーは2種類導入しているんです。口腔内スキャナーは、機材によってマウスピース型装置を用いた矯正に適したもの、かぶせ物や補綴を得意とするものと分かれているので、治療によって使い分けています。

どのような診療スタイルを取られていますか？

患者さま一人ひとりに主治医がつく担当制を採用し、専門的な治療が必要な場合は、その分野を専門とする先生と連携して意見を取り入れながら治療を進めています。担当制とすることで、その場限りの治療ではなく、お口の中の状況をしっかり把握できるため、長期的な視点からその方に適した治療方法をご提案できると考えています。患者さまとの信頼関係を築き、長きにわたるお付き合いをさせていただけたらいいなと思います。

院内をリニューアルされたそうですね。

はい、待合室と診療室をリニューアルしました。待合室はスペースを広く取り患者さまが居心地良く過ごせるように、そしてスムーズに診療できるように導線を整えました。全体的にスッキリと明るい雰囲気に仕上がったのではないかと思います。診療室は窓が大きく、クリニックの目の前は比較的開けているので、桜島も見えるんですよ。開放感があり、患者さまにはリラックスして過ごしていただけているのではないでしょうか。

思いに寄り添い、一緒に治療に取り組んでいく

患者さんと接する際はどのようなことを心がけていますか？

当クリニックが掲げる「優しい心、優しい手、優しい対応」というモットーに基づき、患者さまの話をよくお聞きし、思いに寄り添った治療を心がけています。これを実現するための取り組みの一つが、トリートメントコーディネーターと呼ばれるスタッフの配置です。患者さまが安心して、満足のいく治療を進められるよう、トリートメントコーディネーターが歯科医師や歯科衛生士の間に立ってカウンセリングや治療計画のご説明を行います。治療にあたり、患者さまは受け身になりやすいと思うのですが、「わが事」として捉えていただき、一緒に治療に取り組んでいくことが大切だと考えているのです。主体的に取り組んでいただくことが、お口の健康を守ることにもつながります。もちろん、忙しくてなかなか時間が取れず、「とりあえず痛いところだけ治したい」という方もいらっしゃいますので、ご希望にお応えしながら喜んでいただける診療を届けていきたいです。

患者さんの半分以上がメンテナンスで来られているそうですね。

そうですね。多くの患者さまが、お口の健康に対してどんどん意識が高くなられていることを実感しています。定期的にお口を見せにいらしていただくことで、例えば、歯を失う原因になることもある歯ぎしりや食いしばりの兆候など、ご自身では気づかなかった問題点を発見することができます。そういった気づきから、一緒に予防方法を考えて取り組むことで、末永くお口の健康を守るお手伝いができるといいですね。

患者さんには、こちらのクリニックをどのように活用してもらいたいですか？

お口の中をきれいにして気持ち良くなるところ、健康維持のために行くところといったイメージを持ってくださるとうれしいですね。歯周病は糖尿病、心筋梗塞など全身の病気とのつながりがあるといわれているように、口腔の健康状態の維持、改善を図る歯科治療は、全身の健康を維持するために欠かせません。また、お口から食べられることは、脳の活性化や消化を助けるなど体と心に良い作用をもたらしますが、訪問診療の際に介護施設に伺うと、残念ながらお口から食べることができない方もたくさんいらっしゃいます。しっかり食べられているうちは当たり前に感じますが、実はすごく尊いことなのです。歯科医院はあまり足を運びたくない場所だと思いますが、勇気を出して受診してくださったからには、治療から予防、そして健康を創造し、皆さんの幸せにつながるような医療を提供できるよう、誠心誠意努めてまいります。

「100年続く歯科医院」をめざして

スタッフさんにはどういった思いをお持ちでしょうか。

スタッフの醸し出すオーラが、クリニック全体の良い雰囲気をつくり上げると思うんです。前向きな気持ちで仕事に取り組んでもらうためにも、働きやすい職場環境であることも大切ですよね。今の時代に当然かもしれませんが、有給休暇を含めて休みを取りやすく、お子さんの体調不良など突発的な事情にもみんなでカバーできるような体制を整えています。企業主導型の保育所も設置しておりますので、妊娠や出産という女性の大きなライフイベントを経た後に、復帰して働いてくれているスタッフもすごく多いんですよ。日々支えてくれるスタッフには、感謝の気持ちばかりです。

ところで、院長はどのような経緯から歯科医師を志されたのですか？

祖父と父が医療の仕事をしていたので、私自身も幼い頃から興味がありました。また小学生の頃から電子工作など細かい作業も好きだったんです。鉄棒をしていた時に前歯部を破折した際に修復してももらった経験があって、それが魔法のように感じて子どもながらに感動しましたね。今思い返すとこういった経験が歯科医師をめざすことに影響を及ぼしていたと思います。当法人の毛利英樹理事長とは同じ大学出身で、部活の大先輩でもあったご縁から、学生時代から勉強を兼ねてこちらでアルバイトをしていたんですよ。

今後のご展望をお聞かせください。

鹿児島のさらに広いエリアからもお越しいただき、お口の健康を守るお手伝いができるクリニックになっていきたいと思っています。近年は特にデジタル化が進み、治療の進歩が加速しているので、情報をキャッチアップし、勉強を欠かさず、良いものは積極的に取り入れていきたいです。当クリニックは歯科医師をはじめスタッフが多いので、それぞれがアンテナを張ることで、情報をつかみやすい環境であることも良いところの一つですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

患者さまやスタッフ、関わっていただいている方々のおかげで開業から30年を迎えることができました。われわれスタッフには、誠実に治療を行う姿勢、そして患者さまやお付き合いのある業者さんに対しても、礼儀正しく丁寧な対応をする姿勢が脈々と受け継がれています。毛利理事長がよく語っている「100年続く歯科医院」となっていくためには、まだまだこれから。今後もより良いクリニックをめざし、患者さまと長くお付き合いし、サポートさせていただけるように努めていきたいと思います。お悩みがあればいつでもお気軽にご来院ください。