森居 研太郎 院長、森居 晴子 先生の独自取材記事
森居歯科医院
(宇治市/宇治駅)
最終更新日:2026/08/28
世界遺産を擁する風光明媚な地域にある「森居歯科医院」。1978年に森居研太郎院長の父が開業した歯科医院を、森居院長が2016年に継承し、今年で10年を迎えた。現在は妻で歯科医師の森居晴子先生とともに、地域に根差した歯科医療を提供している。「この10年は、スタッフや患者さんとの信頼関係に支えられてきました。本当に人に恵まれた10年でしたね」と振り返る森居院長。夫婦それぞれの強みを生かしながら、一人ひとりに寄り添う診療を続ける同院で、継承から10年を迎えた今の思いや診療方針、これからの展望について話を聞いた。
(取材日2026年7月23日)
継承から10年、信頼を育み続ける歯科医院
これまでのご経歴を教えてください。

【森居院長】僕は生まれも育ちもこの宇治です。父が歯科医師で、物心ついた時から歯科医師になるものと思っていて、ほかの仕事を考えることもなくこの道を選びました。愛知学院大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科に進み、補綴の勉強を深めるとともに、さまざまなクリニックでも経験を積み、2007年頃から当院に軸足を置いて父と一緒に診療するようになりました。そして、2016年に代替わりし、基本的に妻と2人体制で診療するように。継承と同時に建物もリニューアルし、今に至ります。
【晴子先生】私は大阪出身で、実家から近いということで大阪大学歯学部へ。健康状態をより良く導いて患者さんの生活をサポートできる仕事かなと思ったのが、歯科医師をめざした理由です。夫とは大阪大学の付属病院で知り合って結婚し、結婚後は大阪で勤務医をしていました。
今年で継承されて10年になります。今のお気持ちをお聞かせください。
【森居院長】父の代から続く歯科医院なので、継承して10年というよりも、クリニックの歴史の一部を担ってきたという感覚があります。それでも、この10年を振り返ると、何より人に恵まれた10年だったと感じます。スタッフや、患者さんを含む地域の皆さんとのご縁に支えられ、ここまで歩んでくることができました。特にスタッフは、それぞれが一生懸命に支えてくれましたし、人が入れ替わる時期にも、新しいスタッフが良い空気を運んできてくれました。長く勤めてくれているスタッフと新しく加わったスタッフが自然に力を合わせ、雰囲気をより良い方向へ育ててくれたことが、今のクリニックにつながっていると思います。
スタッフとの関わりで大切にしていることを教えてください。

【森居院長】スタッフとは、立場の違いをあまり意識せず、お互いに支え合う関係でありたいと考えています。皆で患者さんの健康を守るという同じ目標に向かって働く仲間という意識が強いですね。開院10周年の際には、現在のスタッフだけでなく、退職したスタッフもお祝いに駆けつけてくれました。10周年を覚えていてくれたことはもちろん、辞めた後も「自分の居場所がここにある」と感じてくれていることが伝わり、とてもうれしかったですね。そうした出来事を通して、これまで大切にしてきたクリニックづくりやスタッフとの向き合い方は、間違ってはいなかったのかなと感じています。
0歳から高齢者まで、家族で通える歯科医院
どのような患者さんが多いのでしょうか。

【森居院長】近隣にお住まいの方が中心ですが、引っ越した後も遠方から通い続けてくださる方や、帰省に合わせて受診される方もいらっしゃいます。長年信頼して通っていただけることは、とてもありがたいですね。高齢の患者さんは変わらず多い一方で、小さなお子さんの受診も増え、患者さんの年齢層は以前より少し若返りました。私自身やスタッフの子どもを通じて、同世代の親御さんとのつながりが広がったことも一因だと思います。「子どもを安心して連れて行ける歯科医院」という雰囲気が伝わっているのではないでしょうか。お子さんの場合は、病気というより気になることや不安があって来院されるケースが多いですね。そうした相談にも気軽に来ていただき、長くお付き合いできる関係を築いていきたいと考えています。
診療内容について教えてください。
【晴子先生】一般歯科、小児歯科、歯科口腔外科を中心に、虫歯や歯周病治療、入れ歯治療、インプラント治療、予防歯科、審美歯科まで幅広く対応しています。また、近年はメンテナンスを目的に受診される患者さんも増えています。
【森居院長】入れ歯については、保険診療・自由診療のどちらにも対応していますが、どちらかを一方的に勧めることはありません。患者さんのお口の状態やご希望を伺いながら、一人ひとりに合った方法をご提案しています。また、新しく作り替えることだけにこだわるのではなく、現在お使いの入れ歯を調整し、できるだけ快適に長く使っていただけるよう努めています。
メンテナンスにも力を入れられているそうですね。

【森居院長】現在は治療とメンテナンスの割合がおよそ半々になっています。特に50代、60代は歯周病の面からメンテナンスが重要になってくる時期なので、ぜひ受けてもらいたいですね。そして、できれば長く通っていただきたい。というのも、エックス線写真などの記録が残り、長期スパンでの変化を見比べることができるからです。患者さんにとって何か一番良いのかを考える大きな材料にもなるんですよね。
【晴子先生】当院のメンテナンスは、歯科衛生士がお一人につき1時間ほどかけてみっちりと行います。そして、検査結果などは歯科衛生士が詳細に記録してくれています。それを見ればお口の中がどのような状態でどのようなメンテナンスが行われたかが一目瞭然ですから、治療にも大いに役立つのです。メンテナンスのために通ってくださる方が増えていますが、それは彼女たちの丁寧な仕事ぶりによるものだと思っています。
信頼関係を大切に、地域と歩む歯科医療
診療方針について教えてください。

【森居院長】診療方針として大切にしているのは「患者さんにとって一番良いことは何か」を考え、その方に必要な治療を必要なだけ提供することです。できるだけ歯を残す方向で考えていますが、一つの考え方に偏るのではなく、患者さんの年齢や生活背景、お口の状態に合わせて柔軟に判断することを心がけています。そのためにも、幅広い知識や技術を身につけ、さまざまな選択肢の中から適切な方法をご提案できるよう、日頃から準備を重ねています。
お二人で患者さんを診る中で、コミュニケーションや情報共有はどのように行われているのですか?
【森居院長】患者さんごとに担当を明確に分けているわけではなく、お互いの診療内容は日頃から自然に共有しています。カルテだけでなく、診療の合間に情報を伝え合うことも多く、クリニック全体で患者さんの状態を把握できる環境です。また、夫婦だからこそ診療方針を共有しやすく、途中で担当が変わっても患者さんが不安を感じにくいことも大きなメリットです。妻は状況を見ながら自然にフォローしてくれ、治療も丁寧なので、とても頼りにしています。
患者さんと向き合う上で大切にしていることを教えてください。
【森居院長】患者さんには誠意を持って接し、信頼関係を築くことを何より大切にしています。歯科治療はどれだけ技術を尽くしても思いどおりにならないこともあります。だからこそ、一つ一つの診療に誠実に向き合い、患者さんに信頼していただける関係を築きたいと考えています。説明の際には写真やイラストを用いることもありますが、説明が上手なことよりも「先生に任せよう」と安心していただける関係を築くことを大切にしています。
地域に根差して診療を続ける中でのやりがいと、これからの10年に向けた思いをお聞かせください。

【森居院長】長年交流のある地域の方が、当院に歯の悩みを相談しに来てくださることがあります。こうして訪ねていただけることに、時間の積み重ねと、この地域で歯科医師を続けてきた意味を感じます。また、ご家族4世代にわたって通ってくださる患者さんもおられ、世代を超えて親しみを感じていただけることは、私だけでなくスタッフにとっても大きな励みです。この10年は、スタッフや患者さん、地域の皆さんに本当に恵まれた10年でした。これからの10年は、年齢的にも経験と技術、そして患者さんとの信頼関係のバランスが最も取りやすい時期だと感じています。今一緒に働いてくれているスタッフとともに、これまで築いてきた患者さんとの関係や診療の姿勢を大切に守りながら、地域に根差した歯科医療を続けていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~、審美歯科(オールセラミック)/8万円~

