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松澤 紀彦 院長の独自取材記事

ノアデンタルクリニック

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2025/02/26

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック main

東急田園都市線のたまプラーザ駅、またはあざみ野駅からバスに乗り、荏子田2丁目バス停で降りると、松澤紀彦院長が2006年に開業した「ノアデンタルクリニック」が見えてくる。赤い三角屋根の一軒家で、ゆったりとした院内は明るくリラックスできる落ち着いた雰囲気。そんな雰囲気とファミリールームなどもある環境により、家族ぐるみで受診する患者も少なくないそうだ。松澤院長は「なるべく歯を抜かない、削らない」をポリシーに掲げ、保存治療の研鑽を深めてきた。定期的なメンテナンス・ケアの重要性を訴え、欧米では一般的な予防ケアを、次世代を担う子どもたちに浸透させるべく情熱を注いでいる。近年は予防意識の向上に効果的な各種検査を導入。クリーニングの質にもこだわりを注ぐ。そんな松澤院長に、今の思いを聞いた。

(取材日2024年6月12日)

充実させた検査体制で、患者の予防意識向上をめざす

開院からもうすぐ20周年を迎えられるとか。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック1

今年で18年目になります。ご近所の方を中心に、ほぼすべての年代の方がいらしてくださっています。お子さん連れの30~40代の方が多い印象で、なかには90歳を超える方も。長く通い続けていただいている方は特にこれといった問題がないまま、定期的なチェックとクリーニングで来ていただいている方が多いですね。当院では、開院以来一貫して「虫歯や歯周病になる前からの予防歯科」に力を入れてきました。

予防歯科の方針をお聞かせ願えますか。

虫歯や歯周病では、痛みや腫れといった自覚症状が出た時には、すでに末期症状ということが多くあります。状態が悪くなってしまうと、どうしても歯を削ったり抜いたりといった処置が必要となりますから、天然歯を守るためには、「何でもない」うちからの定期的なチェックと、ホームケアでは落としきれない汚れを除去するクリーニングが欠かせないのです。とはいえ、忙しい働き盛りや子育て世代の方にとっては、痛みや腫れがないにもかかわらず定期的に受診する習慣づけはなかなか難しいもの。そこで当院では、キッズルームや第二待合室の活用により通いやすさを追求するとともに、お口の中の現状を把握できる検査を充実させて、ご本人のモチベーションにもアプローチするようにしています。

検査で予防のモチベーションを上げるということでしょうか。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック2

そうですね。予防を継続するためには患者さんの意識が必要不可欠ですから、判断基準を数値化、視覚化することで働きかけています。一般的な虫歯や歯周病のチェックに加え、口腔内写真やエックス線の撮影、歯垢の染め出し検査、唾液のチェックなどを行っています。さらに、リスクが高いと思われる方には、口腔内細菌の量や質を詳しく調べることができる顕微鏡検査を実施し、その結果を動画でシェアしています。視覚的にわかりやすく見せることで、予防の必要性をお伝えするのです。ご自身のお口の中から採取した細菌がうごめく様子を目の当たりにすれば、今まで行ってきた予防の大切さが腑に落ちたというお言葉をいただけるのではないかと思っています。

歯周内科治療や機能訓練など多彩なアプローチを展開

検査でリスクが見つかったら、どのような対応がありますか。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック3

まずは、歯科衛生士によるクリーニングで、ハミガキだけでは落としきれない歯垢や歯石を落としていきます。予防先進国であるスイス製の新鋭ジェットクリーニング機器を導入しており、痛みや不快感を抑えながら歯垢やステインの除去を図っています。また、リスクが高い方には、歯周内科治療をご提案しています。抗生物質とカビに作用する含嗽剤を処方する方法です。自由診療にはなりますが、短期間で効率よく口腔内環境を整えていくのに有用です。これらの方法を用いながら、それぞれに合わせたホームケアをアドバイスし、定期的な通院を促します。1ヵ月の間にも口の中には変化があるので、歯科衛生士のみに任せることなく、必ず歯科医師がチェックし、リスクの芽を早期に見つけて摘み取るように努めています。

近年、受診される患者さんで気がかりな点などはありますか。

口腔機能、つまり噛むことや発声することなどのお口の機能が不十分な方が増えているように感じます。特に、口腔機能の十分な発達が確認できないお子さんや、機能に衰えが見られる高齢の方が多いです。小児の口腔機能発達不全症は、食事に異常に時間がかかるなど生活上の不便がある上に、歯列不全や虫歯などの原因にもなります。また、高齢者の口腔機能低下症は、死因の上位となる誤嚥性肺炎を引き起こすことが少なくありません。口まわりの筋肉は、使わないと発達しない上、どんどん衰えてしまいます。そこで、口唇閉鎖力や舌圧の検査を行い、必要に応じて舌を含む口まわりの筋トレといった機能訓練をアドバイスしています。

こちらには歯科医院が苦手な患者さんもいらっしゃるそうですね。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック4

はい。大学病院時代から、歯科に恐怖心を持つ患者さんが来ると決まって呼び出しがかかっていたのですよ。でも、そういう方に対して特別なことをしているわけではありません。普段よりも対話に長く時間を取るよう、心がけているだけです。まずはエックス線画像や口腔写真を使って現状を説明し、必要な治療とそれに伴う痛みや不快感、デメリットも含めてよくお話しします。そしてご納得いただけたら治療に入るという手順です。それでも難しい場合、無理はせずに最初はクリーニングだけ。実はクリーニングの機械と虫歯治療に使う機械はほぼ同じ形状なので、それだけでもだいぶ心の準備ができるんですよ。コミュニケーションを密に取りながら治療を進めていきます。思うに、歯科に対する恐怖心というのは、歯科医師と患者さんが二人三脚で頑張ることで、初めて克服していけるものなのでしょう。

明るく楽しいスタッフと、充実した施設・設備も強み

充実した施設・設備やスタッフさんも魅力ですね。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック5

ありがとうございます。明るい日差しの入る診察室のほか、プライバシーを重視したカウンセリングルーム、インプラント治療や予防ケアを行う個室診察室もあります。初診の場合、緊張してうまくお話しできない方もいらっしゃいますから、患者さんご自身の言葉で自由にお話ししていただくことを大切にしています。その際には「リラックスして話しやすい角度」といわれる「45度」の関係で歯科医師と患者さんが会話できるよう心がけております。歯科用CTや歯科用レーザー、マイクロスコープなど大学病院と同等レベルを意識した機器をそろえ、幅広い診療に対応できる体制です。スタッフは本当に良いメンバーに恵まれ、患者さんからお褒めの言葉をいただくことも。「また来たい」と思っていただくために、院内で快適にお過ごしいただけるよう全員が自主的に考え、行動してくれています。

今後の展望を教えてください。

予防により大切な歯を守るという軸はブレることなく、新しい技術なども随時導入しながら、診療をアップデートしていきたいと考えています。同時に、患者さん意識のアップデートにも貢献していきたいですね。欧米では、歯科医院は治療をするところではなく、クリーニングに行くところ。予防の概念が徹底されているのですね。日本もそんなふうにしていければと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松澤紀彦院長 ノアデンタルクリニック6

虫歯や歯周病を進行させてしまうと大規模な治療が必要となります。しかし、早期に発見できれば、1度の簡単な処置で対応できることも。リスクを早めに見つけて、確実に摘み取ることが、大切な歯を守るためには欠かせないのです。そのことを実感していただくために、各種検査を導入しています。現状を目で見てご納得いただき、予防治療を当たり前のものにして一生自分の歯で生活できる環境作りのお手伝いができればと考えております。百聞は一見にしかず。まずは、ご自身のお口の現状をその目で見てみてください。明るく楽しいスタッフがお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/22万円~、デュアルホワイトニング/4万9800円~、セラミック治療/5万円~、歯列矯正/88万円~、歯周内科治療/3万円~

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