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乳がんの早期発見・早期治療のためには
定期的な検診が何より大切

桜新町 濱岡ブレストクリニック

(世田谷区/桜新町駅)

最終更新日:2025/09/18

桜新町 濱岡ブレストクリニック 乳がんの早期発見・早期治療のためには 定期的な検診が何より大切 桜新町 濱岡ブレストクリニック 乳がんの早期発見・早期治療のためには 定期的な検診が何より大切

日本人女性がかかるがんで最も多いといわれる「乳がん」。乳がん関連の情報を見聞きする度に、不安を覚える人も少なくないだろう。乳がんは、早期に発見して治療を行えば完治も望めるといわれていることから、定期的に検診を受けることが大切だ。新鋭の機器による精密な検査で乳がんの早期発見をめざしている「桜新町 濱岡ブレストクリニック」に勤務し、日本乳癌学会乳腺専門医でもある後藤理紗先生は、「年に1回は自分の体をチェックして、心と体の安心をもらいにくる感覚で来てほしい」と定期的な乳がん検診の受診を勧めている。今回は後藤理紗先生に、同院で行っている乳がん検診の流れについて話を聞いた。

(取材日2025年6月2日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような症状を感じたら、乳がん検診を受けるべきでしょうか?
A

乳房のしこりや乳頭部分のただれなどの自覚症状があればすぐにでも、肥満の方や血縁者に乳がんになった人がいるなどのリスク因子があるならばできるだけ早く、そうでない方も30歳を過ぎたら、年に1回は定期的に乳がん検診を受けましょう。乳がんの患者数は30代後半から増え始め、40代から70代までピークが継続します。しかし近年では食生活の欧米化や非婚化に伴い、発症年齢が下がる傾向があり、20代で発症する方も少なくありません。早期発見のためには、日頃から自分の乳房に関心を向ける習慣「ブレスト・アウェアネス」が大切で、定期的な乳がん検診もその一つに位置づけられています。

Q胸にしこりや痛みがない場合でも、検診は必要ですか?
A

初期の乳がんでは、しこりや痛みといった自覚症状はほぼありません。また、それらを乳がん独特の症状と捉えている方もいますが、生理前やホルモンバランスの変化など、病気とは関係ない要因から引き起こされることもあります。さらに初期の乳がんは砂粒のような石灰化病変の場合もあり、自己診断で見つけることはほぼ不可能です。乳がんは治癒力のあるがんの一つで、早期に発見して治療をすれば治ることが望める可能性が高いとされていますが、ほかの臓器に転移してしまえば、その限りではありません。自覚症状がなくても年に1回は定期的に検診を受けることが、乳がんの早期発見・早期治療につながります。

Qマンモグラフィと超音波検査の違いを教えてください。
A

マンモグラフィでは、しこりなどの病変の評価に加え、超音波検査では見えにくい非常に小さな石灰化病変を見つけるのに有用です。一方で超音波検査は、痛みや被ばくもなく乳腺の構造について詳細に知ることができ、マンモグラフィでは見つけにくい乳腺に埋もれた腫瘍を見つけ出すのが得意。形状や大きさ、分布、良悪性の鑑別も行えますし、時にはマンモグラフィで見えなかった病変が発見されることもあります。つまり、それぞれの検査には得意、不得意があるのです。乳がんは早期発見が大切ですから、初期の小さながん病変を見逃さないためにも、マンモグラフィと超音波、両方の検査を受けることをお勧めします。

検診・治療START!ステップで紹介します

1受付後、問診票に記入する
桜新町 濱岡ブレストクリニック 受付後、問診票に記入する

クリニックを訪れ、受付を済ませたら、渡された問診票に記入する。問診票には、受診理由や症状、既往歴、家族歴、婦人科歴、内服薬の有無などの質問があるので、できるだけ正確に記入すること。健康保険証と、ほかの医療機関で受けた検査結果やデジタルデータ、フィルムなどがあれば、忘れずに持参する。同院の検診は予約優先制なので、事前に公式ホームページや電話、直接来院するなどの方法で予約しておこう。

2更衣室で検査着に着替える
桜新町 濱岡ブレストクリニック 更衣室で検査着に着替える

検査が受けやすいように、更衣室で検査着に着替え、スリッパに履き替える。同院では、M~LLサイズの検査着やズボンも用意されているほか、更衣室には鍵つきのロッカーや髪をまとめるためのシュシュやゴムも備えている。さらには、大きな鏡も備えつけられているので、検査後にメイクを直してから帰宅することも可能だ。着替えが終わったら、中待合室の椅子に座って待機。名前が呼ばれたら検査室に入る。

3乳房をエックス線撮影するマンモグラフィ検査
桜新町 濱岡ブレストクリニック 乳房をエックス線撮影するマンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査では、女性の検査技師が優しく声をかけながら、腫瘍や石灰化などを見つけやすくするため乳房を平たく圧迫し、左右縦横1枚ずつのエックス線撮影をする。圧迫時間は1枚につき数秒ほど。生理前はホルモンの関係により乳房が張っているため、強い圧迫感を感じることもあり、痛みには個人差がある。

4乳房の内部をリアルタイムに調べる超音波検査と視触診
桜新町 濱岡ブレストクリニック 乳房の内部をリアルタイムに調べる超音波検査と視触診

超音波検査では、胸にゼリーを塗ってから専用の機械を乳房にあて、乳房から脇の下のリンパ節にかけて隅々まで確認。同院では、日本乳癌学会乳腺専門医である院長や女性の医師が超音波検査を行っている。リアルタイムに乳房の内部を調べることができる超音波検査は、特に腫瘍やしこりなどの病変の発見が得意で、形状や大きさ、分布、良悪性の鑑別が可能。加えて視触診も行われ、必要に応じて乳房細胞診や針生検を行う。

5実際の画像を示しながら結果説明
桜新町 濱岡ブレストクリニック 実際の画像を示しながら結果説明

検査に前後して、医師からの結果説明。同院では、5メガピクセルの精細なモニターにマンモグラフィの画像を映すことで精度にこだわった診断を行っており、「多少しこりを感じるとおっしゃっていたのはこの部分ですが、特に問題はありません」など、患者が気になっていたことや質問にも丁寧に答えるよう努めている。結果説明の終了後、私服に着替えてから会計を済ませ帰宅となる。同院の場合、ここまでの所要時間はおよそ1時間だ。

ドクターからのメッセージ

後藤 理紗先生

世間では昨今、乳がんのニュースがあふれていて、それを見るたびに心配になる人も少なくないと思います。しかし定期的に乳がん検診を受けていれば、たとえそのようなニュースを耳にしても心配することなく、「私は大丈夫」と安心していられるでしょう。現在の医学では、乳がんを予防する方法は残念ながら確立されていませんが、早期に発見して治療をすれば、完治が期待できるとされている病気です。また、マンモグラフィも個人差はありますが、「思っていたほど痛くなかった」と感じる方が多いようですし、超音波検査は基本的に痛みを感じることがありません。怖がることなく年に1回は定期的に、乳がん検診を受けていただきたいと思います。

後藤 理紗先生 桜新町 濱岡ブレストクリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診(視触診+乳腺エコー検査)/8800円、乳がん検診(視触診+マンモグラフィ検査)/1万1000円、乳がん検診フル(視触診+乳腺エコー検査+マンモグラフィ検査)/1万4000円

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