大阪上本町駅から徒歩3分にあるマンションの1階に、「さとう歯科」がある。もともとは1985年に2軒隣のビルに開業したが、2005年に現在の場所へ移転。診察室は明るく現代風だ。佐藤充男院長は、患者の正確な噛み合わせをつくることに注力している。咬み合わせを正確に診断する「ゴシックアーチ描記法」を取り入れ、部分義歯や総義歯の製作にも生かしている。入れ歯を入れていることを忘れてしまいそうな違和感の少ない部分義歯や、床矯正（しょうきょうせい）も同院が力を入れている分野だ。「咬み合わせはほんのわずかずれただけで、不快感を感じたり痛みを伴ったりするので、筋肉が安定していてスムーズに動かせるような咬み合わせをつくりたい」と、佐藤院長は研修で作った義歯を見せながら熱く語った。

（取材日2017年6月22日）