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児玉 篤幸 院長、児玉 志保 先生の独自取材記事

児玉歯科

(大阪市城東区/野江駅)

最終更新日:2025/05/13

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科 main

野江駅の改札口を出て徒歩10秒、青い看板が目印の「児玉歯科」は、院長の児玉篤幸(あつゆき)先生が1988年に開院した歴史ある歯科医院。妻である児玉志保(しほ)先生とともに、幼児から高齢者まで地域住民の歯の健康を守り続けている。大学卒業後、当時あまり認知されていなかった歯周病科に進んだ篤幸院長。高度な技術が必要とされるコーヌスクローネ(コーヌス義歯)も得意としており、豊富な経験を持つ。歯周病や入れ歯治療、定期的なメンテナンスに力を注ぐ篤幸院長と志保先生に、同院の特徴や今後について、じっくりと話を聞いた。

(取材日2022年7月16日)

この地で30年以上、地域住民の歯の健康を守り続ける

開院されて30年以上になるそうですね。

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科1

【篤幸院長】ここは私の母親の実家があった場所で、幼少時や、開院してからしばらくは、クリニックの上の階に住んでいました。私自身がもともと歯が悪く、苦労したことが歯科医師をめざしたきっかけになりました。
【志保先生】私は兵庫県姫路市出身で、広島大学に進んだ後、大阪大学歯学部附属病院口腔治療・歯周病科で研修を受けました。院長とは同病院で同期だったんです。子どもの頃に矯正治療を受けていたことがきっかけで、医療の道を志したのですが、手先が器用だったこともあり、歯科医師をめざすようになったんです。

大学卒業後、歯周病を専門的に学ばれたのはなぜですか?

【志保先生】今でこそ歯周病が知られるようになりましたが、当時はまだ、歯科医院でも歯周病の治療や予防があまりできていなかった時代で、歯科=悪くなったら治療するというケースが大半でした。でも、歯学部で学ぶにつれ、歯周病の怖さがわかり、きっちりと治療に取り組まなければいけないと思ったんです。
【篤幸院長】当時の歯科治療は補綴や口腔外科が主流でしたが、当院では開院してから30年以上、悪い歯の治療後は定期的なメンテナンスを続けていただくよう繰り返しお伝えしてきました。

どのような患者さんが来られますか?

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科2

【篤幸院長】地域住民の方が大半です。年齢は3歳から100歳まで幅広いですね。30年以上通い続けている方、家族ぐるみで来られる方も多くいらっしゃいます。患者さんがご高齢になり、来院が難しくなった場合など、要望があれば訪問歯科診療にも対応しています。
【志保先生】初めて来院される患者さんの場合、久しぶりに歯科を受診したという方が多く、ほとんど噛めない状態の方もいらっしゃいます。その他の患者さんはメンテナンスが中心で、治療はほとんどありません。院長と私の他に、口腔外科、矯正を専門とする歯科医師がいるため、さまざまな治療を必要とされる患者さんが来られていますね。私たちの次男である児玉晨吾(しんご)先生は抜歯や顎変形症、口腔内の腫瘍などが専門でして、定期的に診察を担当しています。

歯周病を防ぐために早くからの定期的なメンテナンスを

歯周病治療やその予防に力を入れていると伺いました。

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科3

【志保先生】歯周病は成人のほとんどの方がかかる病気ですが、自覚や痛みがなく、放置されがちです。痛みや悪いところがないのに歯科医院に通うという意識になかなかならないと思うのですが、悪くなって歯科に行き始めたことがきっかけで、定期的な受診の大切さに気づいていただけたらと思っています。
【篤幸院長】歯周病は、加齢により心身が衰えた状態を指すフレイルや、糖尿病など全身疾患と関連性がありますが、まだあまり認知されていません。75歳以上が対象の後期高齢者歯科健診が年1回、全国的に行われています。噛む力、舌や唇などの機能、嚥下の状態などや、活動状況、体重の増減なども確認し、また、当院では体力や筋力のチェックとして握力も計測しています。健診は30分程度かかりますね。ただ、75歳以上では遅いと私は思います。もっと早くから歯科でメンテナンスを続けることが重要です。

歯周病で歯が揺れる方などには、どんな治療法がありますか?

【篤幸院長】歯周病になると歯が揺れやすく、抜けやすくなるため、噛みにくくなります。そのため歯を動かないよう固定する必要があるんです。歯が抜けている時はブリッジや入れ歯、場合によってはインプラントで対応しますが、歯が抜けていない時はかぶせ物をして周りの歯と固定します。また、歯の抜け方によっては保険治療が難しい場合もありますので、その場合はインプラント、コーヌス義歯が選択肢になってきます。保険外の診療を求める方もおられますが、その場合はリスクまでしっかりと説明した上で同意をいただくようにしています。

コーヌス義歯についてもう少し教えてください。

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科4

【篤幸院長】当院ではコーヌスクローネ(コーヌス義歯)という入れ歯をお勧めしています。患者さんご自身の歯の根に円錐形の土台(円冠)をかぶせ、さらにその上にかぶせ物(外冠)を作ります。お茶を入れる茶筒のイメージです。コーヌス義歯は取り外しもできるため清潔に保ちやすいですし、修理も容易です。また、他の治療法と組み合わせることができる点もメリットだと思います。一方で、コーヌス義歯を作製できる歯科技工士が少ないという面があります。機能性が高い分、精密性が求められ、治療も複雑なため、対応できる歯科医師もあまり多くありません。当院は開院当初からコーヌス義歯を導入しており、これまで多くの患者さんに対応してきました。

患者との信頼関係を第一に考え、納得のいく治療を提供

お子さんも多く診療されているそうですね。

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科5

【篤幸院長】大阪市立成育小学校で長きにわたり、志保先生と2人で児童の歯科検診を担当しています。最近のお子さんは虫歯が少なく、虫歯がある子は1~2%くらいです。校医をしているので、学校で歯や歯茎にけがをしてしまったり、歯が折れてしまったりしたお子さんが受診することもあります。
【志保先生】歯並びが悪いお子さんも少しいますが、歯の健康状態はとてもいいのではないでしょうか。ただ中学生くらいになると、自分の判断で甘い物を飲んだり食べたりするようになるので、歯磨きの習慣がなかったり、歯並びが悪かったりする場合、急に虫歯になる人が増えてくるんですね。歯磨きの習慣は、小さい時にしか身につかないんです。歯磨きの指導は、今後も徹底して取り組んでいきたいです。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

【篤幸院長】どんな状況でも、落ち着いて治療をすることです。診察中、患者さんが動いたり、痛がったりする場合もありますが、その雰囲気に慌てず、ミスが起きないことを第一に、冷静に治療を進めるよう心がけています。
【志保先生】患者さんに理解し、納得していただいてから治療することです。そのため、悪い部分の画像を撮影し、きっちりと説明することを重要視しています。最初に治療計画とかかる費用をお伝えし、計画表にサインや印鑑をいただいてから治療を始めます。ご高齢で認知症状があると思われる患者さんの場合は、ご家族と一緒に来院いただくようにお願いしています。お一人暮らしなど、ご家族が遠方在住の場合はお電話で説明をさせていただき、ご理解いただいてから治療を進めていきます。

今後、どのように診療を続けていきたいですか?

児玉篤幸院長、児玉志保先生 児玉歯科6

【篤幸院長】患者さんの口腔内の状態を数値化するなど、目に見える結果をお渡しできるようにしたいです。デジタル化やAI技術なども、できる限り取り入れていければと考えています。オンライン診療も普及してきていますが、そんな中でもやはり、対面での診療、会話、というものは大切にしたいと改めて感じています。
【志保先生】患者さんは歯科医師の話を聞いてくださいますが、患者さんが知りたいこと、話したいことはなかなか言い出しにくいと思います。患者さんが何に一番困っているのか、どう改善したいのかを聞き出すには、話しやすい関係づくりが重要です。患者さんと信頼関係を築くことを第一に考え、治療を進めることを大事にしていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

コーヌスクローネ(コーヌス義歯)/1装置10万円〜  インプラント治療/義歯用10万円~、クラウン30万円~

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