森川 正章 院長、川口 真吾 先生、西原 寛人 先生の独自取材記事
もりかわ歯科 八尾本町診療所
(八尾市/近鉄八尾駅)
最終更新日:2025/09/09

近鉄大阪線・近鉄八尾駅から徒歩7分の「もりかわ歯科 八尾本町診療所」。森川正章院長は、約60年前からこの地で診療していた歯科医院を引き継ぐ形で1995年に同院を開業。地域密着型の歯科医院として、一般歯科から小児歯科、ホワイトニング、インプラント治療、訪問歯科まで幅広い診療を提供している。患者それぞれの希望に、乳幼児から高齢者まで年齢層を問わず寄り添う診療することをモットーに、歯科治療に対する患者の不安を軽減すべく、丁寧な診療を心がけている。今回、森川院長、川口真吾先生、西原寛人先生の3人に、クリニックの特徴や診療への想いなどについてインタビューした。
(取材日2025年8月5日)
長年、親しまれる地域密着型の歯科医院
森川先生の歯科医師としての歩みと、クリニックの成り立ちについてお聞かせください。

【森川院長】まず大阪歯科大学の顎口腔機能学講座に入局し、かぶせ物や入れ歯、インプラントなどの審美歯科や、噛み合わせの治療を専門に学びました。そして当時携わっていた研究の一環で、ニューヨーク州立大学バッファロー校でコンピューターサイエンスを専攻しました。帰国後は、現在の歯科医院で勤務するようになりました。ここはもともと私が生まれ育った建物ですが、1階には60年近く前から親族が開いていた歯科医院があり、そこを私がそのまま引き継ぎました。商店街はかつては道幅いっぱい人でにぎわっていましたが、駅の移動に伴って人の流れが変わってしまい、以前ほどの活気はありません。しかし、いまだに昔ながらの雰囲気が残っている愛着のある場所です。
川口先生と西原先生は、どのような経緯でこちらで勤務されることになったのですか?
【川口先生】妻が森川院長の遠縁で、かねてより、森川院長の人柄が素晴らしく、スタッフ同士の仲が良いと聞いていました。院内ではスタッフが連携を取りながら動くことがとても大事なので、人間関係が良いということは働きやすさにもつながり、とても魅力的に感じました。
【西原先生】大阪赤十字病院歯科口腔外科に勤務していた時、将来的に幅広い分野を手がけるために一般歯科を勉強できる勤務先を探していました。いくつかの歯科医院に見学に行きましたが、最終的には森川院長の人柄とクリニック全体の雰囲気の良さが決め手でした。スタッフは長く勤めている人が多く、それも環境の良さを証明しているのだと思いました。
この春に改装したと伺いました。

【森川院長】床面積の拡大に伴い、内装もリニューアルしました。待合室が広くなり、ゆったりくつろいでいただくことができます。診療用のチェアは以前と変わらず8台ですが、レイアウトを変更しました。さらに効率的な診療を行えるように今後も施設の見直しを考えております。患者さんのニーズもできるだけ考慮しながら治療と予防で診療部門を分けて、それぞれ対応できるように院内環境を整えたいです。
子育て世代への啓発から訪問歯科、審美歯科まで対応
クリニックの強みを教えてください。

【森川院長】虫歯や歯周病の治療はもちろん、義歯やインプラント治療、ホワイトニングなど幅広い歯科診療を提供し、年齢を問わず幅広い年齢層の患者さんを診療できることが当院の最大の強みです。新たに私のいとこで矯正を専門とする歯科医師が加わり、ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正、床矯正が可能になりました。さまざまな悩みを解決できる歯科医院として、何か気になることがあればまず相談できる場所でありたいと思っています。
【西原先生】歯科医師だけなくスタッフ全員が、患者さんへのお声がけなどをしながら、気軽に診療を受けられるような雰囲気をつくっているところが強みだと思います。地域に密着した歯科医院なので長く通われている患者さんが多いですが、訪問診療を行っているので、ご高齢になり通院が難しくなっても引き続き診させてもらうことができます。
子育て世代に向けた啓発活動も積極的に行っているそうですね。
【森川院長】2024年4月から月に1回、生後4ヵ月〜3歳のお子さんをお持ちの方を対象にした教室を実施しています。例えば、お子さんが歯磨きを嫌がって困るというお悩みをよく聞くので、歯ブラシへの抵抗感がなくなるよう赤ちゃんのうちに歯固めの器具を使うようアドバイスしたり、実際の歯磨き方法を指導したりしています。さらに、妊娠中のお口の健康が生まれてくる赤ちゃんの健康に影響するので、妊婦さんの口腔ケアやお口のトラブル予防など、マタニティー歯科も行っています。
【川口先生】生まれて間もないお子さんにどういったケアをしていくかについては、スタッフ全員で勉強して共有しています。これをきっかけに、お子さんはもちろん、ご家族皆さんで歯に対する意識を高めてもらえたらうれしいですね。
今後力を入れていきたい診療領域はありますか?

【森川院長】予防意識が高まり、虫歯や歯周病は減少傾向にあるので、ホワイトニングなど審美目的の診療に力を入れたいですね。プライバシーに配慮した完全個室の診療室で、苦痛を軽減したホワイトニングを実施しています。また、審美ではありませんが、口臭のお悩みにも対応します。口臭に悩む人は多く、対人関係に影響することもあります。当院では、唾液検査や4種の機器による精密な口臭検査、舌の検査などを実施し、原因に合わせた治療や指導を行います。また、高齢社会でニーズが高い義歯治療にも力を入れ、講習会でスキルアップも図っています。レジンや金属を用いた義歯や、金属ではなくピンクの樹脂で作るためバネが目立ちにくい義歯など、さまざまな素材に対応しています。義歯が合わないと思っている方は、飲み込む力や噛む力の低下が原因の場合もあるので、義歯の調整に加え、口腔機能のリハビリも行います。
親しみやすい診療環境で丁寧なカウンセリングを実施
日々の診療で大事にしていることを教えてください。

【森川院長】患者さんは「早く治療を終わらせたい」「長くかかっても良いからきれいに治したい」「痛みだけ取ってほしい」など、それぞれ求めているものが違い、その治療方法もさまざまです。それらの希望をきちんとくみ取って診療につなげることを大事にしています。そのためには丁寧なカウンセリングが欠かせません。当院にはクリニカルコーディネーターという役割を持つスタッフが、患者さんの悩みを一緒に解決するために、治療前にしっかりとカウンセリングを行っています。
【川口先生】「歯科治療=怖い」というイメージを持たれている方は、意外と多いです。その不安を少しでも軽くするため、なぜこの治療が必要か、何のためにするのかを患者さんに納得してもらえるよう丁寧に説明するようにしています。
親しみやすい歯科医院にするための取り組みを教えてください。
【森川院長】予防ケアのため、そして歯科を好きになってもらうために、0~18歳までのお子さん向けに「もりの子クラブ」、18歳以上の方向けに「スマイルクラブ」を開設しています。お子さんだけでなく、大人でも歯科医院に行くことに恐怖心を持つ方もいらっしゃいますから、少しでも親しみを持っていただけるように工夫しています。
【西原先生】歯科衛生士のスタッフを中心に、毎月くじ引きやクイズ大会などの定期的なイベントと、年に数回は大きなイベントを開催し、歯科医師も、診療の合間に少しでも参加できるようにしています。こういった取り組みを通して、まずは歯科医院に通うことに抵抗がなくなる方が増えてほしいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【森川院長】毎日のケアをしっかりされている方でも、専門家のケアを受けることを習慣にしていただきたいですね。そうすることで自分の歯に対して高い意識を持ち、気持ちが前向きになればと思っています。生活の質を向上させるためにも、ぜひお勧めします。
【川口先生】歯科医院に行きたくなくて放置してしまい、歯を抜かなければならない症例に出合うと悲しいので、そのような方を少しでも減らせるように、来院しやすい雰囲気をつくっていきたいです。まずは患者さんの話を聞いて、丁寧に治療方針を決めていくことを心がけていますので、気になることがあればぜひいらしてください。
【西原先生】治療の方法は一つではありません。患者さんの希望を大事にしながらさまざまな選択肢をご用意できると思うので、気軽にお越しください。人と人とのつながりを大切に、患者さんはファミリーなんだ、という気持ちを持って日々の診療に向き合っていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、ホワイトニング/1万3200円~、ワイヤー矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、床矯正/44万円~、ノンクラスプデンチャー/7万7000~14万3000円、口臭検査/1100円~、唾液検査/1100円