秋庭 恭 院長の独自取材記事
ふれあいの丘デンタルクリニック 秋庭矯正歯科
(横浜市都筑区/都筑ふれあいの丘駅)
最終更新日:2025/09/10

横浜市営地下鉄グリーンライン・都筑ふれあいの丘駅前にある「ふれあいの丘デンタルクリニック 秋庭矯正歯科」。秋庭恭院長は、矯正を学んだ後、米国に渡り審美歯科とセラミック制作技術を習得。帰国後はインプラント治療の研鑽を積むなど、幅広い分野で専門性を追求し、新たな技術の提供にこだわってきた。豊富な経験と高い専門性を持ちながらも、クリニックのチームワークと、患者とのコミュニケーションを重視している。謙虚に患者に寄り添い、質を意識した医療提供をめざすという姿勢も印象的だ。「自分自身がこれまでさまざまな勉強をしてきたので、この先は育成を強化したい」と意気込む秋庭院長に、診療の際に大切にしていることや、同院の今後などについて尋ねた。
(取材日2025年7月22日)
アメリカでの学びが導いた、妥協のない診療
アメリカでの留学に至った経緯を教えてください。

私は静岡の出身で、地元では父やおじなどが歯科医師という一族で育ったため、歯科の道に進んだこと自体はごく自然な流れでした。歯科全般を広く対応できるようになるため、大学卒業後は大学病院で矯正歯科を学びました。しかし、地域医療に携わることができる「矯正歯科医師」にはなりたかったので、周りから反対されながらもゼロからの再出発を決意。一般歯科も習得しようと、浦安の歯科クリニックで4年間修行を積みました。研究も並行して続け、歯学博士号も取得。一般治療も一通りできるようになった頃、院長の影響を受けてアメリカで先端の歯科診療を学びたいと考えるようになりました。渡米後は英語学校に通うところから始め、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の審美歯科コースに入学。現在、幅広い治療に対応できているのも、この経験があったからこそだと言えますね。
チーム医療も大切にされているそうですね。
アメリカでの研鑽を通じて学んだことの一つは、歯科医師や歯科技工士、歯科衛生士を含むスタッフ、そして患者さんのすべてが満足できる診療こそが理想だということです。アメリカでは歯科技工についても学んだため、現在は歯科技工士の方に細かな要望を伝え、妥協のない仕上がりを追求しています。その積み重ねがチームワークの向上にもつながり、スタッフもよく動いてくれるおかげで、診療全体が良い雰囲気の中で進められていると感じています。特に、お子さんの矯正治療は長期間にわたるため、通院に飽きてしまわないよう、スタッフがハロウィーンやバレンタインなどの季節イベントを企画してくれています。お子さんたちが楽しんで通ってくれているようで、とてもうれしく思っています。
帰国後も、インプラント治療など、さらに研鑽を積まれ続けてきたのですね。

UCLAのコースは絵画の授業から始まり、単なる審美歯科ではなく、美というものの本質を学ぶ内容でした。人工的な美ではなく、健康的で自然な美をめざす興味深いカリキュラムでした。当初は英語ができず苦労しました。日本での8年間の実績や診療技術はあるものの、それをうまく説明できず悔しい思いもしましたが、語学力の向上とともに周囲の反応も変わっていきました。先端の歯科診療を学ぶ中で、今後はインプラント治療がさらに発展すると感じたため、周囲には「まだやるのか」と呆れられながらも(笑)、インプラントを専門的に手がける浦和のクリニックに勤務し、学ばせていただきました。そこの院長には「歯科医師も毎日清掃をし、身なりを整える」など、医療人としての在り方を一からたたき込んでいただきました。医療に対する価値観が変わる貴重な経験となりました。
患者の意思を尊重し、専門的な治療を幅広く提供
クリニックの特徴について教えてください。

審美歯科や矯正など、専門性の高い治療を包括的に提供できることが当院の大きな特徴です。開業当初から「幅広く質の高い医療を提供したい」という理念を掲げ、患者さん一人ひとりに真摯に向き合う姿勢を大切にしています。保険診療・自由診療を問わず、その方の症状に最も適した治療方法をご提案し、十分にご満足いただける診療をめざしています。また、英語での対応も可能なため、外国人の方にも安心してご来院いただけます。海外から来られた方は、転勤や留学などで不安を抱えながら日本で生活されていることも多いかと思いますので、お気軽に英語でお問い合わせください。
診療の際のこだわりや大事にしていることは何ですか?
痛みや不安をできるだけ軽減し、患者さんの快適性を重視しています。技術面では、矯正治療から一般歯科まで幅広く対応し、質の高い診療をめざしています。その実現のため、歯科衛生士や受付スタッフにも総合的な視点から指導を実施。チーム一丸となって最適な医療環境づくりに努めています。そして、常に患者さんの立場に立ち、どのような不安や希望を抱えているかを想像しながら診療にあたることを大切にしています。また、「ふれあいの丘デンタルクリニックプレミアムオフィス」として、よりパーソナルな診療が可能な専用スペースを同ビル4階に設けました。多様なニーズを持つ患者さんに丁寧に向き合える環境を整えることで、一人ひとりに寄り添った診療を実現する取り組みの一環です。両フロアに設けた個室のカウンセリングルームは、治療についてしっかり話し合える空間として特にこだわりました。
丁寧なカウンセリングを大事にされているのですね。

初診のカウンセリングでは、歯科医師ではなくトリートメントコーディネーターが先に対応し、初診コンサルティングを行う体制をとっています。歯科医師には少し言いづらいことも、初期の段階で安心してお話しいただけるよう、配慮した取り組みです。カウンセリングは個室で行い、十分な時間を確保して、治療期間・内容・費用などについて丁寧にご説明し、双方が理解・納得した上でユニットへご案内するようにしています。患者さんにとっては、他の方に聞かれたくないお話もあるかと思いますし、通院に対するストレスや精神的な負担を少しでも軽減できればと考えています。
地域に根差し、未来を育てる歯科医療のかたち
どのような患者さんが多く来院されますか?

子どもから高齢者まで幅広くご来院いただいています。おじいちゃん・おばあちゃんは入れ歯治療、お孫さんは矯正といったように、タイミングを合わせてご家族そろって来院されることもあります。また、近隣にドイツ人学校があるのですが、新たにドイツ企業が移転してきたこともあり、ドイツ系の方の来院が増えました。日本語がまだ得意でない海外の方には、当院を頼りにしていただいているようです。
どんな症状やタイミングで受診すれば良いですか?
お口の中のことでしたら、幅広いお悩みに対応しておりますので、どなたでも少しでも気になることがあれば、ぜひお越しいただければと思います。特にお子さんは、予防目的の矯正など、成長期にしかできない診療もあります。そのためにも、まずはお口の中の状態を知っておくことが何より大切です。幼い頃から歯科医院に慣れ親しんでいただくためにも、歯が生えたらまずお越しいただければうれしいです。実際に当院では、年少さんくらいから通っていただいているお子さんも多くいらっしゃいます。お一人お一人に合った治療を行いますので、歯医者デビューに不安があっても、親御さんと一緒に安心してお越しください。
今後の展望について教えてください。

私自身は、矯正から始まり審美歯科、インプラント治療と、幅広く総合的に学んできました。このクリニックでもそれらの知識と技術を生かして、患者さんのお口の健康を守り続けてきました。おかげさまで歯科医師として長く働けていることに心から感謝しています。これからは未来のために、若い歯科医師の育成にもっと力を入れたいと思っています。単独型臨床研修施設の認定を取得し、大学卒業後1年目の若い歯科医師の教育を5年ほど続け、さらに管理型臨床研修施設にもなりました。今後はより幅広い教育に取り組み、多くの歯科医師の育成に貢献していきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、矯正(メタルブラケット)/65万円~、セラミックインレー/5万8000円~、セラミッククラウン/10万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。