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鷲尾 英郎 院長の独自取材記事

あおばデンタルクリニック

(横浜市青葉区/こどもの国駅)

最終更新日:2022/05/23

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こどもの国駅から徒歩9分。住宅街の中に緑が残る、子育てに適した環境に「あおばデンタルクリニック」はある。クリニックの前に置かれたボード「あおば便り」には、ちょっとした歯科情報が書かれ、愛らしいイラストが楽しい気分にさせてくれる。院長の鷲尾英郎先生は、2008年の開業以来、「虫歯にならないために行く楽しい歯科」を合言葉に予防歯科に注力してきた。「お子さんとご家族の生活の場の近くで予防歯科を提供したいと考え、住宅街で開業しました。めざすのはお子さんのカリエスフリー(虫歯ゼロ)です」と語る熱の入れようだ。そんな鷲尾院長に、歯科医師になった経緯から、同院が取り組む、妊娠中からの予防歯科まで、さまざまなトピックについて話を聞いた。

(取材日2008年11月25日/情報更新日2022年5月13日)

丁寧に接する姿勢を大切に診療にあたる

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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高校3年生の頃、将来の進路を決めないといけない時期に、しっかりとしたビジョンが描けず、悩んでいたんです。そんな時、友人のご両親が歯科医院を開業しているというので、歯科医師がどんな職業なのか教えていただいて。医療の中でも細かい作業が多いと聞いたことで、手先が器用な自分に合うかもと感じ、歯科医師をめざし始めました。ただ、歯科医院には子どもの頃に行ったきりで、歯科は虫歯を治すところだろう程度の漠然としたイメージしか持っていなかったんですよ。なので、いざ歯学部に入ると驚きの連続。保存科、補綴科、口腔外科、歯周病が専門の科と、こんなに科があることも知らなかったし、まさか歯科大学の病院に入院している患者さんがいるとは思いもしませんでした。見聞きすることすべてが新しいことばかりの中、いろいろと学び、経験していくにつれて、歯科の勉強を楽しいと感じるようになっていったんです。

勤務医としてはどんなことを学ばれましたか?

技術面はもちろん、患者さんとの接し方や歯科医師としての姿勢も、大学卒業後の勤務経験から学びました。2院目に勤務した歯科医院には4年ほど勤めたのですが、そこでまず注意されたのは、「言葉遣いがぞんざいになっている」ということ。徐々に仕事を任されるようになった頃で、やる気は満々だったのですが、治療もしなきゃ説明もしなきゃと、いつの間にか手一杯になっていたのですね。だから、患者さんに対する言葉遣いもおざなりになっていたのだと思います。そんな僕を見て院長先生が、「患者さんと丁寧に接することが診療の基本なのだ」と注意してくださいました。それからは言葉遣いだけでなく、話す時の距離や体勢など、患者さんとの接し方をトータルで意識するようになったんですよ。

今は、感染対策を踏まえた接し方も必要になってきました。

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そうですね。従来は患者さんと向かい合い、顔を見ながらお話をしていたんです。しかし現在は、ソーシャルディスタンスを取るために診療チェアから離れ、できるだけ向かい合わずに患者さんと同じ方向を見てお話するようになりました。以前からかかりつけにしてくださっていた皆さんは特に、こうした変化に戸惑われるかもと心配しています……。また、先の院長先生の教えで、以前は私の顔や表情が患者さんにはっきり見えるよう、会話するときはマスクを外していたのですが、今はマスクを着けるようにしています。待合室でも、感染予防のためにマスク着用へのご協力をお願いするようになりました。あくまで安心して受診できる環境を整えるための対応で、患者さんとのコミュニケーションを大切にする姿勢は変わりませんので、これまでと同様に当院をご利用いただければ幸いです。

歯科医院を虫歯にならないために行く場所に

妊娠中からのお子さんの予防歯科に力を入れているとか。

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妊娠中から予防処置を行って母子感染による虫歯を予防し、同時に親御さんのお子さんの歯に対する意識を高めてもらう、という形を理想としています。お母さんの虫歯リスクは虫歯菌の検査でわかり、リスクが高くとも、妊婦さんの時から予防処置をすることで、お子さんの虫歯リスクを抑えることにつながります。また産後、乳歯列の時期、生え替わりの時期など、段階ごとで適切なアドバイスや指導を行うことができます。予防歯科で最も大切なのは、定期的に歯科で診てもらうこと。お子さんの年齢が上がるにつれて忙しくなり、定期受診が難しくなってくるとは思いますが、お子さんが小さいうちから、ご家族の方に歯科予防の知識を持ってもらい、ご家庭に予防意識が芽生えていれば、通院を中断したとしても、重度の虫歯にまでなる可能性は低くなるはずです。

すでに虫歯があると予防はできないのですか?

予防歯科はいつからでも始められるもの。お母さんに虫歯があり、歯を削ってしまったことがあるからといって、悲観する必要はありません。そこをスタート地点に、虫歯リスクを検査し、そのリスクに対してどういうケアをしたらいいのかを提案させていただきます。それをお母さんに実践してもらえれば、お母さんとお子さんの虫歯のリスクを下げていくことができるのです。今や歯科医院は虫歯になってからではなく、虫歯にならないために行くところ。虫歯のリスクをコントロールして、ご家族皆さんで虫歯のないお口をめざしましょう。

お子さんを診る際に気をつけていることは何ですか?

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いきなり診察台を倒して治療を始めるのではなく、どんなことをするのか、その子の年齢なら理解できそうな範囲で説明した上で治療するようにしています。何をされるかわからないと、恐怖心を植えつけてしまいますからね。あと、白衣姿にマスクって、お子さんにしてみたら怖い歯医者さんのイメージそのものだと思います。なので、僕はあえてオレンジ系の診療着を着用しているんですよ。また、お子さんには歯科医院には遊びに来ているのではなく、治療に来ているのだとわかってもらうよう意識しつつも、目につく場所に、キャラクターの絵を置くなどして緊張を和らげています。「しばらく絵を見ていてね」と言ってじっとお口を開けてもらったり、怖がるお子さんには「キャラクターが応援しているよ」と言って励ましたり。当院の非常勤歯科医師でもある妻は、小児歯科、障害者歯科を専門にしてきたので、お子さんとの接し方を教わることが多いですね。

スタッフとのチームワークで和やかな歯科医院づくりを

先生が歯科医院づくりで大切にしていることは?

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スタッフ同士がよくコミュニケーションを取ることです。これも以前の勤務先で学んだことで、院長先生は「医療はチームワーク。先生一人で治療しているのではないのだから、先生が言っていることをスタッフがちゃんと理解できないようじゃ駄目だよ」とおっしゃっていました。振り返ると、確かにそちらでは歯科医師、歯科衛生士をはじめとするスタッフの垣根がなく、みんなとても仲が良かったです。僕はどちらかというと人付き合いが得意なほうではないのですが、昼休みにみんなで同じ話題で盛り上がって雰囲気が良く、気持ち良く診療することができました。スタッフ同士の理解を深めるのは、それぞれのプライベートは大切にしつつも、仕事以外の時間にも話をする機会を持つことなのでしょうね。クリニック一丸になって診療していくために、これからもスタッフが和やかな雰囲気で仕事ができる歯科医院づくりを心がけていきます。

話は変わりますが、先生はスキューバダイビングがご趣味だそうで。

ええ。ダイビングは学生時代からの趣味なんです。ただ開業してから時間がなくて、以前みたいには行けていませんね。その代わりというわけではないですが、開業間もない頃は息子がまだ小さく、水族館に行くのが好きだったので、よく一緒に水槽に張りついて海の中にいるような気分を楽しんでいました。その時期には、息子と「こどもの国」に遊びに行くこともありましたよ。

最後に、今後への意気込みをお聞かせください。

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これからも「治療するためだけの歯科ではなく、予防のために楽しく通い続けてもらえる歯科」をめざし、当院が地域の皆さんのお役に立てればと考えています。一つ個人的なことをお話しすると、実は歯学生の時に一番仲が良かった友達が、病気で若くして亡くなったのです。同級生で、同じ歯科で学んだ仲間でした。彼とはダイビングにもよく一緒に行き、二人一組で潜ることも多かった。彼が生きていたならいい先生になっていただろうな、と思う時があります。すごくいい奴だったし、やる気のある奴だったから。きっと近くで開業して、お互い競い合いながら頑張っていたんじゃないかな。だから彼の分まで頑張らなくちゃ、と思っているんですよ。

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