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根岸史郎院長・根岸詩子先生 の独自取材記事

ねぎし矯正歯科

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2021/10/12

根岸史郎院長・根岸詩子先生 ねぎし矯正歯科 main

三軒茶屋駅から茶沢通りを歩いて2分ほどのところにある「ねぎし矯正歯科」を訪れた。この医院では、矯正歯科を専門とされる院長の史郎先生と、奥様で副院長の詩子先生のお二人が協力し合って、患者さんの歯の矯正治療に親身になって取り組んでくれる。お二人からにじみ出ている優しい雰囲気がなんだかホッとした気分にさせてくれて、「一人だったら開業してなかったかもしれませんね」という院長先生の言葉にもうなずけた。

(取材日2008年8月19日)

もともとは「4年間だけ」と思って学んだ矯正歯科の勉強が今では専門分野に。

歯科医師を目指したきっかけは?

根岸史郎院長・根岸詩子先生 ねぎし矯正歯科1

〔院長先生〕

祖父も父も歯科医師をしていたので、幼い頃から歯科医師の存在は身近なものでしたね。父と一緒に街を歩いていたりすると、父が診ている患者さんに会うことがありました。中には祖父の時代から治療している患者さんもいて、「僕も歯医者になるの?」なんて聞かれたりしましたね。歯科医師としての父は「怖いお医者さん」というイメージでした。小学生の時、学校で歯科の検診があって、虫歯のある子にだけ渡される紙をもらってしまったことがありました。家が歯科医院なのに虫歯を作ってしまって。住居の一階が診療所だったのですが、その紙を親に渡した数日後、「下りて来なさい!」という父の声!怖がりだった僕は、「きたー!!」って感じでしたね。今となっては懐かしい思い出です。

〔詩子先生〕
私は両親が歯科医師だったのですが、私の場合は両親の姿を見て歯科医師になろうと素直に思った訳ではありません。何か資格を持ちたいという思いから、結局いちばん身近だった歯科の勉強を選択したのですが、学生時代には尊敬する先生などいろいろな方に出会え、たくさんのことを学ばせていただき、歯科を選択して良かったと思っています。

院長先生が矯正歯科を選択された理由は?

根岸史郎院長・根岸詩子先生 ねぎし矯正歯科2

父は虫歯などの一般歯科医をやっていて、僕もいずれは父のところで一般歯科医をやろうと思っていましたが、矯正治療に興味を持ち始めてそこで少し方向が変わってきました。大学の授業では矯正歯科の治療はほとんどやりません。教科書では勉強するものの、実際に何をやっているのか分かりませんでした。そこで、「4年間だけ」と自分の中で決めて、矯正歯科のことを学ぼうと考えたのです。とりあえず矯正歯科がどういうものなのかを勉強して、その後はまた一般歯科をやろうと思っていました。しかし、研究室に入って実際に矯正歯科の勉強を始めてみると、学生の時にカリキュラムの一貫としてやった実習とはぜんぜん違い、数年やっただけでマスターできるレベルのものではないと実感しました。「4年もやれば矯正歯科のことはある程度分かるだろう」と思っていたのが大間違い。4年だと結局は一回の治療しか見ることができず、結局14年間、矯正歯科の勉強をしていました。

「治したい」気持ちが芽生えるのを焦らずに待ちます。

お子さんの矯正治療で心がけていることは?

根岸史郎院長・根岸詩子先生 ねぎし矯正歯科3

矯正治療は虫歯の治療などとは違い、年単位でかかる治療です。なので、患者さんの治療に対するモチベーションが継続できるよう、気持ちのケアをしてあげることも大切だと思っています。特にお子さんだと最初の頃はすごく張り切っていたのが、だんだんと治療に飽きてしまい、気分的に嫌になってしまうことがあります。治療には「いい時期」があって、その動かしやすい時に集中してやるのが効果的なのですが、途中までは頑張って来てくれたお子さんが、治療の一番大事な時期になって来なくなってしまうというパターンもあります。昔は励ますつもりで「頑張れ、頑張れ」と言っていましたが、プレッシャーをかけるのは良くないと思い、今は言わないようにしています。やる気がない時は何を言ってもだめで、お子さんの方から「治したい!」という気持ちが芽生えるのを待つのが一番なのですね。口の中を見たらバレバレなのに、「ちゃんと装置を使っているよ」と嘘をつくお子さんもいますが、そこで怒ったり追求するとますますやる気がなくなるだけ。自然と治したくなる時期が来るのを待って、焦らずに治療に取り組むようにしています。

お子さんの治療で感じることはありますか?

きれいな歯をしているお子さんが多いと思いますね。親御さん自身も子供の頃に矯正治療をされたという方が結構いて、早いうちからお子さんの矯正治療を始めたり、歯磨きの習慣をきちんとつけたり、お子さんの歯の健康に対する意識が高いと感じます。また、昔は矯正治療をするのは女の子ばかりだったのが、男の子の患者さんの率が増えましたね。そして、一番感じることは、矯正が当たり前のものになってきたことです。以前は親御さんから「なるべく矯正していることが分からないようにしてください」と言われましたが、最近は「隠したい」と強調される方は少なくなりました。患者さんの中には、クラスのお友達に「矯正」という言葉を教えてもらって来院したというお子さんもいました。クラスの中には矯正治療中のお友達が当たり前にいて、「私も、ほらっ!」って感じらしいのです。「一緒に頑張ろう!」と言われたのがきっかけだと聞いて、「最近のお子さんは違うなぁ」と思いましたね。

矯正は見た目の美しさだけでなく気持ちも美しくしてくれます。

矯正を始める患者さんはどのようなきっかけが多いですか?

根岸史郎院長・根岸詩子先生 ねぎし矯正歯科4

若い方だと「見た目」を気にされて矯正治療をやろうと考える方が多いですが、年齢が上がるにつれて、虫歯や歯槽膿漏の予防として矯正治療を始めようと考える方が増えてくるようです。歯並びが悪いと歯磨きがやりにくく、虫歯や歯槽膿漏の原因になります。虫歯を治療してはまた虫歯になって、と繰り返しているうちに、歯並びという根本的なところからちゃんと治療しようと考えるようになったという方もいました。また、ホワイトニングをやり始めたのがきっかけという患者さんも。「歯が真っ白になってきれいになったら、今度は歯並びが気になり出して」とおっしゃられていました。以前は「歯のケア」=「虫歯予防」というイメージでしたが、最近は歯の白さや歯並びの良さを意識する方が増えてきたと思います。

患者さんとのエピソードは?

根岸史郎院長・根岸詩子先生 ねぎし矯正歯科5

噛み合わせが悪くて矯正治療を始めた患者さんがいました。その方は「口を閉じてください」と言っても、奥歯が噛み合うだけで前歯が閉じられないほど歯列が悪かったのですが、治療が進むにつれて、徐々に前歯が閉じられるようになりました。以前は麺類を上手に食べることができず、食べる気もしなかったとおっしゃられていましたが、そばやラーメンが食べられるようになったととても喜んでいました。女性の患者さんで細い方だったのですが、「食べ物がとにかく美味しくて、5キロも太ってしまったわ。ヤバイです!!」と嬉しそうに話してくれました。噛むことって本当に大切なことだと改めて実感しました。美味しいと感じて自然と笑顔がこぼれること。矯正治療は見た目の美しさだけでなく、内面的な美しさを与えてくれるものだと、患者さんを通じて学びました。

休日はどのように過ごされていますか?

開業してからは休みが減ってしまって、休日は外に出るよりも家でのんびり過ごすことが多いですね。二人とも映画好きで、本当は映画館まで足をのばしたいところなのですが、家でDVD鑑賞しています。洋画が多いですね。ラブストーリー、コメディー、サスペンスとジャンルを問わず何でも観ます。

最後に今後の展望をお聞かせください

地域の患者さんといいお付き合いをしていきたいですね。矯正の治療のためだけでなく、「ここに来たら落ち着く」「ここが好きだから」という理由で来られる方が増えたら嬉しいです。街のホームドクターとして、歯の治療を通じて皆様のお役に立てるよう努力していきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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