全世代の口腔機能を継続的にサポート
また受診したくなる歯科医院
中原歯科
(東大阪市/若江岩田駅)
最終更新日:2025/07/29


- 保険診療
東大阪市内で40年以上にわたり、地域に根差した診療を続ける「中原歯科」。中原将夫院長、中原弘美副院長夫妻をはじめ、スタッフが患者を温かく迎え入れる。歯科診療が苦手な子どもや、障害がある患者でも受診できるように工夫を凝らした対応が、同院のこだわりだ。さらに歯の治療とともに、「歯の成長」や「噛む力」など、口腔機能を高める指導に力を入れているのも特徴。全身と口腔機能との関係を熟知する弘美副院長のもと、主に歯科衛生士が指導を担当している。成長発育や加齢に伴う変化を継続的にサポートするため、長く通い続けてアドバイスを求める患者も多いそう。「地域で長く続けているからこそ」という同院ならではの診療と、歯科衛生士が担う役割について、弘美副院長と歯科衛生士の木下雅さん、田村美澪さんに詳しく聞いた。
(取材日2025年2月27日)
目次
口腔の良い状態を保つために歯科衛生士による指導やケアを充実、受診しやすい家庭的な雰囲気づくりも魅力
- Qこちらの特徴や雰囲気を教えてください。
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A
▲通いやすいよう、和やかな雰囲気づくりを大切にしている
【木下さん】長くこの地域で診療していることもあり、患者さんとのつながりが深いと感じています。1階では主に大人を、3階ではお子さんを診ています。ご家族やお知り合いぐるみで通院されている方も多く、「治療に来る」というより、和気あいあいと楽しい雰囲気で過ごしてくださっています。お子さんたちも元気にあいさつして、自分の足で診察室へ入ってきてくれますよ。
【田村さん】弘美副院長は小児歯科が専門で、他院では極度に嫌がって治療を受けられないお子さんや、ダウン症や自閉スペクトラム症など障害のあるお子さんも積極的に受け入れ、治療につなげています。大人でもお子さんでも、一人ひとり丁寧に向き合って診ています。
- Q中原歯科では、どんなことを大切に取り組まれていますか?
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A
▲患者に寄り添った治療やアドバイスを行っている
【木下さん】虫歯や歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせ、お子さんなら歯の成長発育や、ご年配の方では噛む力や舌の力など、口腔機能に対するサポートを大事にしています。私たちも、患者さんの生活についてお話をお聞きし、全身にも注目しながら、姿勢や座り方、全身のバランス、お口の体操などもアドバイスをしています。
【田村さん】姿勢の改善やお口の体操などは、ご自宅で続けてもらうことになります。そこで、受診の際には口腔内写真や全身の写真を定期的に撮ったり、舌の力を測定したりして、変化を患者さんやご家族がわかりやすいようにお伝えしています。変化を感じられると、モチベーションにつながると思いますよ。
- Qやりがいや喜びを感じる瞬間を教えてください。
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A
▲歯科衛生士による口腔機能を高める指導
【田村さん】診察前の患者さんの誘導や、口腔機能を高めるアドバイスや体操などは、弘美副院長のサポートを受けつつ歯科衛生士が担当します。患者さんへの伝え方は私たちに託されている部分が大きく、やりがいがあります。暴れていたお子さんが治療を受けられる気持ちになれたり、大人もアドバイスを聞いて喜んでくれると「良かったな」と思いますね。
【木下さん】お子さんは「歯医者さんは怖い」と苦手になりがちですが、当院では「歯医者さん好きなんだ」と言ってくれる子も多くいます。受診を心待ちにしたり、幼稚園などの検診では私たちのユニフォームに気づいて笑いかけてくれたりする子も。歯科衛生士として、とてもうれしい瞬間です。
- Q歯科衛生士として、今後力を入れていきたいことはありますか。
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A
▲スタッフ同士で連携し、さらなる技術の向上をめざす
【田村さん】患者さんは皆さん優しく、ご自身のことを気軽にいろいろと話してくださいます。ですからご本人が頑張っていることはまず前向きに受け止め、さらにプラスに働くアドバイスにつなげたいですね。また口腔機能や歯周病ケアの技術をより高め、どなたにも「この人に担当してもらって良かった」と思ってもらえるようになりたいです。
【木下さん】小児歯科の専門的な技術を持つ歯科衛生士をめざしているので、診療を通じて子どもの生活背景などにも目を向けられるようになりたいです。また患者さんから、技術面でもコミュニケーションの面でも「今日はあの人が出勤しているね」と安心感を持ってもらえるような存在になれればと思います。
- Qこちらの診療において、スタッフさんはどのような存在ですか。
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A
▲治療だけではなく、保健指導も大事にしている
【弘美副院長】当院は口腔機能を高めるための保健指導を大事にしていて、それを主に担うのが歯科衛生士です。歯科医師は患者さんにはちょっと緊張感のある存在かもしれません。ですが若い彼女たちは、お子さんにとっては「お姉さん」で、本音で話したり甘えたりできるでしょう。また年上の患者さんも、「こんなに若い人が自分のために頑張ってくれているのだから」と刺激を受けてくださいます。さらに勤務年数が長いスタッフたちは、患者さんの暮らしや地域のことをよく知っていて、家庭的な雰囲気を支えています。患者さんと当院との距離を縮め、お口から体全体の健康につながる診療や予防を行うために、スタッフは大きな役割を果たしています。