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伊藤 秀高 副院長の独自取材記事

伊藤歯科医院

(東大阪市/河内小阪駅)

最終更新日:2022/12/27

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院 main

近鉄奈良線の河内小阪駅から、多数の店舗が並ぶ商店街を歩いて10分。「伊藤歯科医院」は、街のにぎわいから少し離れた、落ち着いた住宅街の一角にある。明るい雰囲気の待合室は、子どものためにカプセルトイが置かれていたり、良い香りがしたりと、患者がリラックスできるような配慮が見られる。副院長の伊藤秀高先生は、大学で補綴咬合を専門に学び、卒業後他院での勤務を経て、現在は父親が開業した同院で診療にあたっている。「歯科医師を子どもから憧れの職業として挙げてもらえるようになりたい」と明るく話す伊藤副院長は、歯科医師としての強い使命感を持ち、日々患者に提案できる選択肢を増やすため、新しい情報を得る努力を怠らない。そんな伊藤副院長にたっぷりと話を聞いた。

(取材日2022年12月7日)

患者主体の診療を徹底する

貴院の開業の経緯と、特徴について教えてください。

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院1

当院は1972年に、現在院長を務める父が開業しました。母も歯科医師で、当院で診療を行っています。僕が歯科医師になったのも、やはり両親ともに歯科医師という影響が大きいです。また、来院される患者さんは、もともと年配の方が多かったのですが、最近はお子さんも増えてきました。聞けば歯科に怖いイメージのお持ちの方たちは、歯科医院特有の音や匂いに恐怖を感じるようです。ですから当院では極力、キーンという音がする器具や、独特のツンとした匂いがする薬剤を使わないようにしています。患者さんが嫌々来院されたり、もう来院したくないと思ってほしくないんです。

診療の際、特に意識されていることはありますか?

患者さんが今日何の治療をしたか、ご理解いただいた上で帰ってもらうようにしています。何をされたかよくわからないけれどお金を取られたと患者さんに感じさせてしまってはお互いに不幸ですから、お金を払ってやってもらったと納得して、満足して帰っていただく。それがインフォームドコンセントの根源だと思っています。ですから、例えばご年配の方が、それ以上の説明はいらないくらい理解したとおっしゃるまで、リスクやメリットも含め、一つ一つ説明し、それから治療を行うようにしています。

患者と歯科医師が同じ方向を向いて診療されているのですね。

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院2

患者さんの中には、いきなり先生にお任せしますという方もいらっしゃいますが、僕とあなたが良いと思っていることは違う可能性が高いですよとお話しします。すると、患者さんから、歯をなるべく削らないでほしいとか、その歯は抜けそうだが、そのままにしてほしいから他に方法はないかなど、いろいろな希望が出てきます。僕はすべての決定権は患者さんにあると思っているので、患者さんがこうしてほしいということは極限まで取り入れます。もちろん場合によって難しいこともありますが、そのときはダブルモニターを使用し、患者さん自身にご自分の歯の画像をパソコンで見ていただき、患者さんの希望と実際に僕ができる治療の中間点を探るなどして、患者さんにとって最適な治療を提案するようにしています。また、専門性の高い治療が必要な場合はご紹介させていただくことも可能なので、気軽に相談していただければと思います。

経験に基づく技術と先進の機器で患者のニーズに応える

先生のご専門である入れ歯治療についてお聞かせください。

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院3

入れ歯治療は歯科の中でもより専門的な知識や技術が必要とされる、難しい治療分野の一つです。人の口は大きさも形も一人ひとり違いますし、食べ方にも個人差がありますからね。講習会などで治療の基本的な流れは学べますが、いざ治療となると患者さんの数だけ治療の仕方があるというのが実際のところです。「この場合にはこう対処する」という治療の引き出しを歯科医師がどれだけ豊かに備えているかが重要で、症例に触れた経験値が大きく影響する分野といえるでしょう。私は大学院で入れ歯治療を専門的に学び、その後の臨床現場では現在に至るまで多数の診療にあたってきました。そういった豊富な経験に基づいた知識や技術が、さまざまな患者さんのニーズに対応する現在の診療に生かせているのだと思います。時には他院に通院されていたものの、そこで作った入れ歯が合わないとお困りの患者さんが来院されて治療を行うというケースもありますね。

セラミック製のかぶせ物を作製する先進の機器も導入されています。

セラミック製のかぶせ物は見た目がきれいで汚れがつきにくく、また歯との境目をしっかりと密着させられるという特徴から、近年では虫歯になりにくい治療の一つとして確立されてきています。当院では3D光学カメラで患部を撮影し、そのデータをもとにコンピューターでかぶせ物を削り出す機器を導入しています。従来の方法では採った型を歯科技工士に送付して作ってもらっていたのですが、この機器を用いることで短時間での作製が可能となりました。また装着後のずれについてもほぼ生じないため、かぶせ物を口の中で調整する必要もほとんどなくなりましたね。保険適用外の治療ですが選択肢の一つとして患者さんにご提案しています。

予防歯科にも力を入れていらっしゃいますね。

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院4

はい。やはり自分の歯で噛んで食べるというのが理想ですからね。入れ歯やかぶせ物を使わざるを得ない状態になる前に、今ある歯を大切に守っていく意識を多くの人に持っていただきたいと思います。患者さんの中には適切な歯の磨き方を知らない人も多いので、掃除の指導も含めて予防歯科にはこれまで注力してきました。定期検診は3ヵ月に1回が理想ですが、6ヵ月に1回でもいいですし、毎年の誕生日と決めてもいいでしょう。特に不調がなくても人間ドックを利用される方は多くいらっしゃいますよね。それと同じ感覚で歯の定期検診も受けてもらえたらと思うのです。ただ今後、日本の歯科は自然と予防重視の流れになっていくと思います。少子化で、親御さんが一人の子どものお口の健康により関心を持てるようになったので、小さい頃から歯を磨くし、歯科医院にも行くし、矯正もする。今後、そんな親御さんたちのサポートができればいいなと思っています。

患者がケアのために通う歯科医院をめざして

滅菌対策に注力されていると伺いました。

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院5

はい。滅菌のため、患者さん向けにはもちろん、スタッフのためにも新型の滅菌機器を入れています。従来の洗浄機では落としきれなかった汚れを隅々まできれいに落とすこと、歯科用器具を高温、高圧で徹底滅菌することを図り、院内感染を防止することができると考えています。最近滅菌対策について厳しい目が向けられるようになってきましたが、当院ではそれ以前から、滅菌機器を入れて感染防止に努めています。

さまざまな勉強会にも参加されていらっしゃいます。

新しい情報を仕入れてオプションを増やしておかないと、患者さんに提案できる選択肢が減ってしまいます。僕は、新しい技術や情報を身につけることが医療人としての義務だと考えています。歯科医師の仕事は、アメリカでは子どもたちの憧れの職業のトップといわれていますが、日本では順位が高くありません。ですから歯科医師が勉強して、学んだことを患者さんに還元することで、患者さんが得をし、歯科医師も尊敬される。そんなWin-Winの関係が築けたらと思っているんです。そのためには、患者さんに正直に、うそをつかないということが第一歩かなと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

伊藤秀高副院長 伊藤歯科医院6

親御さんは、面倒くさがらずに子どもの歯磨きに関わってほしいと思います。僕は義務教育が終わるまで、親御さんの手が必要だと思っています。たとえ言うことを聞かなくなっても、チェックはできますよね。虫歯にならなければ、嫌な歯科医院に行かなくていいし、治療費を払う機会も減るわけですから。これは統計で出ているのですが、定期的に歯科医院で検診をしている人、しない人の、生涯歯科医院に払う金額の合計は、しない人のほうが高いそうです。子どもの頃から歯科医院でメンテナンスをしていたら、自分でチェックできるようになりますし、どこを注意して磨くかなど、歯磨きのコツも身につくと思います。それを実践していくと、生涯の治療費にも差が出てくるということです。天然の歯は何にも代えがたいもの。歯を削ったり詰め物をするのではなく、患者さんがケアのために通う歯科医院になれたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/2万9800円~、セラミッククラウン/5万9800円~
入れ歯/11万円~、インプラント/35万円~、ノンクラスプデンチャー/11万円~、金属床義歯/25万円~

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