永田 達也 院長の独自取材記事
新百合山手ファースト歯科
(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)
最終更新日:2021/10/12
小田急線新百合ヶ丘駅より徒歩2分、患者との対話を重視した診療を行うのは「新百合山手ファースト歯科」だ。院長の永田達也先生は、インプラント治療において豊富な経験を持つスペシャリスト。2008年の開業以来、患者一人ひとりに真摯に向き合い、5年、10年先を見据えた治療に取り組んできた。2018年には精度にこだわった口腔内スキャナーを導入するなど、質の高い治療の提供のため尽力。目の前の問題解決だけでなく、長期的なビジョンを患者と共有することを大切にしているため、初診時のカウンセリングは2時間に及ぶこともあるとか。今回、「患者さんの安心感につながる医療の提供を心がけています」とほほ笑む永田院長に、豊富な話題で語ってもらった。
(取材日2019年3月19日)
消費者感覚を大切に、無理のない治療計画を
開業から10年以上がたちましたが、振り返ってみていかがでしょうか。
最近では、当院でインプラント治療を受けた患者さんから「やってて良かった」という声をいただく機会が増えました。それと、他院でインプラント治療を受けた患者さんの来院も多くなってきましたね。以前は都内で働いていて、シニアになってこの地に戻って来られた方などです。一般的に、他院で施したインプラント治療に手を加えるのは非常に難しく、対応していないクリニックも多いのですが、当院には多くの経験があります。新たな設計やメンテナンスなどにも対応しています。
診療する上で、最も重要視されていることは何でしょう?
一般的な消費者の感覚を忘れないようにすることです。僕は歯科医師でもあり、消費者でもありますので。患者さんのご希望に沿った治療が行えるように、治療法や期間、費用などの説明を徹底しています。また、スタッフ全員で患者さんの生活環境などを把握することも欠かさないようにしています。というのも、例えば、当院には「他の病院に通っていて、インプラント治療で30万円も払うことになったのですが、大丈夫ですか?」といった不安を持った患者さんなどが来院されるんです。歯科医師が消費者感覚をしっかりと持ってさえいれば、患者さんにこのような心配を抱かせる必要はありませんよね。当院では患者さん一人ひとりに寄り添いながら、治療計画を立てています。たとえ時間がかかったとしても、患者さんに無理のない治療を行うことを徹底しています。
実際に、どのように治療計画を立てていくのでしょうか。
治療法や金額、治療を開始する時期など、治療に関する説明をすべて行った上で、患者さんに選択していただいています。例えば、いくら早く治療したほうが良いケースであっても、患者さんの人生がかかっているような仕事に取り組んでいるときなどには、治療は負担にしかなりませんよね。そのような場合、「とりあえず治療せずに、そのまま様子を見る」ということもアリだと思うんです。その上で、「どのような症状が出たら、すぐ治療に取りかかる」など、治療を開始するまでのコントロールの仕方も患者さんとしっかりと共有しています。患者さんの安心感につながるように、目の前の治療だけにとらわれたくはありません。そのためには、患者さんの趣味や仕事など、生活環境などを把握することも大切にしています。
こだわりの機器や感染対策で、万全の診療体制をめざす
患者との信頼関係を築くためには、スタッフさんの存在も大切ですね。
もちろんです。当院のスタッフたちは、患者さんとものすごく話しますよ。患者さんが僕に話しづらいことがないかなどを確認するために、スタッフが橋渡し的存在として活躍してくれます。治療をサポートしていたスタッフが会計まで担当するなど、治療後のフォローも徹底しています。そうすることで、「お疲れさまでした」も嘘になりませんよね。患者さんの内に秘めたご要望をしっかりと引き出すために、患者さんとの対話法や治療に関する講習会などもよく開催しています。また、患者さんに必要な情報が確実に提供できるように、スタッフ全員が同じ説明を行うための説明書も作成しています。スタッフが一丸となり、患者さんに真摯に対応していきたいです。そんなスタッフたちのために、当院では福利厚生としてスタッフのみ利用できる託児所を備え、スタッフの働きやすい環境づくりにも努めています。
こちらでは、新しい機械をそろえているとお聞きしました。
はい。精度にこだわった機器や設備を整えています。歯科用CTはもちろん、マイクロスコープは3台あり、患者さんに治療の経過を視覚的に見ていただくためにも活用しています。また、2018年には、新たに口腔内スキャナーを導入し、詰め物やかぶせ物などの入れ歯以外の補綴物の作製に活用しています。これらの機器を使うことで、以前よりも短時間で口腔内の型を採ることができるようになりましたし、型採りの煩わしさもなくなったりと、治療時間の削減にもつながっていると思います。ちなみに、口腔内スキャナーのデータは、撮影から15分で院内の技工所に送られますので、ご希望があれば、型採りからかぶせ物をかぶせるまでを即日で対応することも可能です。
滅菌についてはいかがでしょう?
感染対策のために、院内の滅菌は徹底的にしていますよ。当院には滅菌・清掃の専門スタッフもいますので、日頃から全機材の洗浄を行い、院内の清潔さを保ち続けています。年々、歯科器具の数も増やしていますし、いまや数百セットも用意しています。1回の診療が終わるごとにすべてを変え、滅菌対策は万全を心がけています。
週7日、ほぼ休みなく診療をされているのはなぜでしょう?
当院は週7日とも午前・午後診療を行っています。というのも、「何があっても、いつでもやっている」と患者さんに安心していただきたいからです。例えば、かぶせ物をする際、もちろん外れないようにしっかりと固定しますが、中には「万が一、外れたときはどうしよう」と心配される患者さんもいますよね。そんなとき、当院はいつでもやっていますので、安心して治療を受けていただけます。
将来を見据えた治療を、患者の安心感につなげていく
貴院でインプラント治療を受けるメリットを教えてください。
当院の治療で自慢できるポイントは山ほどあります(笑)。2016年には、インプラント治療を専門に行う「グレースデンタル」を開設しました。先進機器を取りそろえ、患者さん一人ひとりとじっくり向き合いながら、カウンセリングから手術、メンテナンスまで一貫して行う体制を整えています。例えば、歯科用CTやコンピューターガイドシステムを活用して、最初に設計した位置とほぼ変わらない場所にインプラントを埋め込んでいくためにこのシステムを用います。ガイドシステムはアップデートを続けていますので、年々より精密になってきています。また、当院で用いるインプラントのかぶせ物はすべてセラミック製です。審美性はもちろん、耐久性や清掃性などを考慮しています。さらに、院内の技工所にて、歯科技工士4人が作製を行っています。
歯科医師という仕事のやりがいは、どのようなときに感じますか?
以前は、僕の治療が患者さんの想像を超えられたと感じられる瞬間にやりがいを感じていました。たとえ患者さんが「これでいいよ」と満足しても、僕としては「まだまだ、こうしたらもっと良くなるぞ」ということがたくさんあり、細かい修正を重ねていくんです。時間はかかりますが、そのためにプラスで治療費をいただくわけでもありません。結果、患者さんの期待以上の治療ができ、喜んでいただくことが、やりがいでしたね。しかし、最近は変わってきました。感動させてしまったらまずいなと。事前にしっかりと説明を行い、こうなるんだろうなという「理想」と、こうなったという「結果」がイコールであるべきだと思っています。思ったとおりの治療が行えたときこそ、大きなやりがいを感じています。
今後の展望をお聞かせください。
これからも患者さんの負担の少ない治療に努めていきたいです。具体的には、5年、10年、20年先を見据えた治療を提供していきたいですね。インプラントはいくら耐久性が良いといわれていても、長く使っていたら壊れてしまうものです。それこそ、30年、40年も問題なく使い続けることなんてできません。だからこそ、患者さんには現時点で「20年先に壊れたときのこと」までしっかりとお伝えしています。目の前の問題だけでなく、長期的なビジョンをお伝えすることで、安心していただきたいからです。この大切さを、若手の歯科医師たちにも伝えていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療I期治療/35万2000円、II期治療/33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/107万8000円、クラウン/8万8000円~、インプラント治療/1本44万円~(一般外科治療準備費用を含む)、口腔内スキャナーを用いた補綴治療(セラミックインレーの場合)/4万9500円~、ホワイトニング/1回 2万7500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。