丁寧な診査・診断に基づいた
信頼性にこだわるインプラント治療
太田歯科医院
(交野市/交野市駅)
最終更新日:2025/07/02


- 自由診療
インプラント治療は、日本国内では1990年代に入ってようやく普及し始めたといわれている。以降、今日まで30年以上が経過しているが、歯を失った際にインプラント治療を選ぶ人は、諸外国に比べて決して多くないとされる。日本では保険診療で他の治療を選ぶことができ、自由診療となるインプラント治療が選ばれにくい現状はあるだろう。しかし、「高い」「怖い」「痛い」といったイメージばかりが先行して、治療のメリットが正しく理解されていないことも、その一因となっているのではないだろうか。インプラント治療にはどのようなメリットがあり、どのように治療が進められるのか、専門的な知識・技術を持つ「太田歯科医院」の太田貴之院長に詳しく解説してもらった。
(取材日2025年6月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療とはどのような治療ですか?
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A
インプラントは、ブリッジ、入れ歯と並んで、何らかの理由で歯を失った場合の、治療の選択肢の一つです。歯を失った部分の顎の骨に、インプラント体と呼ばれるチタン製の人工歯根を埋め込み、その上にセラミック素材で作製した人工の歯を取りつけます。治療の過程で、通常は2回の外科処置が必要となるのが、ブリッジ、入れ歯との大きな違いで、外科手術に対する不安から治療をためらう人も少なくありません。しかし、人工物ではあるものの、失ってしまった歯根の代わりとなるものを埋め込む点が、インプラント治療の大きな特徴です。ブリッジや入れ歯は人工的に歯を補うことで、噛める状態にすることをめざしますが、歯根は取り戻せません。
- Qインプラント治療のメリットを教えてください。
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A
しっかり噛める状態をめざせる点が、インプラント治療の大きなメリットです。私たちの天然の歯は、顎の骨で支えられているから、硬い食べ物も噛むことができます。インプラントも、顎の骨に埋め込んだ人工の歯根であるインプラント体で支えられるため、天然の歯に近い噛み心地が望めます。また、お口の中の他の歯に対する負担が少ない点にも注目していただきたいですね。ブリッジを装着するためには、両隣の歯を削る必要があります。特に両隣の歯が健康な状態なら、削るのは避けたいところ。入れ歯も他の歯に引っ掛けて固定するため、どうしてもその歯に負担がかかりやすいのです。インプラントは独立しているため、こうした心配は不要です。
- Q骨が少ない人でも治療を受けられますか?
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A
インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込むため、骨が薄い、少ない、骨の状態に不安があるという場合は、治療が難しくなります。歯科医院によっては治療を断られるケースもあるようです。しかし、最近は足りない骨を増やすための骨造成、骨移植と呼ばれる治療があり、当院でも対応しています。骨造成は、骨が足りない部分に骨補填剤を入れて骨の再生を促す治療です。治療する部位や骨の状態によって、いくつかの方法から適した治療法を選択します。一方、骨移植は患者さんの骨や人工的な骨材料を移植する方法です。自家移植と呼ばれる患者さんの骨を使う場合は、下顎の骨や骨盤、下肢の骨などが用いられます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずは歯科医師に相談。インプラント治療を希望していても、口腔内の状態やその人が持つ理想によっては他の治療が適したケースもあることから、同院ではインプラントは選択肢の一つとして提案する考えだという。すでにインプラントを入れている人の場合、カウンセリングの時点でパノラマエックス線撮影を行い、現状を確認することも。丁寧なヒアリングの上で必要な治療を提案してくれるので、検討中でも安心して相談できるだろう。
- 2検査・診断、治療計画の作成、サージカルガイドの作製
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歯周基本検査に加え、歯科用CT、口腔内カメラ、口腔内スキャナーを用いた精密検査を受ける。全身疾患の状態もチェックされ、インプラント治療の適応を歯科医師が診断。虫歯などがあれば事前に治療する。歯科医師が検査結果をもとに患者に適した治療計画を立案するので、説明を聞いて同意すれば治療開始。治療計画どおりの位置、深さ、角度にインプラント体を埋め込むため、目印となるサージカルガイドもその人専用に作製される。
- 3インプラント手術
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顎の骨にインプラントを埋め込むための1次手術を受ける。埋め込んだインプラント体が顎の骨と結合するまで約2〜6ヵ月待ち、2次手術へ。2次手術では歯茎を小さく切開し、顎の骨とインプラント体の結合状態を確認。インプラント体と上部構造である人工歯をつなぐためのアバットメントというパーツを装着する。手術は麻酔下で行われるが、同院では希望に応じて、半分眠ったような状態で治療が行える静脈内鎮静にも対応。
- 4人工の歯を取りつける
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2次手術が済んだ後、歯型を採取して、上部構造と呼ばれる人工の歯を作製する。同院の場合、人工歯の素材はジルコニアもしくはジルコニアにセラミックを焼きつけたジルコニアセラミック。口の中の他の歯と調和するよう、色味などにこだわって仕上げているそう。完成した人工歯をアバットメントに取りつけ、噛み合わせなどが確認できれば、インプラント治療はいったん終了となる。
- 5長く良い状態で使うための定期検診
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歯周病に似たインプラント周囲炎などを予防するために、治療終了後も定期検診が欠かせない。同院では3ヵ月ごとの受診を勧めている。せっかく治療した歯を良い状態に保つため、定期受診を習慣にしたい。また、同院では、インプラント体、上部構造とも10年間の保証を用意しており、保証が適用されるためには定期検診の受診が必須条件となっている。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円〜、骨造成/22万円~、骨移植/15万円~、ジルコニア/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。