太田 貴之 院長の独自取材記事
太田歯科医院
(交野市/交野市駅)
最終更新日:2025/05/14

大阪府北東部に位置する交野市は、東側と南側を山に囲まれた自然豊かな町。大阪市内や京都市内につながる鉄道や道路が整備されており、昔ながらの町並みも、新しい住宅地もある。「太田歯科医院」があるのは、市の北部。京阪交野線の交野市駅から、西へ約2分歩けば到着する。院長の太田貴之(おおた・たかゆき)先生は、2005年に歯科医院を開院して以来、20年にわたってここで診療を続けてきた。子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の人たちに頼られる院長は、歯科や小児歯科、歯科口腔外科をはじめ、インプラント、歯周病治療、審美歯科などの相談も応じている。「わざわざ遠方に行かなくても、地元の歯科医院で問題が解決できる。そんな歯科医療を提供することが理想です」と語る太田院長に、診療に対する考えや、患者に対する思いを聞いた。
(取材日2025年3月11日)
先代と合わせれば半世紀。地域とともに歩みを進めて
開院されるまでの経緯を教えてください。

私の父が歯科医師で、交野市で医院を経営していました。30年間院長を務めた父が、「引退を考えている」と言うのを聞き、私が後を継ぐことにした次第です。とはいえ、当時の私は大阪の歯科医院に勤めており、もう少しその職場で勉強したい気持ちもありました。でも、地域とのつながりを育んだ歯科医院をなくすことがもったいないように感じ、引き継ぎたいと考えるようになったのです。そうして、2005年、交野市駅から歩いてすぐのこの場所を拠点に決め、新たな太田歯科医院をスタートさせました。歯科医院としては、患者さまに「通いやすい」と感じていただけることをめざしています。駅から近い立地もそうですが、オンライン予約システムを導入したり、キャッシュレス決済を取り入れたりと、誰でも気軽に通える環境を整えるよう心がけています。
20年を振り返って、思われることはありますか。
お付き合いの長い患者さまも多いので、お子さまの成長の速さには驚くことがあります。例えば、保護者の方に連れられて来られていた小さなお子さまが、背の高い青年になられ、親知らずの治療を相談で来てくださったり。初めてお会いした時は学生だった患者さまが、結婚して出産され、お子さまと一緒に来院してくださったり。一方で、先代から通ってくださる80代や90代の患者さまが、変わらず顔を見せてくださるのもうれしいですね。今日までやりがいを持って前向きに診療に取り組んでこられたのは、温かい患者さまに恵まれたおかげだと思います。
地域について教えてください。

交野市は、私にとって生まれ育った場所です。自然が多いのどかな町ですが、京阪電鉄を使えば約30分で大阪市内に着きますし、第二京阪道路が開通してからは京都市内へのアクセスもしやすくなりました。新しい住宅が建つエリアもあり、若い家族の方々が初診で来院されることもあります。開院したばかりの頃はそんな余裕がなかったのですが、最近は、地域の健康イベントに歯科医師として参加したり、市の乳幼児歯科検診や休日歯科診療所を担当したりと、地域に貢献できる機会があれば、可能な限り積極的に取り組むようにしています。地域を良くすることは、地域で暮らす患者さまの健康の維持・増進につながり、それは、より充実した歯科医療を実現することにつながります。地元に歯科医院を構えて活動を行ううちに、そのような意識を持つようになりました。
新しい知識・技術を取り入れ、充実した歯科医療を提供
力を入れておられる診療科目はありますか。

開院当初から予防歯科を重視しており、予防歯科の必要性を患者さまに広くお伝えしたいと思っています。ただし、地域にはいろいろな患者さまがいらっしゃいますので、幅広いニーズに応えられる体制も整えたいと考えています。そのような背景から、現在は、一般歯科、小児歯科、歯科口腔外科をはじめ、インプラント治療、歯周病治療、審美歯科のご相談にも対応しています。なお、どのような治療であれ、必ず事前にカウンセリングの時間を取っています。その際に心がけていることは、きちんとお話を伺い、きちんと説明をして、きちんと納得していただくことです。できること・できないことを正直に伝え、無謀なことはしない。当たり前のことを当たり前にすることが、大切だと考えています。
仕事に取り組まれる上で、重視されていることはありますか。
知識と技術の研鑽を続けることです。私の仕事は、ただ単に患者さまのニーズに応えることではありません。患者さまのニーズをくみ、抱えておられる課題を理解した上で、患者さまが知らなかったさまざまな選択肢を提示し、より良い解決方法を一緒に模索することだと考えています。これを可能にするためには、常に新しい知識と技術を取り入れる必要があります。仕事を20年以上続けていると、培ってきた経験が治療や診断の役に立つことは多々あります。しかし、歯科医療の知識と技術はそれ以上のスピードで進化を続けています。経験にあぐらをかくことなく、学び続ける姿勢を維持しなければならないと考えています。
新しい知識・技術を学ぶため、取り組んでおられることはありますか。

診療がない時間に、講習会や勉強会に参加しています。最近はオンラインで受講できるものが増え、学びやすくなりました。ただ、技術関連の講習はオンラインで学ぶことが難しいので、休日に出かけることになりますね。また、新しい機器の導入にも力を入れています。歯科用CTやマイクロスコープなどを導入することで、より高精度の治療・診断ができるようになりました。患者さまが抱える課題を多角的な視点から把握し、さまざまな解決方法が提示できるようになったと思います。加えて、小型高圧蒸気滅菌器や洗浄器など、徹底した感染対策をめざすための機器も積極的に取り入れています。私の理想は、「遠方に行かなくても、地元で悩みが解決できる歯科医院」になること。知識と技術、設備の充実をめざしながら、理想に近づいていきたいと思います。
良い職場をつくることが、患者の利益につながる
どんなときにやりがいを感じられますか。

患者さまに「ありがとう」と言っていただくと、素直にうれしいです。でも、一番うれしくなるのは、患者さまとスタッフが楽しそうに話をしている姿を見る時かもしれません。スタッフの中には、開院以来、ずっと勤め続けてくれている人もいます。出産などのライフイベントを経て、戻ってきてくれる人もいます。私が集中しているときに、患者さまと言葉を交わして良い関係を築いてくれているスタッフには、感謝の気持ちでいっぱいです。もしも当院が居心地の良い歯科医院だとするならば、それは、患者さまのことをよく覚えて話しかけてくれるスタッフや、患者さまが何でも話せるような雰囲気をつくってくれるスタッフのおかげだと思います。
スタッフの皆さんに対して、どのようなお考えをお持ちですか。
スタッフ一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、楽しく元気に働ける職場をつくることが、必ず患者さまのメリットにつながると確信しています。ですから、まだまだ十分とはいえないかもしれませんが、働きやすい環境づくりや、学びの機会を提供することには、特に力を入れています。例えば、勤務時間の融通が利くよう配慮したり、仕事が就業時間外に及ばないよう注意したり、外部のオンライン講習会に参加できる環境を整えたり、みんなで感染症対策勉強会をしたり……。講習会などは、参加を強制することはありません。自己研鑽の機会を提供して、それぞれが可能な範囲で利用してもらえたらと考えています。
地域で暮らす方々へ、メッセージをお願いします。

一番にお伝えしたいことは、シンプルですが「歯を大事にしてください」です。そして、歯を大事にするために、定期的に予防歯科を受診していただきたいです。皆さんもご存じかと思いますが、健康寿命を延ばすためには、歯の健康を保つことが大切だといわれています。高齢になっても自分の歯で食べる楽しみが味わえるように、若いうちから定期的にお口のメンテナンスを行い、虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境をつくりましょう。当院では、患者さまの虫歯や歯周病をいち早く発見し、速やかに適切な治療を行うことができるように、常に知識と技術の研鑽に取り組んでいます。どうぞお気軽にお越しください。もちろん、予防歯科以外のご相談も受けつけています。今の歯科医療でできること、できないことを率直にお話しながら、お悩みを解決する最善の方法を、一緒に考えていけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、ホームホワイトニング/1万5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。