JR新長田駅から徒歩2分。この地で30年以上、地域に親しまれてきた「久野歯科医院」が近年力を入れているのは「子どものロコモティブシンドローム（運動器症候群）」に影響するといわれている口腔機能の育成である。「全身の成長は、口腔機能の発育と深い関係がある」と話す久野元生（くの・もとお）院長は、歯科の立場から子どもの健康に寄与したいと、歯科衛生士とともに子どものロコモティブ症候群の知識を深く学び、専門的な口腔トレーニングを開始。舌位置や唇の動かし方、授乳や離乳食の与え方など、多角的な指導によって健やかな発育をめざす。今回は同院が取り組む子どもの口腔育成について、久野院長と歯科衛生士の溝口千夏さん、坂本美由紀さんの3人に話を聞いた。

（取材日2019年12月20日）