花岡 英樹 院長、花岡 智子 先生の独自取材記事
花岡歯科医院
(姫路市/山陽網干駅)
最終更新日:2025/07/18

山陽網干駅から徒歩15分の場所にある「花岡歯科医院」は、長年にわたり地域の歯の健康を支えてきた、地域のかかりつけ歯科医院。「痛みを抑え、怖くない、安心できる歯科医院」をめざして患者との対話を大事にし、適した治療や処置の提案に努めている。今回は花岡英樹院長と、英樹院長の妻であり矯正の専門家である花岡智子先生に、2019年に移転リニューアルした同院の診療の特徴、歯科医療、矯正にかける思いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2025年4月25日)
「痛みを抑え、怖くない、安心できる医院」をめざす
歴史あるクリニックだそうですね。

【英樹院長】当院は祖父が戦後まもなく開業したのが始まりです。以前は今の場所から少し離れた所にあり、祖父、父が継承してまいりました。私は大学卒業後、大阪歯科大学附属病院を経て、開業医の先生のもとで勤務医をしていましたが、2010年頃からは当院でも仕事をするようになりました。ですから3代で地域の人々のお口の健康を守る仕事をしていた時期もあります。建物の老朽化が進んでいたことや、駐車場が広い場所のほうがアクセスしやすいのではと、2019年に移転して当院を継承しました。患者さんは古くから通っていただいているご高齢の方から、赤ちゃんや働き世代、ファミリー層など、幅広い年代の皆さんに来ていただいています。主訴もさまざまで、診療は入れ歯、小児歯科、予防歯科、定期検診、審美歯科、ホワイトニング、インプラント治療、矯正歯科、顎関節症、親知らずの治療、マタニティー歯科と幅広く対応しています。
院内はとても明るく、清潔感がありますね。
【英樹院長】クリニックに足を向けるのがちょっと楽しみになるような雰囲気にしたいという思いがあったので、「明るい開放的な診療所に」と、まずデザイナーの方にお伝えしました。またカウンセリングルームを設けたのもこだわりの一つです。当院は「痛みを抑え、怖くない、安心できる医院」をめざしています。そのためにしっかり患者さんのご要望や治療の計画についてゆっくり話ができる場所が必要だなと思ったからです。また、個室は2室設け、いずれもお子さんと一緒に入れて、親御さんが治療中にお子さんがうろうろしても良いような感じで広めに造りました。扉を閉めても圧迫感と密閉感が出ないようにも配慮しました。
コンセプトについて詳しく教えていただけますか?

【英樹院長】まず「痛みを抑える」に関しては、私自身がいろいろ治療してきた経験を踏まえた上で、痛みを抑えた治療の提供に努めています。例えば、小さいお子さんにも数多く来ていただいていますが、まずは「先生は怖いことを無理にしない」という歯科医師との信頼関係を小さい頃からつくっていくことで末永く通ってもらえれば良いなと思って接しています。もちろん子どもだけではなく、大人でも同じ。治療一番じゃなく、まず人を見て、アプローチを考えていくことを大事にしています。それが「怖くない」ということ、そして「安心できる」ということにもつながると思います。
検査機器など設備も充実していますね。
【英樹院長】「安心できる」という意味では、新しい歯科用CTや口腔内スキャナー、矯正や全顎治療をする場合にも有用な頭部エックス線規格写真(セファログラム)撮影機器などを導入。経過をフォローする際にも活用しています。そして有病者やご高齢の方の万が一に備えて酸素吸入器、血圧計、パルスオキシメーター、AEDといったものも備えています。消防局の方に来ていただいて、私を含めスタッフは一次救命の指導も受けています。そういったことでも安心できるクリニックをめざしています。また、麻酔に関しては、先に塗るタイプの表面麻酔をして感覚を鈍らせてから極細の針を使用して麻酔を行い、インプラント治療のときには神経から痛みをブロックするための伝達麻酔もしていますね。
歯並びとしっかり噛めて長持ちすることをめざした矯正
矯正にも力を入れていらっしゃいますね。

【智子先生】当院では矯正の専門家が矯正を行います。多くの経験と技術を生かし、患者さん一人ひとりに合う最適な矯正をご提案したいと思っています。矯正は、お子さまから大人の方まで幅広く対応しています。矯正の目的は、歯並びを整えることだけではありません。歯並びがきれいになったとしても、しっかり噛めていなかったり、口元が改善していなかったり、奥歯が壊れてしまったりすると噛み合わせが安定しません。歯並びはもちろん、正しい噛み合わせの状態を長期間安定できる矯正をめざし提供していきたいと考えています。
矯正はカウンセリングから対応まで智子先生が担当されているのですか?
【智子先生】基本的にカウンセリングや矯正は私が最初から最後まで担当しています。患者さんとのコミュニケーションを大事にしていますので、できるだけ話しやすい環境や雰囲気をつくりたいと思っています。さまざまな場面でお話をすることで、話し方や顔のバランス、歯並びに影響を及ぼしている癖や習慣、悩んでいることやその背景がわかってきます。本人はもちろん、お子さんの場合は親御さんからもお聞きますし、思春期のお子さんですと本人はしゃべらないこともありますが何回か重ねていくうちにいろいろ話してくれるようになります。また、自分自身が矯正治療を経験していますので、さまざまな角度からお伝えできることが多いと思います。
矯正に使われる装置はどんな物があるのでしょうか?

【智子先生】お子さまの矯正では、主に顎の成長をコントロールすることにより、きれいな歯並びのための土台づくりをします。顎の幅を広げるための取り外しできる装置や、必要であればマルチブラケット装置を使用します。受け口や交叉咬合といわれる噛み合わせは、顎の成長に関わりますので、早期の対応が必要です。その場合には、マウスピース型装置を使った咬合誘導を行います。それ以外に歯並びに影響する体の癖や舌の癖を改善するためのトレーニングなども行います。一方、大人の矯正では、矯正用のマルチブラケット装置を使用します。また、取り外しのできるマウスピース型装置を用いた矯正にも対応しています。数本を並べるための部分的矯正、補綴前やインプラント治療時の噛み合わせをより安定させるための矯正もあります。
密なコミュニケーションで一人ひとりに寄り添う
矯正歯科にはどのような方が来られていますか?

【英樹院長】小さいお子さんから大人の方まで幅広くいらっしゃっています。もともと虫歯やメンテナンスで当院にこられた患者さんから、「ずっと歯並びで悩んでいて……」と矯正の相談を受けることもありますし、一般の患者さんの中でも気になる歯並びの方がいらっしゃった場合は、こちらからお声かけさせていただくこともあります。
智子先生が矯正をするにあたって心がけていることは?
【智子先生】一人ひとりに寄り添った矯正をしていきたいと思っています。日頃からお話をすることが大切であると考えていますので、気になることや困っている事があればお話を聞き、その人に合ったアドバイスを心がけています。矯正は一般の歯科治療と比べ期間が長くかかりますので、お話を聞くことで矯正に対する心配や不安を少しでも和らげることができたらなと思っています。
読者へのメッセージをお願いします。

【智子先生】ただ歯並びを整えるのではなく、周りの機能もしっかり見直して、安定してきちんと健康に噛める歯をつくっていくことを目標に頑張っています。きちんとした矯正を提供し、その人の気になるところにアプローチしていくことによって、ご自身が変わっていくところに立ち会えるのは、歯科医師としてとてもすてきなことだと考えています。矯正を始めようと決断することは結構勇気がいることだと思いますが、自信を持って笑えるような口元をめざすために、一緒に頑張っていけたらなと思います。まずは気軽に相談をしに来てくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万8000円~、ホワイトニング/2万8600円~、矯正/77万円~、小児矯正/11万円~、マウスピース型装置を用いた咬合誘導/44万円~、セラミックインレー/6万500円~、セラミッククラウン/12万1000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~