花岡 英樹 院長、花岡 智子 先生の独自取材記事
花岡歯科医院
(姫路市/山陽網干駅)
最終更新日:2025/03/14

JR山陽本線網干駅から徒歩15分の場所にある「花岡歯科医院」は、長年にわたり地域の歯の健康を支えてきた、まさに地域の頼れる存在。「痛みを抑え、怖くない、安心できる医院」をめざして患者との対話を大事にし、一人ひとりと話をした上で、適した治療や処置の提案に努めている。今回は花岡英樹院長と、英樹院長の妻であり矯正の専門家である花岡智子先生に、2019年に移転リニューアルした同院の診療の特徴、こだわり、歯科医療にかける思いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2025年2月20日)
「痛みを抑え、怖くない、安心できる医院」をめざす
歴史あるクリニックだそうですね。

【英樹院長】当院は祖父が戦後まもなく開業したのが始まりです。以前は今の場所から少し離れた所にあり、祖父、父が継承してまいりました。私は研修医時代には大阪歯科大学附属病院でお世話になり、その後は開業医の先生のもとで勤務医をしていましたが、2010年頃からは当院でも仕事をするようになりました。ですから3代で地域の人々のお口の健康を守る仕事をしていた時期もあります。建物の老朽化が進んでいたことや、駐車場が広くアクセスしやすい場所の方が皆さんが来やすいのではと考えたこともあり、2019年に移転して当院を継承しました。
院内はとても明るく、清潔感がありますね。
【英樹院長】クリニックに足を向けるのがちょっと楽しみになるような雰囲気にしたいという思いがあったので、「明るい開放的な診療所に」とまずデザイナーの方にお伝えしました。またカウンセリングルームを設けたのもこだわりの一つです。当院は「痛みを抑え、怖くない、安心できる医院」をめざしています。そのためにしっかり患者さんのご要望や治療の計画についてゆっくり話ができる場所が必要だなと思ったからです。また、個室は2室設け、いずれもお子さんと一緒に入れて、親御さんが治療中にお子さんがうろうろしても良いような感じで広めに作りました。扉を閉めても圧迫感と密閉感は出ないようにも配慮しました。
コンセプトについて詳しく教えていただけますか?

【英樹院長】まず「痛みを抑え」に関しては、私自身がいろいろ治療してきた経験を踏まえた上で、痛みを抑えた治療提供に努めています。例えば、小さいお子さんにも数多く来ていただいていますが、まずは「先生は怖いことを無理にしない」という医師との信頼関係を小さい頃からつくっていくことで末永く通ってもらえれば良いなと思って接しています。もちろん子どもだけではなく、大人でも同じ。治療一番じゃなく、まず人を見て、アプローチを考えていくことを大事にしています。それが「怖くない」ということ、そして「安心できる」ということにもつながると思います。
検査機器など、設備も充実していますね。
【英樹院長】「安心できる」という意味では、新しいCTや口腔内スキャナー、矯正や全顎治療をする場合にも有用な頭部エックス線規格写真(セファログラム)撮影機器などを導入。経過をフォローする際にも活用しています。そして有病者やご高齢の方の万が一に備えて酸素吸入器、血圧計、パルスオキシメーター、AEDといったものも備えています。消防局の方に来ていただいて、私を含めスタッフは一次救命の指導も受けています。そういったことでも安心できるクリニックをめざしています。また、麻酔に関しては、先に塗るタイプの表面麻酔をして感覚を鈍らせてから極細の針を使用して麻酔を行ったり、インプラント治療の時には神経から痛みをブロックするための伝達麻酔もしていますね。
歯の1本1本ではなく、全体を診て治療
現在の患者層や主訴について教えてください。

【英樹院長】祖父の代からの継承をしたクリニックですので、古くから通っていただいているご高齢の方も多くおられますし、新しいクリニックということで赤ちゃんや働き世代、ファミリー層など、幅広い年代の患者さんに来ていただいています。ですから主訴もさまざまなため、診療内容は入れ歯、小児歯科、予防歯科、定期検診、審美歯科、ホワイトニング、インプラント治療、矯正歯科、顎関節症、親知らずの治療、マタニティー歯科と幅広く対応しています。私自身、大学時代は口腔外科を専門にしていたのですが、「地域のかかりつけ医」であるためには、幅広く知識と技術を身につけて提供しないといけないなと感じています。日々歯科技術が進歩する中、最適な治療を提供するために、所属するスタディーグループなどを通して日々研鑽を重ねています。
診療ポリシーについて教えてください。
【英樹院長】歯の一本一本ではなく、トータルが良くなることをめざして治療していくことです。こっちを治療し、あっちを治療し、でも全体としてはおかしなことになってしまうことは一番避けたいこと。一人ひとりに適した噛み合わせがありますので、治療の際には口の中の写真だけではなく、外から見た顔の写真、そして口元の写真も撮らせていただきますが、全体を見てから、前歯や奥歯の位置を確認。どう噛み合わせを作っていくかを確認しながら、広く口の中を見ていくことを意識して行っています。
矯正に力を入れていらっしゃいますね。

【智子先生】矯正の専門家としての多くの経験を生かし、一人ひとりに合った矯正治療をご提案していきたいと思っています。また、自身も矯正治療経験があるため、患者さんの気持ちに寄り添った治療を心がけています。現在は主に土曜日に診療を実施してきました。今までは子どもが小さかったので曜日を増やせなかったのですが、少しずつ枠を増やしていけたらと思います。当院では、小児矯正から成人矯正まで幅広く対応しています。皆さんが人生を笑顔で過ごせるようにお手伝いができることが、矯正専門の歯科医師として何よりのやりがいですね。
矯正はカウンセリングから治療まで智子先生が担当されているのですか?
【智子先生】主に私が担当していますので、患者さんと接する時間は非常に長くなります。重きを置いているのはお話をすること。歯並びが悪くなる原因は口をポカンとする癖、寝方、食べ方などいろいろあるので、日々の習慣について細かくお話を聞きます。矯正は、その後のトレーニングも大事。とはいえ、すべてをいきなり変えることは難しいもの。徐々にですが信頼関係を築き、気を許してくれるように、だんだん打ち解けてきてくれるように努めています。そこから少しずつ改善のヒントを見つけて、声かけをしていくことが大事だと思っています。そしてお子さんをサポートするご家族にも「一緒にやってみましょうか」というように関わっていけたなと思っています。
信頼関係を築き、患者が納得した上で治療を進める
マタニティー歯科について教えてください。

【英樹院長】姫路市の妊産婦歯科健診はもちろん当院でも可能です。ホルモンバランスが変わることによる、妊娠中の口の中に起こる変化など、意外と知らないこともありますので、冊子にまとめてお渡ししています。また、妊娠中に気をつけないといけないことについてもお伝えしています。
【智子先生】子育て世代のスタッフが多いですから、患者さんとも思いを共有して、「大変ですよね」「こういう物が便利だよ」とか近い距離感でお話ししています。お子さんの歯に関する悩みとかも気軽に相談できるような関係でありたいですね。
患者さんと接する際に気をつけていることはありますか?
【英樹院長】患者さんにお口の中の状態や、治療内容などをご説明する際は目で見てわかるように口腔内カメラでの写真、動画などを使って説明しています。どこをどのように治療するかをわかりやすく提示することが、信頼関係につながっていくのではないかと思います。
読者へのメッセージをお願いします。

【英樹院長】「歯科医院は怖い所」というイメージはまだまだあると思います。自分自身の過去の治療経験を踏まえて、「痛い」「怖い」を抱かせないクリニックをめざして診療・治療を行っていきたいと思います。また、ちょっと聞きにくいな、言うのが恥ずかしいなとかいうことがあったりしても、親身になってお伺いしますので、気兼ねなくなんでも聞いていただけたらと思います。不安なことを残しつつ治療することはありませんので、安心してご来院ください。
【智子先生】歯並びで気になることがあれば気軽に相談しに来てください。自信を持って笑顔になれるようお手伝いできたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万8000円~、ホワイトニング/2万8600円~、矯正/77万円~、小児矯正/11万円~、セラミックインレー/6万500円~、セラミッククラウン/12万1000円~