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平山順邦 院長の独自取材記事

平山歯科医院

(世田谷区/祖師ヶ谷大蔵駅)

最終更新日:2019/08/28

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祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩7分。落ち着いた住宅街の中に「平山歯科医院」はある。院長を務めるのは、平山順邦先生。小児歯科の経験や、オフィス街の歯科医院での勤務経験を生かし、地域の幅広い患者の口腔内の健康を支える「地域のかかりつけ医」だ。平山院長は「地域の方々と密着した関係でありたい。『友人』のように思っていただけたらうれしいですね」と柔和な笑顔を浮かべ、取材に応じてくれた。診療は開業当初から変わらず、20時まで。時間がネックになっている人や、夜急に痛みが出た人に対しても広く門戸を開く。2015年10月には、長きにわたって診療したビルの1階に移転した同院。これも、地域の高齢者が通いやすいための工夫だと話してくれた平山院長に、開業から27年、今の思いを聞いた。
(取材日2010年7月29日/再取材日2015年9月11日)

開業から27年。より通いやすい歯科医院をめざして、1階へ移転

開院から27年経たれて、心境の変化はございますか?

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街も変わったし、時代も変わってきていますけれど、治療への思いやモットーは変わらないですよ。27年前に掲げたのと同じように、地域の患者さんたちの口腔内の健康を支えるということです。当院は、最先端の治療をバリバリやるような医院じゃない。シンプルに、地域に密着した形で、治療を行っています。昔からそういう考えでやっていて、今も変わりません。だから、「インプラントをやっています!」とか「審美歯科がお勧めです」とか……そういうのは言えないですね。それよりも、地域の患者さんたちと「仲良くしましょう」っていうスタンスできています。もちろん変わったこととして、通ってくれていた患者さんがお年を召したり、私も年を重ねていますから、一緒に年をとってきたということでしょうね。昔から通ってくれている人の中には、子どもが生まれて、2代、3代、家族で通ってくださっていることも少なくないですよ。患者さんとの信頼関係は何より大切にしていることです。

今まで通われてきた方に関わらず、患者さん側の意識という面ではいかがでしょう?

口の中の健康に対して細かく考えられる方が増えてきたという実感はありますね。きれいな状態を維持したいという気持ちだけじゃなくて、例えば金額面にこだわるという方も少なくありません。「一本いくらですか?」というお電話をいただくこともありますよ。でも価格だけにこだわるような診療はしていませんから、患者さんがそこにこだわられて、ご納得いけないのであれば、お断りすることもあるんです。

先生の歯科医療に対する確固たる思いを感じます。あくまで地域の方との関係を重視した治療を行われているのですね。

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そうです。2015年10月に移転したのですが、これも地域の方が今まで以上に通いやすくなればという思いから。移転と言っても、同じビルの2階から1階に移動したという形です。2階に上がるには階段しかなかったものですから、高齢の方ですと、上がってくるのが大変。偶然1階のテナントが空いたという経緯がありますが、ちょうどいいタイミングだったということもあり、移転を決めました。27年開いていますので、患者さんの高齢化もあって、フルフラットで入れる作りにしたので、ベビーカーや車いすでも来院しやすい医院になったと思います。デザインはプロのデザイナーにお願いし、以前のコンセプトカラーとは違った落ち着いたカラーリングにしました。大きな窓から光がたっぷり入る作りになったので、リラックスして過ごしていただけるのではないでしょうか。ただ、移転したからといって診療内容や私のモットーが変わるわけではありません。今まで通り、気軽にいらしてくださいね。

小児歯科やオフィス街の歯科医院での経験が今に生きる

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。また、大学卒業後勤めていた小児歯科でのご経験をお話しいただけますか?

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歯科医院を開業していた父の勧めもあり、この道に入りました。奥羽大学歯学部を卒業した後、奥羽大学の大学病院にある小児歯科に勤めていました。今では自分にも子どもがいるのでまったく違うのですが、実は当時、どちらかというと子どもが苦手だったんです。そのことを小児歯科の先輩に告白したところ、「最初は苦手でもいいんだ。好きすぎると情が移ってしまい、きちんとした治療ができない先生もいるから」とアドバイスをくれまして。そのおかげで精神的な不安を抱くことなく、小児歯科での診療に力を注ぐことができました。歯科医院に来た子どもが泣いてしまうのは、その雰囲気が嫌なのではなく、歯医者の側に原因があると私は考えています。歯科医師が子どもに「怖い」と感じさせるような治療をしているために、泣いてしまうのだと思います。それに気づいてからは、甘やかしはしないものの、一人ひとりの反応を見ながら恐怖感を持たせない治療を心がけるようになりました。ほかの歯科医院で怖い体験をした子にも、そうではないところもあるということに気づいてもらいたいと思いながら今でも治療を行っています。苦手意識をなくすための手段の一つとして、当院では痛みが苦手なお子さんに対してはレーザー治療を行うこともあります。

「患者さんの心を診る技術」という感じですね。今の先生の治療にも通じていると感じます。

そうですね。どの病院の先生もそうだと思うのですが、初めて実社会に出たということもあり、小児歯科での経験は、学校では教えてくれない、技巧面以外に関することが勉強になったと思っています。ほかにも、患者さんやその親御さんとの接し方も勉強になりましたね。私たちは「病院」という名の「お店」を開いていて、来てくださる患者さんは「お客さん」。われわれは治療と同時に丁寧な接客をしなければいけないということを小児歯科時代に実感しました。ある意味、開業医として、今一番役立っていることと言ってもいいかも知れません。

その後上京されていますが、早くから開業を意識されていたのでしょうか?

大学病院に勤めていた頃は、開業することは頭にありませんでした。ところが小児歯科で働き始めて2年後に父が倒れてしまい、働きながら学位をとり続けるために上京を決意しました。有楽町にある歯科医院で働きながら、大学に通うことにしたのです。大学病院の小児歯科では、当然子どもばかりを診ていましたが、有楽町というオフィス街にある歯科医院なので、ビジネスパーソンなど、今度の患者さんは大人の方ばかり。小児歯科時代とは真逆の環境に飛び込めたのは、幅広い世代の方がいらっしゃる今となっては良かったのかなと思いますね。

そして祖師谷大蔵に開業したんですね。

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知り合いの先生から「ここで開業しないか」という話を頂戴したのがきっかけなのですが、最初はお断りをしていたのです。実を言うと私は故郷の青森県が大好きで、今でもときどき「帰りたい」と思うことがあるほど(笑)。なので、お話をいただいたときも、東京での開業に気が乗らなかったのです。3回ほどお話を辞退させていただいたのですが、最終的には心を決め、この場所での開業に踏み切りました。今振り返ってみると、地域の方たちの支えもあり、祖師谷大蔵で開業して良かったなと思っています。

地域の人の「友人」のような関係を築く

こちらにいらっしゃる患者さんは、年齢層が幅広いですね。

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午前中は主婦の方やお年寄りの方、午後はお子さんが中心です。当院は開業当時から20時まで診療を行っているので、夜は仕事終わりの会社員の方が多いですね。遠くから通っていただいている方もいらっしゃいますが、ほとんどが地元の方なので、長く通って下さっていてとてもありがたいですね。当時夜の診療は珍しかったかもしれませんが、仕事が終わったあとに治療を受けたい患者さんって、絶対にいますよね。今でこそ夜遅くまで開いている歯科医院も増えてきましたけど。夜になって急に歯が痛み出してしまった方もいるでしょうし、たとえ受付が終了していても、そういう患者さんたちにも、きちんと対応できる歯科医院にしたかったんです。そうでなければ、「歯医者」とは言えないのではないかと僕は思うんですよね。

患者さんへの思いがあってこその歯科医院という思いが伝わってきます。

治療に来ていたご近所の方に、お酒を飲みに誘われることもありますし、私が紹介した方と患者さんが結婚したこともあるんですよ。私のモットーは、患者さんに身近な歯医者でいるということ。ご近所に住む人たちの役に立つ、『Dr.コトー』のような町医者でありたいのです。もっと言ってしまうと、「地域の方々と友人のような歯医者」でいたいと考えています。

治療上のモットーは何でしょう?

新しい機械や薬、治療を導入し、患者さんにとってよいことを取り入れつつも「シンプルな診療」を心がけることですね。「町医者」としての僕の一番の 役目は、患者さんと信頼関係を築くこと。新しい技術や機械は、そこを築いたあとにエッセンスとして加えていく位の考え方が丁度いいのかなと思っています。 また、衛生面にも最大限配慮しています。患者さんに使用する機材は毎回滅菌パックにし、患者さんの目の前で開封いたします。タービンは、専用の滅菌器を使って滅菌しています。

患者さんとの心に残るエピソードを教えてください。

そうですね。昔に歯医者として「はっ!」とさせられたことがあるんですよ。虫歯予防として定期的に通ってくれていたお子さんの話なのですが、数ヵ月ぶりに来られたときに小さな虫歯ができていたんです。それをお母さんにお伝えしたところ「どうして歯医者さんに定期的に来ているのに虫歯ができるの?」と聞かれまして。親御さんのブラッシングのさせ方などに問題はあったのかも知れませんが、それも含め、防いであげるのが自分の役割なんです。それからは、「通ってもらっている以上、虫歯は1本も作らせない!」という気持ちで取り組んでいます。

今後の展望をお聞かせください。

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今まで通り患者さんと密着しながら、患者さんの思いを汲んで治療を行っていくことは前提としてありますね。その上で、高齢化社会といわれている背景がありますから、義歯の製作やメンテナンスといったことにも注力する必要があると思います。往診についても同様ですね。患者さんが必要としていることをしっかりやっていきたいという気持ちです。繰り返しになりますが、患者さんが何を望まれているのか、それを知るには信頼関係を築くことが重要です。「先生」「患者」という関係性ではなく、友人や親友といった関係が築ければ、いつでも気兼ねなくいらしていただるのかなと思います。

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