本多 正直 院長の独自取材記事
ほんだ歯科
(和歌山市/和歌山駅)
最終更新日:2025/10/15

和歌山駅直結のミオ4階にある「ほんだ歯科」。リゾートを思わせる明るい院内には、緊張をほぐす工夫が随所に散りばめられている。院長の本多正直(ほんだ・まさなお)先生は、その名前のとおり「患者さまに正直に向き合う」ことをモットーに診療にあたる。専門分野である歯周病やインプラントの治療に取り組みながら、「人と話すのがすごく好き」という性格を生かし、患者との温かいコミュニケーションを何より大切にしている。父から引き継いだ地域医療への思い、根本原因から徹底的にアプローチする診療姿勢、そして「安心して、気負わずに通える“ほっとできる歯科医院”」をめざす理由について話を聞いた。
(取材日2025年8月27日)
“地域の患者さまの健康を守りたい”と父の想いを継ぐ
開業の経緯と、こちらの地を選ばれた理由を教えてください。

生まれ育った和歌山で、父が約50年間歯科医院を営んでいました。大学を卒業後、大学病院の歯周病科に残りながら開業医でも勤務し、約10年以上、セミナーや勉強会に参加しながら研鑽を積んできました。父が長く地域医療に携わってきたこの和歌山で、その想いを引き継いでいきたいと考えています。和歌山駅直結という立地の良さもあり、地域の方々には気軽に通っていただける環境だと思います。父の闘病を支えた経験からも、病院にかかるつらさは身にしみています。だからこそ、患者さまの気持ちに寄り添った診療を心がけたいという思いが強くあります。なるべく生涯ご自身の歯を一本でも多く残させていただきたい、地方の和歌山でも都心と変わらない高度な治療を届けていきたいと考えています。
歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか?
父が歯科医師として地域医療に貢献する姿を見て育ち、将来は少しでも人々の健康に役立つような仕事に就きたいと自然と考えるようになりました。大学では歯周病科を専攻しました。歯周病やインプラントはいまだに進化し続けている分野で、5年前まで正解だと思われていたことが今では変わることもある、とても奥が深い領域なんです。国内にとどまらず、欧米の勉強会にも参加し、ヨーロッパ歯周病連盟やアメリカ歯周病学会の知識や論文も積極的に取り入れています。常に新しい治療を提供できるよう努めているところです。
リゾートをイメージした明るい院内が特徴的ですが、どんな思いが込められていますか?

歯科医院って楽しい気持ちで訪れる場所ではないですよね。。少しでも患者さまの不安や緊張を和らげたいという思いから、明るくやわらかなリゾートを思わせる空間にしました。院内には、有名なアーティストさんの作品も飾っており、お越しくださっている患者さまにも楽しんでいただいております。和歌山といえばやっぱり海!なので、リゾートをコンセプトにしてみました。私自身が明るく楽しい空間が好きというのもありますが(笑)。それで患者さまの緊張がほぐれたり、そこから話が広がったりしてくれたらとてもうれしいですね。カウンセリングルームも毎日使用していて、主にお昼休みの時間を使って1時間くらいじっくりと患者さまと治療のご相談をさせていただいたり、お話をさせていただいております。歯科医院っぽくない雰囲気づくりも、患者さまとの温かいコミュニケーションの一環だと考えています。
根本原因を考えた歯周病や歯を残す治療を実践
ご専門の歯周病治療にはどのように取り組まれていますか?

歯周病というのは、単に汚れがたまっているから起こるわけではないんです。ホルモンバランスの問題、噛み合わせの問題など、その人特有の原因があって発症に至ります。だからこそ、まず原因を徹底的に分析することから始めます。個人個人の症状をしっかり分析して、オーダーメイドのアプローチを行います。例えば、噛み合わせに問題がある人は、それを改善しないと歯周病の改善も難しくなります。治療としては、失われた歯茎や骨を復活させるための歯周組織再生療法も行っています。近隣の歯科医院からも「歯周病を専門的に診てほしい」と患者さまを紹介をいただくことも多いですね。
インプラント治療についてはどのようにお考えですか?
歯周病とインプラントはセットで考えるべきだと思っています。歯周病の知識がないままインプラントを入れても、長持ちさせるのは難しい。インプラントを入れるだけでなく、それをいかに長く保つかが重要なんです。私は歯周病の知識と技術を備えた上で、安全なインプラント治療を提供できるように努めています。スタディーグループでの勉強会にも定期的に参加。常に知識をアップデートしていますし、5年後、10年後を見据えた治療計画を立てることを心がけています。「先の人生を見据えた治療」というのは、患者さまにも口を酸っぱくしてお話しさせていただいているコンセプトですね。
痛みに配慮した治療を心がけているそうですね。

私自身も痛いのが嫌いで(笑)。ただでさえ治療は楽しいことではないのに、痛くて嫌な思いをしたら足が遠のいてしまいますよね。気持ちとしてすごくわかります。電動麻酔器でゆっくり注入するほか、お口の中の触り方一つにしても工夫しています。でも一番大事なのは、緊張していると痛覚が敏感になることなんです。だから患者さまとのコミュニケーションが重要になってくる。治療の合間もいろいろなお話をすることで、できるだけ緊張をほぐすようにしています。口の中に触れる前から治療は始まっている。そんな気持ちで、なるべく痛みを抑えた治療を実現できるよう心がけています。
不安なく安心して通える温かい歯科医院をめざして
診療で特に大切にされていることを教えてください。

大切にしていることは3つあります。1つ目は患者さまとの温かいコミュニケーション。治療はもちろん、最近の出来事や趣味のお話もさせていただきます。僕も患者さまにお勧めのお店を教えていただけたりしてうれしいです。2つ目は、私の名前のとおり「正直」であること。病状や原因、今後の見通しをなるべくわかりやすく正確にお伝えします。言い方は工夫しますが、患者さまと二人三脚で治療に臨むためにはご自身の病気について正しく知っていただくことが大切。3つ目は常に新しい技術と知識を研鑽すること。歯科医療は日進月歩なので、常に新しい情報にアップデートしていくように心がけています。この3つを想いを胸に、患者さまに「安心して通えるよ」とおっしゃっていただけるような診療を心がけています。
どのような患者さまが多く来院されていますか?
駅前という立地もあり、年齢層やライフスタイルは本当にさまざまで、お若い方からおじいちゃんおばあちゃんまで幅広く通院いただいております。「なぜむし歯を繰り返すのか」「なぜずっと状態が良くならないのか」といった疑問を持ち、根本から健康になりたいと考える方が多く通院されています。当院では、そうした患者さま一人ひとりに、現状の課題や原因をわかりやすく丁寧に説明し、納得いただいた上で治療に臨むことを大切にしています。むし歯を繰り返す原因が知りたい、本当に将来一本でも多く歯を残したい、毎日おいしく食事を取り続けていきたい、という方の思いに応えていきたいと思います。また他の歯科医院では病気が改善しなかったという方のセカンドオピニオンにも対応しております。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院が苦手だったけどここに来てイメージが変わった、通えるようになった。そう言っていただけるのが一番うれしいですね。不安なく安心して通える空間づくりを心がけています。専門的な治療はもちろんのこと、入れ歯やむし歯など、幅広い治療に対応しています。些細な悩みでもまずは気楽にご相談にいらしてください。現在では、歯周病やインプラントの専門的な治療を求めて、近隣の歯科医院からのご紹介も増えています。地域の先生方との連携も大切にしていて、私も専門外の分野は信頼できる先生に紹介させていただくのでご安心ください。治療が怖くてなかなか進まなくても、ゆっくりで大丈夫ですし、メンテナンスに来てスタッフや私と話すのが楽しいと言ってくださるなら、それで十分。まずは気軽に、構えずにいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万~50万円、セラミックの詰め物/6万6000円、セラミックのかぶせ物/12万1000円、歯周組織再生療法/11万円