曽我 達彦 院長の独自取材記事
曽我歯科医院 三軒茶屋
(世田谷区/三軒茶屋駅)
最終更新日:2025/07/09

曽我達彦先生が院長を務める「曽我歯科医院 三軒茶屋」は、国道246号に面した通いやすい歯科医院。院内に足を踏み入れると、シックにまとまった、居心地のいい空間が広がっている。曽我院長はインプラント治療を専門としながら、幅広い分野の診療に応じ、多くの患者のニーズに応えてきた。2025年で19年目を迎えた同院だが、曽我院長は「まだまだこれから。患者さんの一生を支え続けていきたい」と爽やかな笑みを浮かべる。今後の意気込みから患者への思い、オーダーメイドな治療提案に対するこだわりまで。インタビューの話題は多岐にわたった。
(取材日2010年10月20日/再取材日2015年9月14日/情報更新日2025年7月7日)
開院から約19年。「通い続けられる歯科医院」を追求
今年で、開業19年目を迎えられたそうですね。

ひとえに地域の方々の支えがあってこそだと思います。ありがたいですね。でも、19年たった今も、まだまだ患者さんの一生を支え続けたいと感じています。なぜなら、歯科治療は「治療が済んでもそこで終わりではない」からです。例えば働き盛りの方がインプラントを入れたとします。その時はどこの歯科医院にも行けるかもしれませんが、高齢になり足腰が弱くなってからも通院できるでしょうか。もし通院困難となれば、メンテナンスが行き届かなくなり、インプラント歯周炎をはじめとするトラブルを招く可能性が非常に高まります。もちろんこれはインプラント治療に限った話ではありません。治療後、きれいな状態をいかに維持するかが重要ということですね。これからも、地域の方々が通いやすい歯科医院であり続けたいです。
治療後の状態を維持するために大切なことは何ですか?
きれいな歯を保つには、歯科医師による治療だけでなく、患者さんご自身のセルフケアが不可欠です。正しいブラッシングは何より虫歯予防につながりますので、患者さんごとにブラッシング指導や食習慣のアドバイスなどを行っています。お口の中が同じ人はいませんし、生活背景も一人ひとり異なりますからね。その反面、セルフケアだけではどうしても限界がありますから、当院ではプロの歯科衛生士によるケアを提供しています。
歯科衛生士によるケアについて詳しく聞かせてください。

磨ききれない歯の表面のねばねばした汚れ、いわゆるバイオフィルムを取り除いていきます。施術時間はおよそ1時間。虫歯や歯周病を再発させないためにも有用ですので、治療後に継続して行えば、歯を失うような事態にはなりにくいでしょう。また、取るのが難しいといわれるタバコのやにや茶渋、赤ワインなどのステインのケアに特化した方法も用意していますので、お気軽にご相談ください。どんなケースにも言えますが、悪くなってからではなく悪くならないための予防が大切です。
上質な治療を求める声に、全力で応える
昨今の患者さんの傾向についても伺えますか?

近年お口の健康意識が高まっており、「虫歯治療で歯に穴が開いたら単にふさいでもらえばいい」というのではなく、治療にプラスアルファを求める方が増えてきました。これは、とても喜ばしいことだと思います。こうした方々の声に応えるため、当院ではこちらから一方的に治療を勧めることはせず、治療内容や選択できる素材について一から説明しながら一緒に考えることを大切にしてきました。永久歯は一生にわたって使っていくものですから、安易に材料を選ばず、慎重に考えることが重要です。その方が求めていることをしっかりとくみ取って、ご予算や目的などさまざまな要素を踏まえてコーディネートしていきます。
治療内容の説明も工夫されているそうですね。
ええ。例えば、患者さんの状況に合わせてイラストや写真などを使い、納得して治療法を選んでいただけるよう努めてきました。セラミック治療やインプラント治療など、当院では自由診療も扱っていますが、治療内容だけでなく、素材の品質や作業工程、費用のことにまで踏み込んで説明をしています。でないと「高額なのでは」と不安になってしまいますからね。自由診療という言葉だけで、本当に患者さんが選びたかった治療がわからなくなってしまうことだけは避けたいと考えています。
インプラント治療のメリットについても教えてください。

他の残った歯に負担がかかりにくい点です。以前は歯を失うとブリッジなどを行い、残った歯に負担をかけてしまうことが少なくありませんでした。すると健康だった歯まで悪くしてしまうことがあるのです。また、歯科医療の世界は日進月歩ですから、インプラント治療も年々進化しています。今は無歯顎の患者さんにも治療が行えますし、使用する材料の種類も増えましたので、さまざまな状況に対応可能です。当院では、患者さんにより安心して治療を受けていただくための治療相談も行っており、インプラント治療の疑問に丁寧にお応えしています。現在、日本人の寿命は延びており、平均寿命は80歳以上。しっかりと噛み、食事をおいしく味わい続けるための一つの手段にしていただけたら幸いです。
では、歯を失った人はすべてインプラント治療を行うべきなのでしょうか?
そうとは限りません。お一人お一人の性格や、お口の状況、生活背景などによって適した治療方法は変わってきます。そのため、当院ではしっかり患者さんとコミュニケーションを取って治療をコーディネートしてきました。一方で、歯科医師側もいろいろな治療法を備えておくことが重要です。僕はインプラント治療の専門的な経験を積んできましたが、入れ歯を希望される患者さんにもしっかりと対応しています。「これしかできない。これしか勧めない」というような治療は行っていません。そして患者さんには、可能な限り多くの選択肢をご用意します。何よりも大切なのは、患者さんにとって優しい治療。患者さんのためになる治療を行うためにも、これからも良い選択肢を豊富にご提案したいです。
一生を支える歯科医師として、将来を見据えた治療を
先生は子どもの頃から歯科医師を志していたのですか?

はい。うちは、もともと古くから医業に従事する人の多い家系でしたから。僕の父も歯科医師でしたし、祖父も、そして親戚にも歯科や医科に携わる人が多かったので、自然と歯科医師をめざすようになったのかもしれません。僕の兄も歯科医師をしていますが、父は僕たち兄弟の意志をきちんと尊重してくれる人で、僕が東京で開院することについても応援してくれました。「いい加減な治療は決してするんじゃないぞ!」と言ってくれましたね。親としても口うるさいことは決して言わない人でしたし、随分と大らかに育てられたと思います。歯科医師の息子だからといって、甘い物を制限されたり歯磨きの仕方を厳しく教えられたりすることもなく、それなりに虫歯もつくりましたよ。
先生のご経歴と、開院までの経緯も教えてください。
僕は日本大学松戸歯学部を卒業し、東京歯科大学で歯科臨床研修医として学びました。その後、大きな医療法人で働き、2006年に当院を開院。年齢のわりには開業は早いほうだったかもしれません。勤務医の頃、僕の治療について多くの患者さんから信頼を寄せていただくことができたと感じています。めざしている診療方針についても、明確な目標を持っていましたし、少しでも早く患者さんと密にふれあえる自分のクリニックを持ちたかったんです。当院は完全個室の診療室を用意しており、他の患者さんに気兼ねすることなく、率直にお悩みをご相談いただけるよう配慮しました。内装についても、優しい色合いの照明や、じゅうたん敷きの待合室や廊下など、患者さんがリラックスできるような環境づくりにこだわっています。
最後に、読者へのメッセージをいただけますか?

僕の目標は、当院の患者さんが10年先、20年先もここに来てくださること。2025年で19年目を迎えましたが、これからも患者さんとしっかり向き合って、お一人お一人の一生を支えていきたいですね。当院の患者さんは年齢層が幅広いのですが、今はどの世代の方も忙しくされていて、歯の治療に時間をかけられない方も少なくありません。ですので、当院では治療開始前にお時間をいただき、患者さんとコミュニケーションを取りながら治療計画を立て、本当に納得いただけてから治療をスタートします。決して先が見えない治療をすることはありません。通院がストレスにならないようサポートいたしますので、僕たちと一緒に大切な歯を守っていきましょう。また、さまざまな治療を提供していますので、「もうこの状態じゃ治らないだろう」と諦めている方もまずはご相談ください。皆さまのお力になれたら幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/2万2000円~、インプラント治療/47万3000円~、セラミックを用いた補綴治療/14万8500円~