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松浦 大悟 院長の独自取材記事

松浦歯科医院

(松江市/松江イングリッシュガーデン前駅)

最終更新日:2022/08/19

松浦大悟院長 松浦歯科医院 main

松江市西浜佐陀町、松江イングリッシュガーデン前駅そばに「松浦歯科医院」はある。昨年2021年12月、父である先代院長から継承し、松浦大悟先生が新院長に就任した。日々の診療に加えて、歯科医院経営や事務、スタッフ教育なども必要な院長業務。松浦院長は「すべての責任が自分にあるからこそ、大変であると同時に、大きなやりがいと楽しさを感じます」とほほ笑む。同院では患者へのわかりやすい説明を心がけるほか、通常の歯科治療に加え、研修医・勤務医時代を通して注力してきた「予防歯科」の知識と経験を生かした診療をめざす。継承から約半年、予防の大切さを知り定期検診やメンテナンスに通う患者が増えたことにうれしさを感じているそう。そんな松浦院長に、同院のことや予防の大切さ、スタッフへの思い、今後の展望などたっぷり聞いた。

(取材日2022年7月14日)

先代の思いを受け継ぎ、歯科医療を通じて地域へ貢献

まずは歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

松浦大悟院長 松浦歯科医院1

歯科医師をめざしたきっかけは、やはり父が歯科医師をしていたからですね。子どもの頃から歯科というものが身近にあって、自然と自分も歯科医師になるものだろうと思ってました。これは患者さんの手前、恥ずかしくてちょっと言いにくいのですが、僕は子どもの頃虫歯が多くて、よく父に治療してもらっていたんです。ですので、「虫歯治療って怖いな、痛くないかな……」といった歯科医院に対する患者さんの不安感への共感意識は人一倍強いのではと思っています。当院では治療を怖いと言う患者さんに無理強いはしませんし、患者さんの思いや希望を聞きながら一緒に治療方法や内容を決めるようにしています。

継承にあたっての経緯や想いをお聞かせください。

父から当院を継承するにあたって、最初は「別の場所に移転開業する」という案もありました。ただ、この辺りは歯科を含めた病院やクリニックが少なく、地域柄高齢の患者さんも多いので「ここがなくなれば地域の患者さんが困るだろうな」と思ったんです。「地域医療に対する責任を感じた」というと大仰ですが、父の代から長年お世話になった土地でもあるので、僕がここで診療を続けていくことで、そのご恩を少しでも返せたらいいなと。結果として、同じ場所と建物を継承して良かったと感じています。古い建物ではありますが、父が10年ほど前に壁紙の張り替えやバリアフリー化をしてくれたおかげで、古さはあまり感じないですし、患者さんにご不便さをおかけすることも少ないと思います。今回の継承にあたっては、CTを導入したり、診療台を新しい物に替えたりして、患者さんの治療に対する負担の軽減や、より良い治療を行うための設備を整えました。

院長になって心境の変化はありますか?

松浦大悟院長 松浦歯科医院2

こんなに大変だとは思わなかったというのが正直なところですね(笑)。日々の診療以外の部分、歯科医院経営や事務作業といった院長職ならではの業務に四苦八苦しています。先代を含め、院長をされている方は本当にすごいと痛感しています。業務が多岐にわたるため、大変なことも多いですが、同時にいい意味でも悪い意味でも「すべての責任が自分にある」のでその分やりがいや楽しさもひとしお。だからこそ、当院について特徴や強み、課題点など隅々まで把握する必要がありますし、スタッフにとって頼れる存在にならなければと身が引き締まる思いになります。より一層頑張ろうと思えますね。院長になって半年、患者さんから温かい言葉をかけていただいたり、感謝していただいたりすることも増えました。先代の時から通っておられる方も多く、本当に皆さんに良くしていただいています。僕のほうこそ患者さんに感謝しているので、とてもうれしく感じています。

予防の大切さを地域に定着させることが目標

予防歯科に注力されている理由は?

松浦大悟院長 松浦歯科医院3

大学を卒業した後、研修医として大学病院に1年間在籍していました。そこでは主に入院患者さんを診察することが多かったのですが、歯周病菌をはじめとした口内の菌が全身に巡り、それによって病気になる方も少なくなかったんです。そこで口腔衛生の大切さを実感しました。また、歯や口腔環境が悪くなってから治療するよりも、悪化する前に治療したほうが患者さんの負担が少ないという点も魅力でした。健康な歯と比べると、やはり虫歯を治療した歯のほうが弱いです。患者さんにはできる限りご自分の歯で食事をしていただきたいので、歯を失わないためにも予防が重要だと考えています。1本の歯の大切さにこだわっていきたいですね。

ほかにはどんなことに注力されていますか。

もちろん、ほかの分野も予防歯科に負けないぐらい力を入れています。当院は一般歯科に加えて小児歯科や口腔外科も診療し、口に関することは全般的に対応できるようにしています。ですが、今後を考えると、患者さんのお悩みに合わせて治療の幅も広げていきたいと考えています。そのためにも、院外での活動も大切にしています。今、松江市歯科医師会会長である吉川浩郎先生から声をかけていただいたのをきっかけに、月に1度の障害者歯科診療に携わっているのですが、摂食嚥下リハビリテーションをはじめ、多くの知見や経験が得られるので自分にとって大きな学びの場になっていますね。ほか、患者さん宅や施設への訪問診療を行っている点も当院の特徴の一つ。訪問は父が担当しています。歯科医院と訪問でそれぞれが別の場所で診療していますが、同じ歯科医師として父と働けるのは喜ばしくもあり、同時に誇らしく感じています。

患者さんと接する上で、気をつけていることは?

松浦大悟院長 松浦歯科医院4

わかりやすい説明をするように心がけています。鏡を使っても、自分の口内はなかなか見えづらいもの。なので、当院では患者さんの口内写真を撮影し、モニターに映したものを見せながら説明しています。まずは患者さんにご自身の口腔状態を理解していただき、その上で治療の説明をすることを大切にしています。また、患者さんに合わせて、理解しやすい言葉選びや話の運び方も変えるように意識しています。めざすゴールを共有し、そこに向けて患者さんと一緒に治療を進めています。治療の中で共通してめざしているのは「歯を残すためのアプローチ」ですね。

治療の選択肢を増やすため技術や機器のアップデートも

今後の展望をお聞かせください。

松浦大悟院長 松浦歯科医院5

重ねてになりますが、患者さんが選べる選択肢を広げるためにも「自分のできることを増やしていくこと」が今後の展望であり目標ですね。今は高齢の患者さんが多いので自由診療には力を入れていませんが、患者さんからご要望があれば新しい治療も勉強して積極的に取り入れていきたいです。具体的には歯列矯正であったり、入れ歯やブリッジが難しい患者さんにはインプラント治療を提案したりできるようになれたらと思っています。私のスキルアップと同時に、マイクロスコープや高精度の顕微鏡といった先進の医療機器も導入して、歯科医院としてもより高度な診療ができるようにしていきたいです。

スタッフさんについてもお聞かせください。

慣れない歯科医院経営の中で、皆とても頑張ってくれて、本当に感謝の一言に尽きますね。皆の努力に応えるためにも、松浦歯科医院を楽しんで働ける場所にしていくのが僕の務めだと思っています。その一環として、歯周病の検査やケアは歯科衛生士にお任せするようにしています。患者さんの不調を取り除けるうれしさや楽しさを感じてもらうことで、技術の習得や上達へのモチベーションにつながればと思っています。歯科予防に必須であるブラッシングや歯間ブラシといったホームケアの指導もお願いしています。責任感を持って行ってくれているようで、患者さんからスタッフを褒める言葉もたくさんいただき、僕もうれしく思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

松浦大悟院長 松浦歯科医院6

歯科治療が苦手な方、前回の受診から時間が空いてしまった方など、最初の1歩に高いハードルを感じていらっしゃる方も多いと思います。実際に「勇気を振り絞って来ました」とおっしゃって来院される患者さんもいらっしゃいます。なので、当院では歯科医院に行くか迷っている方の後押しができるよう、もっと気軽に足を運べる歯科医院になりたいと思っています。僕も今試行錯誤の最中ですが、とにかく「何でも相談できる」「わからないことは何でも聞ける」存在になれるよう努力していきます。予防は「悪い歯を治療して終わり」ではなく、そこからがスタート。1日でも長く、1本でも多く健康な歯を残していくのために、これからも歯科医院一同で頑張っていきます。一緒にお口の健康を守っていきましょう。

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