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山本 尚彦 院長の独自取材記事

山本歯科医院

(出雲市/西出雲駅)

最終更新日:2023/06/21

山本尚彦院長 山本歯科医院 main

出雲市の西側に位置する下古志町にある「山本歯科医院」は、地域密着型の歯科医療を提供する歯科医院だ。3代目の山本尚彦院長は、穏やかな口調で何でも相談しやすい雰囲気。地域の患者の幅広い要望に応えられるゼネラリストをめざし、勤務医時代にも積極的なさまざまなスキルを習得してきた。木目調の待合室は明るい雰囲気で、観葉植物も並ぶ落ち着いた空間。院内はバリアフリー設計のほかキッズスペースも備え、子どもや親世代も利用しやすい。また、予防と治療スペースが完全に分かれており、定期メンテナンスだけでも気軽に来院できるよう工夫されている。「治療の後も、患者さんの口内を長く良好に保ちたい」と語る山本院長に、診療方針や定期メンテナンスの重要性を聞いた。

(取材日2023年4月20日)

さまざまな要望に応えるゼネラリストでありたい

こちらの歯科医院の特徴について教えてください。

山本尚彦院長 山本歯科医院1

地域の中で、幅広い年代の患者さんのさまざまな要望にお応えできる歯科医院をめざしています。歯科では治療して終わりではなく、長い目線で口内を良い状態に保ち、患者さんの健康を守ることが大切です。治療内容は虫歯や歯周病からインプラントや矯正まで、患者さんのあらゆる相談に幅広く対応しています。歯科医院は待ち時間が長いイメージがあるかもしれませんが、当院では予約制を基本として、できるだけ待ち時間の短縮をできるように工夫しています。一人でも多くの患者さんに「通いやすい」と思っていただけたらうれしいですね。

とてもきれいな院内ですね。

ありがとうございます。私が当院を継いだ2016年にこの場所に新築移転してきました。待合室は木目調の温かい雰囲気で、治療音もなるべく響かないような設計にしました。歯科医院が苦手な人は多いと思いますが、そのイメージを少しでも変えられたらいいですね。院内には技工所も備えているのが当院の強みの一つで、技工士と直接やりとりしながら技工物を作りあげていきます。また、受付の目の届くところにキッズスペースを設けたのは、お子さんや子育て世代の親御さんにも気軽に利用してほしいから。設備面では歯科用CTを導入したり、滅菌器や使用する水にもこだわりました。すべては患者さんに安心して通院してもらうための工夫です。

最近はどんな相談が多いですか?

山本尚彦院長 山本歯科医院2

やはり虫歯や歯茎の痛みを訴える患者さんが多いですね。まず口内を診せてもらい、治療計画を立てていきます。本当は痛む前に歯科医院に通ってほしいのですが、仕事や家庭の事情もあってなかなか難しいかもしれません。そこは一人ひとりに合わせたペースで治療を進めるようにしています。また、歯周病や顎関節症の患者さんも多いですね。「痛いから診てほしい」と言われて口内を診ても、歯や歯茎に異常が見つからない場合がありますが、そのときは噛みしめや食いしばりが原因で歯に負担がかかりすぎていたり顎が痛くなったりしているというパターンもあります。歯周病では、診断を受けたものの処置や治療をしていないという方もいます。歯周病を放置していると周りの歯にも悪影響を与えることもあるので、早めの治療をお勧めしています。

治療にあたって患者の納得感を重視する

こちらの歯科医院ならではの治療の工夫はありますか。

山本尚彦院長 山本歯科医院3

できるだけ患者さんの負担や苦痛を和らげるような工夫をしています。昔は歯科治療というと歯を削ったり、抜いたりすることが多かったと思います。ですが、最近は予防歯科が主流になってきていて、当院でもできるだけ歯を削る範囲を小さくしたり、予防処置や早期発見、早期治療により、抜かなくて済むような治療をめざしています。また、中には痛みが極度に苦手な方もいらっしゃるので、痛みを和らげるように努めています。例えば表面麻酔を使用したり電動注射器を使用したりと、麻酔の注入方法をひと工夫しています。「治療が痛いから歯科医院が嫌い」というネガティブなイメージを払拭して、できるだけ患者さんの負担を軽減したいと考えています。

診療で気をつけていることは何でしょうか。

患者さんに納得していただいた上で治療に入るようにしています。患者さんは治療中の口の中が見えないので、今、どんな処置をされているのかわからないと思います。十分な説明がないまま治療を進めてしまっては、治療のモチベーションも続かないはず。当院ではじっくり時間を取って患者さんの現状と治療の選択肢をご説明します。それぞれの治療には必ずメリットとデメリットがあります。両方をお伝えした上で、患者さんが望まれる治療を選べるようにサポートしています。

お子さまの場合はいかがですか?

山本尚彦院長 山本歯科医院4

私も2児の父なのですが、子どもは素直でこちらの言葉や態度にも敏感に反応しますよね。ですからお子さんの治療でも、絶対にごまかすようなことをしないように気をつけています。例えば治療に時間がかかるのに「すぐ終わるよ」とは言いません。その時お子さんをなだめられたとしても、次回から信用してもらえなくなってしまいますからね。他にも「歯を削る」というようなネガティブな言葉はなるべく避けて診療するようにしています。お子さんに限らずですが、患者さんの様子を見ながらその方に寄り添ったやり方で治療を進めることが大切ですね。

歯周病について読者にアドバイスをお願いします。

歯周病の有病率は40歳以上で急に跳ね上がるので、何もなくても歯科医院に通ってほしいです。歯周病の怖いところは、病気が進行するまで自覚症状がないこと。気がつかないうちに進行しているケースがとても多いんです。定期メンテナンスでも虫歯の治療でも、当院では必ず歯周病の検査を受けていただきます。定期的な検査とメンテナンスで、歯周病予防につながると思います。来院いただいたときには歯ブラシの指導を受けたり、セルフケアでは届かない場所をきれいにして、口内を定期的にリセットすることができます。3ヵ月から半年に1回来院していれば、万が一問題が見つかっても早めに治療を開始できることもメリットですね。

定期メンテナンスでなるべく削らない治療をめざす

なぜ定期メンテナンスが大切なのでしょうか。

山本尚彦院長 山本歯科医院5

定期メンテナンスが結果的には患者さんの治療の負担軽減につながるからです。治療が終わると受診をやめる方が多いと思いますが、セルフケアにも限界がありますし、気づかないうちに口内環境が悪化してしまうケースは多いんです。例えば虫歯になっても、早めに発見できれば最小限の範囲の治療で済みますよね。虫歯になりかけている歯の進行を食い止めるなど、当院の方針である「なるべく削らない、抜かない治療」は、患者さんにとってメリットが大きいと考えています。そういう治療を実現するために、定期メンテナンスが大切なんです。どの治療でも、症状が悪化してからでは治療回数や費用も膨らんでしまいます。一度削った歯は決して元どおりにはなりません。できるだけご自分の歯で噛める生活を長く続けていただくためにも、定期的なメンテナンスをお勧めしています。

勤務医時代のエピソードはありますか?

大学を卒業した時に思ったことは、「患者さんの要望に何でも応えられるゼネラリストになりたい」ということでした。父の歯科医院の継承も見据えていたので、あえて患者さんも歯科医師も多い京都府や大阪府内の歯科医院に勤務しました。想定どおり体力的にハードな日々を過ごしたのですが(笑)、学びも多かったです。幅広い症状の患者さんを診る機会がありました。臨床現場にいながら学術的な面での意欲の高い先輩も多く、たくさん刺激を受けましたね。勤務医時代に積んだ経験は、今でも治療の中で役に立っていると感じます。私の祖父と父も地域で開業していた歯科医師で、自宅に帰ってからも勉強するような勤勉なタイプだったのですが、歯科医師はやはりいつまでも勉強して自分の技術を磨く必要があります。そんな祖父や父、先輩の姿を見てきましたから、私自身も日々技術を磨いて患者さんに還元していきたいです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

山本尚彦院長 山本歯科医院6

今後も求められる治療を提供できるような、地域の皆さんにとって心強い歯科医院でありたいと思います。治療の幅は広く構えながら、少しでも患者さんの健康に役立ち、良い口内環境や長く自分の歯で噛める生活をサポートしていきます。歯科医院の受診はハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、どうぞ気負わずにお越しくださいね。口内の状態を丁寧にご説明した上で、ご希望に沿った治療法を一緒に考えていきたいと思います。地域のかかりつけ歯科医として、安心して頼っていただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正(ワイヤー)/54万円~、インプラント(上部構造込み)/35万円~

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