田村 研一 院長の独自取材記事
山本歯科医院
(広島市西区/新井口駅)
最終更新日:2024/10/16

便利で暮らしやすい広島市西部。「山本歯科医院」はJR山陽本線・新井口駅のすぐ裏手にあるビル2階に位置する歯科医院。先代院長が開院し30年以上、地域密着型の歯科医院として機能してきた同院を、2024年4月に田村研一先生が引き継いだ。廿日市の病院で研鑽を積み、大阪や徳島などの歯科医院では院長も務めた経験豊富な田村院長。これまでの道のりや、得意とするセラミック治療について、そして今後の展望などを語ってもらった。
(取材日2024年7月18日)
30年以上続く地域の歯科医院を継承
歯科医院の特徴を教えてください。

当院は、知り合いからの紹介がご縁で、2024年4月に前院長から継承しました。前院長の頃から院名も、5台あるユニットもそのままにしていますので、皆さんの愛着もそのまま引き継いでいただければと思っています。大きなガラス窓に面した診察スペースは日差しがたっぷり入る明るい歯科医院です。以前から通ってくださっている方の中には、院長が私に変わって驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科衛生士など、以前から勤めているスタッフもいます。継承前は一緒に前院長と一緒に患者さんの診療をして、カルテなどの引き継ぎも丁寧に行いましたので安心してお越しいただきたいですね。
駅から近くアクセスのよい歯科医院ですね。
当院は新井口駅のすぐ裏手のビル内にあります。新井口は便利で、暮らしやすい街として知られる広島市西部のエリア。少し歩くと、大型映画館や商業施設などがあり、企業の本社や流通機能が集う商工センター地区もあります。患者さんは前院長の時代から長く通われている方が多いです。駅から近く仕事や学校帰りにお立ち寄りいただきやすいので、ぜひ若い年齢層の方もお越しくださいね。
歯科医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴を教えてください。

子どもの頃から細かい作業や何かを作ることが好きで、手先の器用さを生かした仕事がしたいと思い歯科医師をめざしました。2005年に徳島大学歯学部卒業してからは、約10年間廿日市の病院に勤務していました。その後は大阪に3年、徳島に3年おり、どちらの歯科医院でも院長をしておりました。広島に戻って診療ができることをうれしく思っています。
自然に見えるセラミックという新たな選択肢を
先生のご専門分野について教えてください。

これまでさまざまな地域の患者さんのニーズに応えるため、歯科領域の全般を広く学んできました。小さなお子さんへの治療はまずは歯科医院に慣れてもらってから実際に治療器具を触ってもらうなど段階的に治療を行ったり、来院が難しい高齢者のお家へ訪問して診療した経験もあります。また、患者さんの年齢やお口の中の状況に合わせた予防にも取り組んできました。その中でも特に、セラミックなどの「自然に見えるかぶせ物」には注力しています。前院長は保険適応の処置が多かったようですので、セラミック治療を提供できるようになり、患者さんにも新たな選択肢が増えて良いのかなと考えています。
これまでで心に残っている患者さんのエピソードはありますか?
以前勤めていた所の患者さんで、女性の方でかぶせ物が多い方がいらっしゃいました。前歯にもあり、見た目の印象に大きな影響を与えていることにお悩みだったので、セラミックをお勧めしました。治療後、患者さんにはたいへん喜んでいただきました。前歯は人に見られる部分ですし、自分で鏡を見る時も目に入りますよね。そうした部分が目に見えて変化が感じられれば、ご自身の気分も向上するでしょう。患者さんの喜びが私の喜びにもつながっています。
セラミック治療について詳しく教えてください。

天然歯に近い見た目が特徴のセラミック治療には、審美面だけでなく、汚れがつきにくいという機能性や安全性の面でもメリットがあります。虫歯や欠けた歯の治療で使用する詰め物やかぶせ物の素材には保険診療で行える合金やプラスチック、自由診療になるセラミックなど、さまざまなものがあります。メリット・デメリットもお伝えしますので、複数の選択肢の中からベストな治療方法を一緒にご相談しましょう。
患者のためになる「自分がされたい診療」を提供したい
診療で大切にしているポリシーはございますか?

常に「自分だったらどうされたいか」を考え、患者さんのためになる治療を選択するように心がけています。「自分が受けたい治療」「家族に受けさせたい治療」を基準に、患者さんの希望に寄り添ってアドバイスをしながら治療方針の相談をし、無理のない治療をしていきます。加えて、患者さんのペースに合わせるということを大切にしています。歯科治療がどれくらい苦手なのか、どこまでだったら治療しても大丈夫なのかは人によってさまざまだと思いますから、その方のペースに寄り添って治療をするようにしています。歯科医院に対して「怖い」「嫌い」「痛い」などネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。患者さんの不安な気持ちを払拭し、安心して受診していただけるような歯科医院にしていきたいと思います。
どんな瞬間にやりがいを感じられますか?
治療をさせていただいた患者さんが、次に来た時には「痛みが取れた」と来院された際の笑顔が今でも印象に残っています。歯科治療を通して痛みといったお悩みを解消することが、その方の生活に良い影響を与えられると考えると感慨深いものがありますね。また、患者さんが痛みを感じる前に早期発見、早期治療を提供できたときも、歯科医師としてのやりがいを感じる瞬間ですね。何かあったときにきちんと治療することも大切ですが、3か月に1回くらいのペースで定期的に通っていただき、未然にトラブルを防ぐことができればと思っています。患者さんそれぞれの歩幅に合わせた上で、良い影響を与えられる歯科医師であり続けたいです。
最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

前院長が開院し30年以上、この地で患者さんをお迎えしていた歯科医院ですので、今後は設備や内装などを改装し、機器やチェアなども入れ替えを考えています。治療の選択肢をより広げるためにCTの導入も検討しています。長年地域の皆さんに愛されてきた歯科医院を引き継いだプレッシャーはありますが、私なりに真摯に患者さんと向き合い、足を運びやすい歯科医院になれたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いたかぶせ物治療/5万5000円~