クリニックにより対応の異なる
マウスピース型装置を用いた矯正
AKAZA DENTAL CLINIC
(千葉市美浜区/海浜幕張駅)
最終更新日:2024/07/31


- 自由診療
近年、歯列矯正の手段としてマウスピース型装置が広く普及してきた。装置が透明で目立ちにくく、患者自身で取り外しが可能。食事や歯磨きのしやすさなどメリットは多い。長い矯正期間の間には、思うように動かなかったり装置がきつくなるなどのトラブルもあり得るが、「AKAZA DENTAL CLINIC」では料金内で再度の型採りが可能。赤座宏之院長によると、トラブル時の対応方法はクリニックや取り扱いメーカーにより異なるそうだ。インプラントが入っている場合の矯正や、矯正中の虫歯の治療など、総合的に計画を立てられるのも一口腔単位で歯科診療を行う同院の強み。今回は赤座院長に、同院で行うマウスピース型装置を用いた矯正について話を聞いた。
(取材日2024年7月5日)
目次
メリットの多い、マウスピース型装置を用いた矯正。トラブル時の対応方法はクリニックによりさまざま
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットを教えてください。
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A
▲適切な診断のために必要となるレントゲン検査
マウスピース型装置は透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際にご自身で取り外しが可能です。矯正期間中に虫歯ができてしまった場合にも、取り外せば治療にほぼ影響ありません。また全体的に力をかけるため、一定方向に力を加えるワイヤー矯正と比べて、矯正期間を短くしやすい傾向にあります。以前はマウスピース型装置では難しい動きもあったのですが、最近ではマウスピース型装置の性能も上がり、ワイヤー矯正との差を感じないほどになってきました。全体矯正はもちろん、一部分だけの矯正も可能です。ただし、マウスピース型装置が万能というわけではなく、求めるゴールに近づくためには抜歯が必要となるケースもあります。
- Qこの矯正方法は、どんな人に適していますか?
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A
▲マウスピース型装置は目立ちにくいことがメリット
目立ちにくいというのが大きな特徴ですから、人と接する職業の方にも多く選ばれています。マウスピース型装置は、食事の時以外は常に装着していただくもの。ご自身でスケジュール管理ができる方に適しているでしょう。もし外した状態が長時間続いてしまうと、次に装置を着けた際にきつく感じると思います。そのような場合には、もう一度型採りをしてプランを練り直さなくてはなりません。当院で取り扱っている装置ですと、そちらも費用に含まれているのですが、クリニックや取り扱いメーカーにより異なりますので事前に確認するといいでしょう。
- Q矯正プランを立てる際に重視していることをお聞かせください。
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A
▲リスクや選択肢について丁寧なカウンセリングを行う
患者さんの口腔内の状態は一人ひとり異なります。例えばインプラントが入っている方の場合、周りの歯を動かすことを図り、歯並びや噛み合わせを整えるのをめざします。これらの情報を考慮しながら歯科医師が細かな指定をして、装置のメーカーを通じて矯正のシミュレーションを出していくんですね。抜歯を必要とするケースでは、「なぜ抜歯が必要なのか、抜歯をしない場合にはどの程度まで歯並びの改善がめざせるのか」など、複数のプランを提示しながら、患者さんにわかりやすく説明します。虫歯や歯周病があれば矯正前に治療が可能ですし、これらは一口腔単位で歯科診療を行う当院の強みです。
- Qこちらのクリニックでの、矯正の流れや期間を教えてください。
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A
▲模型やモニターを用いて患者にわかりやすく説明
まずは口腔内の写真やエックス線撮影を行い、当院で取り扱っている装置のメーカーに送ります。10分程度で大まかなプランが組み立てられ、それをもとに計画を立案。1~2週間後にもう一度ご来院いただき、模型やシミュレーションと併せて、マウスピース型装置の枚数、通院期間の目安などをご説明します。矯正が始まったら、月に一度のペースで状態をチェック。通院期間には個人差がありますが、1年から1年半程度とお考えください。もし歯に着けたアタッチメントが取れてしまったり、装置が入らなくなってしまった場合には、次回の通院日を待たずにすぐご連絡ください。
- Q矯正後に患者が気をつけるべきことはありますか?
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A
▲メンテナンスではクリーニングや口腔内のストレスチェックを行う
矯正後は後戻りを防ぐために、矯正にかかったのと同じだけの期間リテーナーを装着していただきます。リテーナーは交換分も含めて数枚お渡しし、その期間中、通院の必要はありません。矯正装置と違って必ずしも「食事や歯磨き以外は常に着用が必須」ということはないのですが、しっかりと装着していただくほうが良いでしょう。また、これは矯正後に限った話ではありませんが、歯を良い状態に保つためには定期的なメンテナンスが大切。クリニックでの専門的なクリーニングで汚れを徹底的に落とすだけでなく、噛み合わせや食いしばりで歯に過剰な力がかかっていないかもチェックします。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/上顎のみ又は下顎のみ(精密検査代含む):5万5000円~、上下顎両方(精密検査代含む):9万3500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。