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患者が主役の予防歯科である
「スカンジナビアンアプローチ」を

志村デンタルクリニック

(札幌市中央区/バスセンター前駅)

最終更新日:2021/10/19

志村デンタルクリニック 患者が主役の予防歯科である 「スカンジナビアンアプローチ」を 志村デンタルクリニック 患者が主役の予防歯科である 「スカンジナビアンアプローチ」を
  • 保険診療

歯が痛くなるたびに治療を繰り返し、だんだんと健康な歯が失われていく。そんな状態に陥る前に、口の中を健康な状態のまま維持し続けることはできないだろうか。北欧式の歯科医療「スカンジナビアンアプローチ」とは、このような発想のもとに生まれた予防管理型の歯科医療である。このアプローチを実践している「志村デンタルクリニック」では、まずは虫歯や歯周病に感染している部分をしっかりと治療し、その後再発しないようにメンテナンスに力を注ぐ。その要となるのが、経験を積んだ歯科衛生士たちだ。同院の歯科衛生士、内木場ナナさん、妹尾尚子さん、浜井千波さん、伊藤智美さん、山下春華さん、山田深咲さんに、同アプローチ法について詳しく聞いた。

(取材日2021年10月4日)

歯科衛生士と歯科医師がチームで取り組む予防管理型の「スカンジナビアンアプローチ」

Qスカンジナビアンアプローチについて詳しく教えてください。
A
志村デンタルクリニック 歯科衛生士の山田さん

▲歯科衛生士の山田さん

【山田さん】北欧で取り組まれている、予防管理を中心としたアプローチのことです。虫歯や歯周病に感染している部分を徹底的に治療した後、健康な状態を長く維持するために定期的なメンテナンスを続けていきます。メンテナンスで一番大事なのは毎日の歯磨きですから、予防歯科の主役は患者さんです。私たち歯科衛生士と歯科医師はそのサポート役。日頃のケアで患者さんに歯茎から上を管理していただき、歯茎から下の部分を歯科で診ていくかたちになります。口の中にいる菌の性質は人それぞれ違いますし、病気の進行の仕方や治療法も異なります。ですから初診では入念な検査を行い、ご自身の口の状態を把握していただくことから始まります。

Qメンテナンスで大切なことは何ですか?
A
志村デンタルクリニック 歯科衛生士の妹尾さんと内木場さん

▲歯科衛生士の妹尾さんと内木場さん

【妹尾さん】過去の治療歴と現状、そしてこれから起こり得るリスクを患者さんご自身に知っていただくことです。初診時には歯茎の検査、エックス線検査、口の中の撮影などを行い、現状を確認します。そして画像やデータで磨き残しの多い部分を知っていただき、ここを改善すればもっと良くなるというゴールを共有するようにしています。リスクと改善点がわかれば、患者さんが進んで通院してくださるようになりますから。
【内木場さん】家でのケアが最も大切なので、モチベーションが下がらないようにサポートすることも私たちの大事な役割です。また口の状態や体調の変化にいち早く気づき、適切に対応できるよう患者さんとの会話も重視します。

Qメンテナンス以外の場面で心がけていることは?
A
志村デンタルクリニック 歯科衛生士の伊藤さん

▲歯科衛生士の伊藤さん

【伊藤さん】治療の話に限らず、患者さんのお話をよく聞くことですね。歯科が好きな人はあまりいなくて、痛みや不安があって来られる方がほとんどですから、ご家族やお仕事のこと、趣味の話などを伺ってリラックスしていただきながら信頼関係を築けるように心がけています。また、歯科医師との連携もとても大切です。患者さんの生活環境などに変化があれば治療に影響することもありますから、気になることがあればすぐに報告するようにしていますし、オンラインや勉強会などでも仲間と情報を共有するようにしています。

Q患者さんと接する際にこだわっていることはありますか?
A
志村デンタルクリニック 歯科衛生士の山下さん

▲歯科衛生士の山下さん

【山下さん】患者さんにとって一番近い存在でいることですね。お困り事や気になることがあれば何でも気軽にご相談いただきたいので、話しやすい雰囲気をつくるように気をつけています。そうやって口のことに関する不安や疑問が解消され、スカンジナビアンアプローチの意義について納得していただけたら、メンテナンスがうまくいき、ひいては患者さんの利益になると思うからです。何十年も通ってくださっている患者さんの中には、家族のように信頼を寄せてくださっている方もいらっしゃいます。そんな良い信頼関係を育んでいければと願っています。

Q皆さんはどのようにして知識を身につけているのですか?
A
志村デンタルクリニック 歯科衛生士の浜井さん

▲歯科衛生士の浜井さん

【浜井さん】スタディーグループをつくって、さまざまな症例について学んだり、診療の結果に関して報告し合ったりしています。また歯科医師に勧められた本を読んで意見交換をすることもあります。当院には勤務歴の長い歯科衛生士も多く在籍していますから、先輩方のアドバイスから学ぶこともたくさんあります。歯科衛生士同士がコミュニケーションを密に取ることで、患者さんにも良い対応ができているのではないでしょうか。私自身は歯科助手として7年間勤務する中で、先輩方に憧れて専門学校に通い、歯科衛生士の資格を取得しました。そのようにして互いに研鑽し合える環境にあるのが当院の強みだと思っています。

ドクターからのメッセージ

志村 俊一院長

当院には女性の患者さんが多く来られますから、歯科衛生士が女性ならではの心配りを持って接してくれていることが、良い雰囲気づくりに役立っていると感じています。女性は妊娠、出産、育児、介護などライフイベントが多いと思いますが、そんな背景を患者さんの立場で気遣えるのが彼女たちのすごいところです。歯科医師はともすると治療中心に考えがちですが、歯科衛生士が患者さんの本心を察してくれることが、良い治療につながっていると思います。当院の主役は患者さんで、患者さんたちのモチベーションを支え、意識や行動を変えられるのが歯科衛生士だと言えるでしょう。良いチームメイトと巡り会えたことに感謝しています。

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