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丸谷 優麿 院長の独自取材記事

ライオン小児矯正歯科クリニック

(札幌市豊平区/学園前駅)

最終更新日:2022/07/06

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック main

学園前駅より徒歩5分に位置する「ライオン小児矯正歯科クリニック」は、歯科・矯正歯科・小児歯科を標榜するクリニックだ。院長の丸谷優麿(まるや・ゆうま)先生は2014年に日本歯科大学生命歯学部を卒業後、小児歯科を専門とするクリニックに勤務。その後、自身の出身地でもある札幌市に戻り、かつて父が院長をしていた同院を継承した。同院は幼稚園に隣接していることから従来は小児専門のクリニックであったが、現在ではその保護者をはじめ地域に住む幅広い年齢層の患者が受診。一般歯科診療のほか、矯正やインプラント治療など幅広い診療を手がける。今回は丸谷院長に同院を継承することになった経緯や診療で心がけていること、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2022年3月17日)

子どもから大人まで幅広い年齢層の患者が受診

まずは同院を継承した経緯を教えてください。

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック1

私は小さい時から「自分の家業は歯科医師だ」と自覚していたので、歯科医師になった時から、いずれはこのクリニックを継ぐつもりでいました。このクリニックはもともと父が開業したのですが、私が中学校3年生の時に父が他界してしまい、その後は別の先生が院長を務めていたんです。その後私は東京の大学へ進学し、東京都で歯科医師として研鑽を積んでから、同院を継承することになりました。現在は、私と妻の2人が歯科医師として診療にあたっています。東京都にいた頃は、もともと父が矯正歯科や小児歯科を専門としていたことに影響を受け、矯正歯科や審美歯科について勉強した後、クリニックに勤務し、主に小児の歯科治療を行ってきました。

同院は2022年1月に移転したのですね。

はい。新しいクリニックについては、私が設計士さんと相談しながら一から構想を練って作ってきました。もともとは小児歯科らしい雰囲気が強かったのですが、今は大人の患者さんも多く通ってくださっているので、子どもにも大人にもリラックスして過ごしていただけるようなデザインを心がけました。待合室もカウンターを用意してカフェのような雰囲気にしており、患者さん同士が対面にならないように工夫しています。診療室はお子さん向けの開放感のある空間と、大人の方向けの個室と両方用意したほか、カウンセリングにも力を入れたいという思いから広いカウンセリングルームも設置しました。

どのような患者さんがお越しになりますか?

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック2

この近隣にお住まいの方や幼稚園の関係者が多いと思います。年齢層は子どもからその親御さん、高齢の方まで幅広いですね。虫歯などの症状があってお越しになる方もいますが、メンテナンスやクリーニングでお越しになる方も多いので、患者さんの予防意識が感じられてうれしいですね。また近年は口の機能を正しく使えない「口腔機能発達不全症」のお子さんが多くいらっしゃいます。口腔機能発達不全症になると、口呼吸になっていたり、食べ物を正しく噛んで飲み込むことができていなかったりするので、歯並びが悪くなってしまうことも。そのため、当院でも該当する患者さんには歯科衛生士による機能訓練などを行っています。また高齢の患者さんを中心に困っている方がいらっしゃれば、訪問診療を行うこともあります。

新しい機器も積極的に導入して精度の高い診療をめざす

診療で特に力を入れていることは何ですか?

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック3

当院では患者さんの負担を軽減し、治療の精度を高めるために、設備投資を大切にしていますね。例えば、補綴物の作製、マウスピース型装置を用いた矯正などの際には、コンピューター支援設計・製造ユニットを使用して型採りや補綴物の作製などを行っています。この機械を使用すると口の中を専用のカメラで撮影するだけで型採りが完了するので、患者さんにかかる負担が軽減します。あとは歯科用顕微鏡を使った診療に力を入れており、歯を削るときや、神経治療、メンテナンスを行うときなどに幅広く活用しています。裸眼では見えないような細かい部分も観察できるので、治療の精度が向上しますね。また当院では歯科用顕微鏡で撮影した動画を録画し、患者さんやその親御さんにその動画を共有しながら説明することで、理解を深めていただいています。アプリを利用すれば動画を患者さんのスマートフォンに送ることもできるんですよ。

お子さんを診療する上で心がけていることについて教えてください。

特に意識しているところは、怖がらせないことと痛くさせないことですね。やはり最初は怖がって泣きながら診察室に入ってくるお子さんも多いのですが、当院では診療を進めていくうちに慣れていただき、最終的に診療が終わる頃には笑顔で通ってもらえるような工夫を行っています。そうすることで、定期検診に通うハードルも下げていきたいんです。また痛みについては、やはり麻酔を上手に活用することが大切ですね。工夫していることとしては、表面麻酔が作用するまで待つなど麻酔にゆっくり時間をかけてあげることや、なるべく細い針で圧をかけずにゆっくり薬剤を注入することなどでしょうか。このような痛みに対する配慮については、大人の患者さんに対しても行っています。

こちらでは予防歯科についても力を入れていると伺いました。

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック4

はい。当院は定められた施設基準をクリアした「かかりつけ歯科医機能強化型診療所(か強診)」ですので、通常自由診療で行う一部の予防歯科診療についても、保険診療で受けていただくことが可能です。特に力を入れているのが小児の予防で、親御さんにもお子さんの口腔内に関心を持って予防に協力していただけるよう、さまざまな説明を行っています。近年、虫歯については一般の方の理解も深まり、患者数が減少傾向にあるといわれていますが、歯周病については罹患率が高く、子どもの場合、歯周病の前段階である「歯肉炎」が見られることも。子どもの歯肉炎のほとんどは歯磨き不足に起因するので、日々の歯磨き指導と定期的なクリーニングの重要性をお話ししています。また、子どものうちから予防歯科の意識を育てていくことによって、その患者さんが大人になったときに自然と予防の意識を持てるようにしていきたいと思っています。

患者に末永く健康でいてもらうために

先生自身が診療時に心がけていることやスタッフに指導していることはなんですか?

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック5

私自身が大切にしていることは、医療人として人を癒やす存在であるために、自分に余裕を持つことですね。やはり他人に優しくできるのは、自分に余裕があるときではないでしょうか。そのためにも無理をしないように、時間的、精神的な余裕を持つことを心がけています。

今後の展望について聞かせてください。

当院に通ってくださる患者さんが末永く健康でいられるよう、笑顔になって帰ってくれるようなクリニックづくりをしていきたいですね。当院は幼稚園の頃から通ってくださっている患者さんも多いので、子どもの成長を見届けられるのも歯科医師としての醍醐味です。患者さんとの会話の中で自分が元気づけられることもありますし、患者さんとともに自分も成長させていただいているなと感じます。これからも患者さんそれぞれがさまざまなターニングポイントを迎えると思いますが、その時々にサポートできるような歯科医師でありたいと思いますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

丸谷優麿院長 ライオン小児矯正歯科クリニック6

私は、口腔内を清潔にすることは「健康への入り口」だと思っています。例えば歯には、食事や発音、その人の印象などさまざまな役割があるといえます。そのため、当院では虫歯や歯周病などの治療はもちろんのこと、全身状態を向上し、本当の意味での健康を維持していただけるようにサポートしていきますので、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円〜、ブラケット矯正(金属)/75万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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