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成尾 麻子 院長の独自取材記事

土坂眼科

(目黒区/自由が丘駅)

最終更新日:2022/08/04

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自由が丘駅からわずか徒歩3分にある「土坂眼科」。自由が丘の地に開業して60年を迎える、地域の人の目の健康を長年にわたり支え続けてきた歴史あるクリニックだ。2022年6月、新たに3代目の院長として初代院長の孫娘である成尾麻子先生が就任した。総合病院で多くの診療・手術経験を積んできた成尾先生は、これまでどおりの診療はもちろん、クリニック内に手術室を増設、新たに緑内障や白内障の日帰り手術の対応もスタートさせた。祖父の代から3代続く地域のかかりつけクリニックの院長となった成尾先生に、クリニックを継いだ心境、さらなる発展を遂げるための取り組みなど、クリニックにかける意気込み、患者に対する想いなどさまざまなことを聞いた。

(取材日2022年7月1日)

地域のかかりつけ医として3代続くクリニック

歴史あるクリニックの3代目院長として、就任していかがですか?

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祖父と父の後を継ごうと考えたのは子どもの頃です。クリニックの上階に自宅があり、毎日待合室の横を通って家に入って、土日でも困っている患者さんがいたらクリニックを開けるという祖父の姿を見ていました。生活の中に診療が溶け込んでいたので、祖父から父がクリニックを引き継いだ姿を見て、次は自分の番だと自然に思っていましたね。ですので、進路で悩むことはなかったです。卒業後は東京医科大学病院と国立病院機構東京医療センターで経験を積み今に至ります。眼科医は目の健康を守るのと同時に、その方のQOLを保ち、どれだけ生活の質を高めていけるのか、その方らしく生きていけるかをサポートしていくのも重要な役割だと思っています。そういった意味でも眼科医になって良かったと感じています。

成尾先生が院長に就任されて、クリニックとして変わったことはありますか?

大きく変わった点としては、新しく手術室を増設して、当院で緑内障と白内障の日帰り手術も行うようになったことです。これまで、私は診療とともに手術にも積極的に取り組んできましたので、それを当院でも幅広くできたらいいのではと考え、体制を整えました。当然最初は、システムづくり、環境づくりなど大変だったこともありましたが、院内で手術できるようになったことで、必要なタイミングで必要な治療を提供できると実感しています。それから小児眼科にも注力するようになりました。

では、これまでの診療方針を引き継いでいることはどんなことですか?

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「患者さんの負担を少なく、コミュニケーションを丁寧に」という当院の診療方針が変わることはありません。患者さんの中には、祖父の代から通ってくださる方も、親御さんが祖父の患者さんだった方もいます。前院長である父が発行している月刊新聞だけを取りに来られる方もいるなど、院内はアットホームな雰囲気です。看護師さんも何十年と勤めてくれており、私自身も東京医療センターに勤務しながら、当院でもすでに7~8年父と一緒に勤めていました。今も父の診療日がありますし、これまでと変わらず地域のかかりつけ医として、患者さんの生涯における目の健康を守れるような眼科でありたいと思っています。

緑内障・白内障の日帰り手術に対応

緑内障治療に多く携わってきたそうですが、治療ではどんなことに気をつけているのでしょうか?

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患者さんと病気を共有し、一緒に治療を進めていくことを心がけています。緑内障というと「失明するのではないか」「怖い」といったイメージを持たれがちですが、適切な治療をしっかりと続けることで進行をコントロールすることも望めます。ただ不安だけが先走ることがないように、まずは患者さん自身に自分の病状をしっかりと理解してもらうようにしています。そのために画像を見てもらいながら目の構造を説明し、「この神経が障害され、この辺りの視野が見えにくくなってきています。」など具体的にわかりやすく話し、治療内容も詳細に伝えるようにしています。また、同じ緑内障でも進行度合いや年齢、その方の生活環境などで治療方針が異なりますので、一人ひとりに合った治療をご提案できるように努めています。

緑内障治療は早期発見が大切と聞きました。

緑内障は自覚症状に乏しい病気なので、気がついた時にはかなり進行していたということが起こりがちです。40歳以上は罹患率が高くなる傾向にありますので、40歳を過ぎたら定期的に検診を受けていただくことをお勧めします。他の病気で眼科を受診して、緑内障が見つかるケースも多いので、些細なことでも不安なことがあったら、気軽にご相談に来ていただきたいです。また、遺伝的要素も強い病気ですので、遺伝傾向がある方はより気をつけて検診を受けることをお勧めしています。残念ながら緑内障は治ることはありません。緑内障のタイプや進行度合いによって、薬物療法・レーザー治療・外科的療法を選択しながら進行を遅らせることを目標に治療を行います。そのために何より大事になるのは継続した治療です。過度に不安にさせず、かつ軽視させすぎることなく、一生涯緑内障の治療と付き合っていけるようサポートしたいと思います。

白内障の手術も行っているということですが、総合病院での経験はどう生かされていますか?

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白内障についても多くの経験を積んできました。大きな病院に来る患者さんは、「手術になりそうだ」とか、それなりに覚悟してくる方が多いので、そこからいろんな治療に話を進めるのは比較的納得してもらいやすいと感じます。しかし、クリニックではまだ病気の自覚がない方も多く、どうやってご自身の病状を理解してもらうか、今後起こりうる経過はどんなものかなどを正確に伝えていかなければいけません。この7~8年は総合病院とクリニックの両方で働き続けていますので、手術を含めた治療の経過など将来的な見通しをお話しすることができるかと思います。そういった意味でも技術面はもちろん、心理的な面でも患者さんの不安をできるだけ小さくしてあげられるのではないかなと思います。

コミュニケーションを大切に子どもから高齢者まで診察

小児眼科にも注力しているとのことですが。

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自由が丘という場所柄もあり、0歳の赤ちゃんから、学校の検診で指摘を受けた小中高生まで多くのお子さんが受診されます。自分も2人の子どもの母親ですし、子どもの将来を見据えた目の健康管理について取り組んでいきたいという強い想いがあります。近年、子どもの近視の増加が大きな課題となっています。近視進行の予防的なアプローチもできるようになっていることから、子どもの頃からきちんと目の検査を受けておくことは大切であると感じています。そのためには、ファミリーで検診を受けるなど、生涯の目の健康を家族で守る意識があるといいと思います。お子さんの診療時には、視能訓練士やスタッフとともに、うまくコミュニケーションを取りながら、できるだけ不安を取り除いてあげられるような環境づくりや接し方を意識しています。

患者さんとのコミュニケーションも重要視されているのですね。

しっかり話を聞いて、患者さんが病気や治療のどこに不安を持っていて、どういう希望があるのかを見極めるのはとても大切なことだと思っています。一人ひとりの患者さんとよく話すことで、患者さんのニーズに答えたいという気持ちと、治療や通院を負担に感じで中断してほしくないという気持ちがあります。目の病気の中には、先ほどお話した緑内障など、生涯にわたる管理が必要なものも多くあります。最小限の負担で患者さんが続けられる治療をしていきたいので、しっかりとコミュニケーションをとって、必要な治療を適切な時期に行うことを意識しています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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お子さんから高齢者の方まで、地域のかかりつけ医として、なんでも相談してもらえるクリニックでありたいと思っています。白内障や緑内障の手術を含めて患者さんが必要になった時には対応できる体制を整えていますし、時間のかかる治療もしっかり一緒に向き合っていき、一人ひとりの患者さんに最適な負担の少ない医療をご提供したいという想いがあります。些細なことでも気になることがあればお気軽にご相談ください。

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